見出し画像

2023年読んだ本一覧とおすすめ本ピックアップ

「あれ?10月末になっても"読書の秋2023"の告知がない…?」の不安が的中。
残念ながらnoteと出版社が共同で開催する本のススメ企画がなくなってしまったようです。

く〜!
悲しい〜〜〜〜!!!!


各社のリストの中から知らない本を読んでみるの、好きだったんだけどなぁ。

ライトな本読み層が頼れるものは本屋大賞だけになっちゃったか。
出会える場所を他に探さないとなぁ。


企画もないので、わたしもライトに読書感想をまとめちゃおうかなと。
まずは、この1年で読んだ本一覧。


2023年1~11月で読んだ本一覧(タイトル/著者)

女のいない男たち 村上春樹
あの子とQ 万丈目学
死にがいを求めて生きているの 朝井リョウ
自転しながら公転する 山本文緒
シーソーモンスター 伊坂幸太郎
自分で名付ける 松田青子
ミスキャスト 林真理子
銀色の青  笑い飯 哲夫
六番目の小夜子  恩田陸
オルタネート 加藤シゲアキ
ジェイソン流お金の増やし方 厚切りジェイソン
その可能性はすでに考えた 井上 真偽
いたずらの天才 アレン・スミス
スモールワールズ 一穂ミチ
同志少女よ、敵を撃て 逢坂冬馬
アンソーシャル ディスタンス 金原ひとみ
抱く女 桐野夏生
50歳になりまして 光浦靖子
なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 パコ・アンダーヒル
八月の銀の雪 伊与原新
滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう
777 トリプルセブン 伊坂幸太郎


計22冊でした。
平均すると月2冊か。

1年間で読んだ本のリストアップって、完璧な自己満足だなー。
わたしは非常に気持ちいいけど、他の人からしたらどうでもいい。

自己満足だとわかった状態で終わらせるのも忍びないので「これは良かった!」と印象に残っているものをいくつかピックアップしてみますね。


ミスキャスト 林真理子

えっ、いきなりそんな古い小説出す!?
と自分でも抵抗あるんですが、ぱっと一覧を見た時に鮮烈に思い出したのはこの小説で受けた衝撃だったんですよね。

さすがヒット作家は違う。
ここまで人に肉迫できたら、そりゃあ売れる。

だいぶ久しぶりに林真理子作品を読んだ筈なんですが、秒で真理子ワールドに引き摺り込まれました。

不倫男の目線で語られる小説です。
笑っちゃうくらい自分勝手なのに、それでいて周りからの目線も気にする臆病さもある。
知らない男の心情や振る舞いに、ここまでリアリティを感じさせる書き方に感服。

ツイッターやワイドショーで不倫論争眺めるより、絶対こっちを読んだ方が充実感あるよ。



777 トリプルセブン 伊坂幸太郎

昨日読み終わりました。
ほくほくです。

伊坂幸太郎・殺し屋シリーズの最新作!

引用元・伊坂幸太郎〈殺し屋シリーズ〉特設サイト

過去作は

  • グラスホッパー

  • マリアビートル

  • AX

の3作があり、今作は4作目。

殺しを請け負う人たちーーーーというとグロそうに聞こえますが、ほっこり明るく伊坂タッチで描かれるので、怖がる必要全くなし!

「シリーズを最初から読むのは面倒…」と思う人もいるでしょうが、その心配も全くなし!
「なんか人気だな」くらいでいきなり777から読み始めて良いよ!

わたしも過去作の記憶を消失した状態で読みましたが、十分すぎるほど楽しめた!

とりあえず最新作読んでみて、気に入ったら「もっとわかりたい!」と前のめりで過去作にも手を伸ばす。
そんな流れでいいと思いますよ。


殺し屋シリーズに共通しているのは

・登場人物が多いのに、それらを描き分ける技術
・読んでいて心地よい会話
・テンション上がる展開

の3つかな!


いや〜大好きです。
新作をありがとう。
これを読める世界に生きていて本当に良かった。

生にまで感謝するレベル。



シーソーモンスター 伊坂幸太郎

死にがいを求めて生きているの 朝井リョウ

伊坂幸太郎の本を取り上げたので、あわせてこちらも記しておきたい。

この2冊は「螺旋」プロジェクトに参加している本。
どちらも当たりだったので書いておこうかなと!


螺旋プロジェクトとは↓

「共通ルールを決めて、
原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」

と、伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家による前代未聞の競作企画である。

参加作家
朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子

「螺旋」プロジェクト特設サイトより


わたしの場合、先に読んだのは『死にがいを求めて生きているの』。

めちゃくちゃ満足した読後にこの「螺旋」プロジェクトがあると知り、
「伊坂幸太郎発信の企画!????
何それ読む!!!!!!!」と、
『シーソーモンスター』に手を伸ばしたーーーーが流れでした。


『死にがいを求めて生きているの』はあまりに深すぎてゾッとした。
これまで読んだ朝井リョウ作品の中で1番"腕"を感じました。

なんだこの人。いつの間にこんな怖いものが書ける人になってたんだ。
技量がありすぎて畏怖の念を持つ。


伊坂幸太郎の名前の下で出すこと、他作家とどうしても比べられる枠組みなどを考えに考えたからこそ出来た作品なんじゃないかな。


朝井リョウという作家の底知れなさを知る。
過去作も今後の作品も読みたいと思わせた1冊でした。
これを書かせた出版社も立派だなと思う。
本当にすごい1冊。


『シーソーモンスター』は自分の名前が看板になっていることもあってか、タッチの軽快さが強く出た、非常に楽しく読めるジェットコースターのようなアトラクション的作品。

『シーソーモンスター』1冊の中に
・シーソーモンスター
・スピンモンスター
の2編が収録されているんですが、
わたしは前半の「シーソーモンスター」の方が好きでした。

嘘みたいな展開と人情とアクションが綺麗に絡まり合っててテンション上がる!



ジェイソン流お金の増やし方 厚切りジェイソン

意外にも良かったです。

「お金の増やし方」ってタイトルだとどうしても眉唾物のイメージがつきますが、これくらいだったら嬉しい。
踏み込みすぎない上品さすら感じる。

内容はわたしが自己流で4年くらい触って、「結局これくらいが丁度いいや」って落ち着いた内容がまんま「こうしなさい」で書いてありました。
若干の悔しさはあるけど、合ってたからいいじゃん、って思うことにしとこうか。


へたにSNSやインターネットで資産運用について調べるくらいなら、さっさとこれ読んだ方が早いし行動にも移しやすい!

おすすめしやすい本になっております。塩梅がうまいわー。



50歳になりまして 光浦靖子

読みやすさ、くすっと笑える、著者の魅力…3つが全て揃った稀有な本。

これまで読んだエッセイの中でTOP3には入るはず。

ちょっとずつ、だけど終わりまで毎日欠かさず読んだ本。
ライトなのでちょっとの隙間時間で読もうって気軽に手に取れるし、読むたびに癒されたり支えになる。

この人になりたくはないけど、この人の目線は面白い。

元気を振りまいてるわけじゃないのに、読んでて元気になる文章。
心が疲れた時におすすめ。

カナダ以降の話も書いて欲しいなー!
続編期待!



📖📖📖


22作のうち6作を紹介してみました。


映画「ドライブ・マイ・カー」とあわせて『女のいない男たち(村上春樹)』を読むのもおすすめだし、万丈目学の高校生小説も良かった!
年末年始にちょっと重ための『同志少女よ、敵を撃て』に取り組むのも贅沢…♡などなど、読んだ本全部についてみっちり書きたい気持ちをどうにかおさえての6冊ピックアップ。

読んだことなかった本を読むきっかけになってくれたら嬉しいです!


やっぱ読書は楽しいな!
いい本を読む時間が好きだー!!!!!!!!



過去の「読書の秋」投稿


読書の秋2022で受賞した投稿↓


受賞はしなかったけど好評だった投稿↓


読書の秋2020で受賞した投稿↓


わたしはどうでもいいからとにかくオススメしたい本の話↓


X(Twitter)にはメモ書き読書記録を投稿しています。
本好きはどうぞ〜


この記事が参加している募集

読書感想文

サポートありがとうございます!値段のないところにお金を出してもらえるって、本当にありがたいことだなぁと感激しています。大切に使って、そこから得たものを書いて恩返しさせてください。