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おそらくアメリカなどでいう「giftedギフテッド児」だろうと言われた息子【2018.9~12】

夏休みが終わり登校日の夜。食後に家族3人でお喋りしている時、9月に開催される音楽祭の話になった。息子の顔が一瞬で曇って「僕、本当は音楽祭に出たくない。授業も嫌。唄いたくない。」と言い出した。理由は話したくない。言えない。言葉を言うのも嫌だし、それを聞いたらお父さんもお母さんも悲しんだり心配するから。と萎んだ声で弱々しく話した。私達は話の急展開に驚いて、息子の不安を取り除き気持ちをほぐしながら、ゆっくりと心の中にある重たいものを聞きだした。

歌詞には『ブス、みじめ、バカ』など心を傷つける言葉が沢山あるから絶対に唄いたくない。選曲は僕たちが決めて良いって言っていたのに、実際は音楽の時間に何曲か唄わされて、先生の意向で(7月に)勝手に決まってしまった。僕はその歌だけは絶対に嫌だと先生に言ったけど「決まったことだから変えられません!」と強く言われた。※音楽の先生は怖い。もう駄目だなって絶望的になって、悩んでも誰にも言えなくて重い気持ちをずっと背負っていたと息子は教えてくれた。

ずっと後になってから見せてもらった歌詞はこちら。

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次の日、夫が学校に電話して事実を確認し抗議した。「人権侵害。民主的ではない。子どもの気持ちを無視したやり方ではないか?」と。私達は、教師からモンスターペアレンツ扱いされ警戒されていると感じていたから、これ以上の話合いは時間の無駄だと悟っていた。※とりあえず、息子は音楽の授業は見学することになったが、音楽の先生が怒鳴る声が怖いと結局休んだ。

又、息子は夏休み明け1週間後に開催される夏休みの自由研究発表会で発表するのを楽しみにしていた。登校2日目辺りから発表会の練習が始まったらしく、息子の顔が輝きを失いすっかり曇ってしまっていたのを私は感じていた。学校での様子を聞くと「国語の時間に発表会の原稿を書いた。でも、先生が書き直すんだって。それを当日読むらしい。」と話してくれた。それは本当なのか?と、翌朝私は学校に電話で問い合わせた。

「自由研究発表会なのに‘’やらせる‘’のは、自由ではないのでは?何のための誰のための発表会なのですか?」教頭と『自由とは?』と、延々電話で話し合ったが平行線。全く噛み合わない。「学校や先生の為に、子どもを利用しているのですか?」と、私はつい口が滑り、教頭は頭が瞬間沸騰した。※以降、教頭は私達に挨拶さえしなかった。

原稿を読む練習をさせられるのは苦痛だと学校を休んでいた息子。発表会当日は縄文人の衣装を準備して登校した。100人程の人が見守る会場で夏休み自由研究発表会は始まった。

縄文人の衣装を着た息子は、縄文文化や土器の作り方について、原稿も読まず、ジョーク交じりの発表をやってのけた。手には自分が作った縄文土器。(学校では)誰もやっていない素晴らしいパフォーマンスだったと思う。

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発表している時、後ろから見ていると子どもたちは何かを書いていた。何だろう?と気になって後で見せて貰ったら「声は出ていたか?など発表者の態度の他、発表内容を評価する用紙」に優劣を記入しなければいけなかったらしい。※なんだそれ!!!怒

自由研究発表会の帰り道、私達に息子は言った。「僕、学校辞めるわ。僕が思っていた学校とは随分違う。やりたいことはやらせてもらえないのに、やりたくないことは無理やりやらされる。もう学校へは行かない。学校を辞めてお家で勉強する。お母さん!お父さん!お願い!!!」

私達も、もちろん!同意見だった。以前は学歴主義でお受験(中学受験)させたかった夫だったが、3人の意見が一致してすぐに動いてくれた。9月末で学校を辞める事務手続きをして、教育委員会に学校を辞めたことを伝え、籍だけ置かせて頂く公立小学校へ挨拶に行った。

10月。私達は児童相談所に行き、発達を検査するIQテストを受けることになった。心理士の勧めで先ずは田中ビネー式発達検査をした。息子は1年生だが、小学4年生程度の知能だと解った。より詳しく調べることになり11月にWISC-4の検査を受けた。IQは140を超えており、独特な個性や考え方、発想、旺盛な好奇心・・・どうやら息子はアメリカでいう「gifted ギフテッド児」であることは間違いなさそうだと言われ、12月に小児精神科と面談することになった。

私達夫婦はギフテッド関連の本を再度読み漁り学び直した。※息子が3歳の時「ひょっとしたらgiftedかもしれない」と言われ何冊か読んだり調べていた経験があった。

12月。息子は7歳になり、小児精神科と面談。しかしギフテッド児には詳しくなく、初めてギフテッド児と面談すると言われ戸惑った。私達は医師からの質問に1時間以上答え続け、最後に「無責任な発言ではあるが海外に出ることをおすすめする」と、面談は終了した。

海外???アメリカ?フランス?イギリス?中国?一体何処へ行けと???言葉や文化の壁だけでなく人種差別もあるだろう。病気になったら医療は?生活していける?仕事を辞めて海外へ?教育移住?簡単に言わないで欲しい。と、私達は戸惑った。

加えて…10月以降、籍だけ置かせて頂いている小学校の校長から「虐待で亡くなった子を知っている。二の舞をさせたくない。」という偏見で登校刺激を受けていた私。神経を逆なでされ酷く落ち込み心はすっかり塞いでいた。

児童相談所での面談の際、息子の前では言えない辛く苦しい思いを涙ながらに吐き出した。児童相談所は「不登校は虐待ではない。学校側が登校刺激をすることが虐待となる。」と電話で通告して下さった。加えてIQテストの結果から考えて、学校へは通わないほうが健全に育つであろうという個人的な?見解を伝えて下さった。
※以降、学校からの登校刺激はストップした(本当に有難い)。又、学校から私達への連絡は全て夫が窓口になり対応してくれている。

私達は、心を癒すために「将来のことを考え無駄に心配する」のをやめた。


☆人生を愉しもう☆

我が家は、本物の?サンタクロースに来てもらった。※サンタが家に来るイベントに応募

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