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辛いと騒いじゃいられない-グルテン・ソイ(大豆)フリー生活-

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グルテン、大豆、桃アレルギーのグルテンふり子がアレルギーを通じて感じたこと、伝えられることをつらつら書いていくマガジンです。
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2018年1月の記事一覧

「最近できたお店に行こうよ」の提案がこわくてしかたなかった

「最近できたお店に行こうよ」の提案がこわくてしかたなかった

前回はバイト先の野次馬にたかられてすごく嫌だったよ、という話をしました。
では、等しく某大学薬学部に通う同級生・3年生の反応はどうだったのか。
学生とはいえ医療を学んでいる人なんだから理解ある対応だったのでは?
という一般的な連想を打ち破る私の体験をかいつまんでお話しします。

今回はその1.
はじめて小麦が食べられないと伝えたときの様子です。

アナフィラキシーショックを起こした後、無事翌週月曜

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野次馬の餌食になった。心のどこかをちぎって感情を捨ててしまいたかった。

野次馬の餌食になった。心のどこかをちぎって感情を捨ててしまいたかった。

「もしかして、茶のしずく石鹸を使っていませんか?」

アナフィラキシーショックを起こし、搬送された先の病院で問われた一言。

2011年頃マスメディアでも取り上げられた某洗顔石鹸による小麦アレルギー罹患は、外用品(直接食べたり飲んだりせず、塗るなどの方法で体内摂取するもの)が小腸まで届いて吸収されているということがわかった世界初の事例となりました。
私自身がアナフィラキシーショックを起こした日は木

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混乱のなか、すがった仮説

混乱のなか、すがった仮説

これまでのお話

・夕ご飯にメンチカツを食べた後、近所を軽く走ったら瞼がじくじくして腫れあがった。そのままシャワーを浴びていたら腫れは一層高まり、かろうじて浴室から出た脱衣所でとうとう全身動かせなくなり、倒れた。

・渋る母親をおしきって弟が勧めた救急車に運ばれた結果、某洗顔石鹸による運動誘発性小麦アレルギーかもしれないと言われた。

・そのあと数週間、何もわからなかったし、知らなかった諸々の情報

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自分の弱点を知った時、ただただ混乱し、すぐに認められなかった。そんな簡単なわけがなかった。

自分の弱点を知った時、ただただ混乱し、すぐに認められなかった。そんな簡単なわけがなかった。

前回の記事で、「私アレルギーあるんだ」の一言が言えない理由を少し紹介しました。

アナフィラキシーショックを起こして倒れ、搬送先で小麦アレルギーだと知らされた最初のころは「小麦アレルギーの自分が何を食べたらいいのか、そもそも何が食べられるのかわからない」という混乱の中、検索エンジンにお世話になるだけでした。

発症原因が小麦であると気付いた時、私自身は薬学部に所属する大学3年生。

「アナフィラキ

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私アレルギーあるんだよね、の一言が言えない。

私アレルギーあるんだよね、の一言が言えない。

小麦アレルギーがある。

それを他人に伝えるのは、とても抵抗がある。

そこにはすごくたくさんの理由があって、もやもやした気持ちがある。

よく理解されないまま、ただめんどくさい人だと思われたくない

「好き嫌いが多い」と同じ認識での扱いをされるのが嫌だ

食べられそう!と思って列挙して、いちいちNGでかわいそうがられるのが嫌だ

勇気を出して伝えても、次の瞬間に挙がるお店の候補が小麦しかない店だ

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