【漫画】いじわるキツネとピュアなクマ61「思い出せない名前」
キツネ君、僕の携帯どこか知らない?
は?キツネ君って誰だよ?俺の名前はキツネなんかじゃないぞ。
え?何言ってるの?キツネ君はキツネ君でしょ?
お前頭がおかしくなったんじゃねーのか?いいよ。ちゃんとお前が俺の名前思い出すまで、話してやんねーから。
そんな・・・!
(残念だったな、クマ。俺のイタズラは突然始まるんだよ。題して「名前忘れたドッキリ」。俺の名前が「キツネ」じゃないていで、奴を一方的に追い詰める作戦。さぁ、地獄の釜の中で泣き叫ぶが良いクマ。)
きっちゃん、僕携帯どこ置いたっけ?
きっちゃん?誰だそれ。そんな奴聞いたことねーぞ。俺の名前はきっちゃんじゃねー!
キッツー大佐、我輩携帯を失くしたであります!
誰がキッツー大佐だ!寝言は寝て言え!
そうか残念。
(クソ。クマの奴ふざけ始めやがったか。まぁ良い。それならとことん付き合ってやろうじゃねーの。持久戦に持ち込めば、必ず俺が勝つんだからよ。)
ツネちゃんや、わしの携帯どこか知らんかえ?
お前が誰だ?俺のおばあちゃんはそんなキャラじゃねー!
ツネ座衛門殿、ここにおったのか!ところで、拙者の携帯は知らぬか?
いつの時代だよ!その戦国時代に携帯なんかねーだろ!
とうとう見つけたぞ、怪盗ツネーン!今日という今日は絶対お前を捕まえてやるぞ。
お前携帯探してたんじゃねーのか!自分の当初の目的忘れてんじゃねー!
(はぁはぁ。なかなかやるじゃねーか、クマ。まぁ、糸も簡単にイタズラに引っかかったんじゃ、こっちも面白くないからな。お互い拳を交え合うからこそ、倒した時の喜びも大きいってもんよ。)
そう言えば6時からテレビ見るって言ってなかった?もうとっくに過ぎてるけど、まだテレビつけなくて良いの、キツネ君?
やべ、忘れてた!早く見ねーと・・・
って、あっ!
へっへっへぇ!まんまと僕の罠にかかったねキツネ君。「本当の名前を呼ばれるまで返事しない」って言ってたのに。それともやっぱり「キツネ君」が本当の名前だったのかな?
(くそぉ。めっちゃ煽って来やがる!ぜってー許さねぇぞ、クマ公!)
フン。甘いな!俺の本名は、キツネ・オッタマゲタ・ゲコゲコ・ガエル・ケロケーロ3世だから。どうだ知らなかっただろう?
(どうだ、クマ。思い知ったか。急に粋がるからバチが当たるんだよ、バーカ!)
ごめん!今まで全然知らなかったよ、オッタマゲタ・ゲコゲコ・ガエル・ケロケーロ3世!今度からちゃんした名前で呼ぶね。オッタマゲタ・ゲコゲコ・ガエル・ケロケーロ3世。
は?ちょっと待て。急にマジになんなって!
そう言えば話戻すけど、僕の携帯知らない、オッタマゲタ・ゲコゲコ・ガエル・ケロケーロ3世?
おい。ふざけるのも良い加減にしろ。マジうでぜぇぞ!
どうしたの急に怒って、オッタマゲタ・ゲコゲコ・ガエル・ケロケーロ3世?
もうやめてくれぇ〜!
ねぇ、オッタマゲタ・ゲコゲコ・ガエル・ケロケーロ3世!
おしまい。