【漫画】いじわるキツネとピュアなクマ60「家事の当番表」
クマ、来月の家事の当番表もう作り終わったか?
え?当番表?まだだけど。どうして?
いや、いつもクマに任せっきりだったら悪いから、たまには俺も作ってみようかなって。
本当に!助かる〜。
あ、でもキツネ君前に表とか作る事務作業が苦手だって言ってなかった?だから、ずっと僕が作ってたような・・・?
確かに苦手だけど、苦手なことをずっと放置してても成長しないだろ?何でも挑戦したもん勝!
頼もしいな。じゃあお言葉に甘えて、お願いしますキツネ様。はい、これ今月の当番表。当番が交互になるように上手に振り分けてね。
あいよ!お任せあれ。じゃあ、早速作ってくるぜ。
(ククク。まぁ、今月の当番表なんて俺には必要ないんだかがな。なぜなら・・・)
(来月の当番はずべてクマ、お前がやるからだ!!)
(1日から31日まで、飯も掃除も買い物も全部クマの仕事。俺は一ヶ月丸ごと休み!)
(できた。最高の当番表!くらえクマ。これが俺が作った当番表だ!!)
完成したぞクマ。ほい!
えっ、まさかもうできたの?見せて。
(さぁ絶望するが良いクマ。人に任せて自分だけ楽しようとするからこんなことになるんだぞ。)
って当番全部僕じゃん!
(かかった・・・!)
はいはい、ツッ込みはこれぐらいでいい?はい、全部一からやり直しね。お返しします。
へ?
おい、何言ってる。冗談じゃないんだが!
こっちこそ冗談じゃないよ。はい。黙って早く作り直す!
はい。わかりました。
(くそ。何で引き下がっちまったんだ俺。)
(まぁ、良い。こうなったら、良い塩梅で公平に分けたように見せつつ、実はクマの方が量が多い当番表にしよう。)
クマ、昨日言ってた当番表ついに完成したぜ!
ありがとう。意外と早かったね。今度はちゃんと作った?
もちろんだぜ!
(本当は昨日の内に完成してたが、あんまり早いと逆に疑われるから、わざと今日まで封印してたんだよ。バカめ。)
どれどれ。
うん、良い感じ!
(ククク。やっぱり気づいてない。所詮クマ、お前の目は節穴!俺のイタズラを見破れない程の知能だったってことさ。俺は悪くないぞ。気づかないお前が悪いんだからな!)
じゃあ、これで行くよ。ありがとうキツネ君!
どういたしまして!
(やったぁ、俺の完全勝利!ついにクマに勝ったぞぉ!ヒャッホー!!)
一ヶ月後。
あぁ、なんて得した気分。奴より作業量が少ないと思うと、嫌だった掃除当番も、全然毎日明るい気分で実行できるなぁ。
(この時はキツネはまだ知る由もなかった、その当番表がクマの手によって公平に作り直されていたことに。)
よーし。もっと掃除頑張るぞ〜!
おしまい。
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