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アデニア・ペリエリ(メタモルファ)の発根管理メモ

アデニア・ペリエリ(Adenia perrieri)の未発根の現地株を3月に入手して発根管理した際のことを自分用のメモも兼ねて書いてみます。どなたかの参考になれば。近年アデニア・ペリエリはアデニア・メタモルファ(Adenia metamorpha)という名前に変更されたようなので、ここでは以後メタモルファと呼ぶことにしておきます。


おばけっぽくてかわいい形のベアルート

1. 根元をカット

首と頭があるような株姿になんとなくひかれてベアルートを入手。届いてみると首の部分がイメージしていたよりも長かった。植え付けるには結構深い鉢がいるなあ、手元にはサイズが合いそうな鉢がないなあと思いつつ、よしと意を決して首部分を少しカットして短くした。

2. クロネックスとルートンを練ったものを塗布

加齢臭のような香りの紫いろのネバネバ

切り口の湿り気をさっと拭き取って、クロネックス・ルーティングジェル(Clonex Rooting Gel)とルートンの粉を練り混ぜたものを筆で塗布しました。

発根管理にクロネックスを使ってみる時は、こいつには効きそうだなとか、こいつには意味がなさそうだなとか、勘というかいいかげんなノリで決めてやりがちなんですが、このメタモルファにはクロネックスを使ってやってみることにしました。切り口の直径が大きいので、けっこうな量を塗りました。このクロネックス+ルートンのやり方については、金成コーデックスさんのこの記事でも紹介されていたタイのナーセリーの方によるギガスの挿し木動画が参考になります。

余談 + 私個人の感覚的なアレですが、クロネックス・ルーティングジェルは、めちゃくちゃ功を奏す場合と、効果がまったく見えない場合の両極端などっちかしかないなと感じています。結果を見て効果の有無が不明ってことはほぼないって感じです。私が気に入ってる使い方は、アガベやアロエの植え替え時などに、不意にはずれてしまった小さすぎる子株(水耕するにもちょっと面倒なサイズの株)にクロネックス・ルーティングジェルとルートンの粉を練り混ぜたものを塗って乾かして土に挿しておく。こういう時にはたいてい良い仕事をしてくれるように思っています。楽ちんで発根までとても早い。

3.完全に乾燥させて植え付け

クロネックス・ルーティングジェルとルートンを練り混ぜたものを塗った後、完全に乾かしてから土に植え付けました。ここからは土の湿り気や風、温度などに思いを巡らせながらのザ・発根管理です。3/20日頃にスタート。ヒートマットの上にかぶせを乗せたような雑なDIY囲い枠の中で管理しました。囲い枠内の温度は20℃程度で、ファンを常時回していました。水やりは、鉢の中の根元付近がカラカラにならない程度に、どちらかというと多めにやっていた方だと思います、腐りがやはりこわいので慎重に観察しつつ。

温度は25℃くらいはあった方が良いだろうと思ってそこを目指したんですが、ヒートマットしか熱源がない囲いの中でファンも回すと、発根管理時の3月ではせいぜい18℃〜21℃くらいが限界で…。ちょっとまずいかも、この環境でやるなら、もう少し季節が進んでから始めた方がよかったかもなと後悔&心配でした。夜は囲い枠の上から毛布をかぶせたりしていました。

追記 : 囲い枠について

雑な囲い枠は、ヒートマットのサイズにあわせたトロ箱のようなものを集成材で作って、そのトロ箱の中底に銀マットを敷いてから、その上にヒートマットを。で、そこにIKEAで2500円くらいのなんちゃって温室の底部分を抜いて上からかぶせました。

普段は、園芸用の保温カバー(下のリンクの商品)の骨をカットしてトロ箱のサイズとジャストで合わせた囲い枠を使っているのですが、ヒートマットの熱源のみでは、いかんせん空間の広さ的に温度が上がらない問題があって、少し小さいIKEAのかぶせを用意したような流れでした。それでも3月中旬だと20℃止まりだったわけですが。。

4. 発根

すご

うまく発根してくれました。勢いのある根がぶわっと。想像以上の根の量でちょっと驚きました。3/20日頃から発根管理をスタートして3週間目の4/13日に抜いて確認してみてこの状態なので、おそらく10日くらいで発根してたんじゃないかと想像します。これだけしっかり根が出れば芽吹くのも時間の問題でしょう。囲い枠から出して、暖かい日はベランダの日陰置きに変更しました。芽吹いて枝が伸びてきたらまた更新したいと思います。

5. メタモルファの発根管理で感じたこと

  • アデニア・メタモルファはとても発根させやすいとみた

  • 植える前に根元をカットしてあえて断面をつくった方が良さげとみた

  • クロネックス作戦は効果をあげる

  • 最高20℃の環境でも発根する


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