【漫画】いじわるキツネとピュアなクマ59「キツネ君のハッピー・ハロウィン?」
ハッピー・ハロウィン!
わっ!どうしたのそのキャンディー!もしかして僕にくれるの?
あぁ、せっかくのハロウィンだからな。今までみたいに何もしないのもアリだけど、お菓子でお祝いするのも面白いだろ?
うん、最高!ありがとうキツネ君。どれにしようかな。イチゴ味にしよう!
良いぜ。後のはキッチンの籠の中に入れとくから、好きな時に食べな。
ありがとう。ごめんね。僕も何か用意してれば良かったんだけど。
気にすんな!今日はハッピーハロウィンなんだから、気遣いなく楽しく行こうぜ。
じゃあ、早速キャンディーいただくね!
(かかった・・・!)
(お前にハッピー・ハロウィンなんて訪れるわけねーだろ。あるのはワースト・ハロウィン。お前に渡したイチゴキャンディー。中身ドッキリ用の激辛唐辛子味だ!)
(バカめ。お前がイチゴ味を一番好きなのは読めてんだよ。まんまと俺の罠に引っかかりやがって。)
(さぁ、あまりの辛さに地獄でのたうち回るが良い。クマ、お前の苦悶の表情こそが、俺の一番のエネルギー源なんだからよぉ。)
ぐごわっ!これはぁああああ・・・!
(ザマァ見ろ。お前にあるのはトリック・アンド・トリック!絶望だけだ。)
なんてデリシャスなキャンディー!まるで、エッフェル塔が舌の上でワルツを踊っているかのような軽やかで心がときめく香り。まさに、新時代のパリジェンヌ!
は?何言ってんだお前?
パッケージにそぐわず、中身は全然イチゴ味じゃなかったけど、これはこれでOK!最高にトレビアーンなスウィーツだよ!
バカな。確かにクマに渡したのは、ドッキリ用の激辛唐辛子味のキャンディーのはず。まさか、俺が買い間違えたのか?
確かめねば。
あっ!キツネ君も同じ味食べてみるの?美味しいよ。
この俺としたことが、ネットで注文をミスるわけ・・・
やっばり、ながっだぁあああああ!!!!
キツネ君耳からも火吹いてるよ!うわぁ、消化器!
なんとか治って良かったね。牛乳まだ要る?
くそぉ。まさかクマの野郎の辛さ耐性がマックスだったとは。こんなことなら、初めからイタズラなんてするんじゃなかったぜ。チクショー!
おしまい。
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