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【鈴鹿ポイントゲッターズ vs.ラインメール青森】試合後コメント

JFL第30節/鈴鹿ポイントゲッターズ 2-1 ラインメール青森(2023.11.26)
55分 小野寺亮太(鈴鹿)
58分 鈴木翔太(鈴鹿)
74分 船山貴之(青森)

柴田峡監督(青森)

Q.まずは今日の試合を振り返って、いかがでしたか。

「まあ相手(鈴鹿)は怪我人や出場停止もあって、ベストメンバーでオーダーを組めなかったと思うんですよね。出場機会の少ない選手たちで、やれることが少なかった中でも、自分たちのやりたいことももちろんですが、おそらく相手(青森)にとって嫌なプレーを選択してきたなという感想です。(鈴鹿は)4連敗のあと、先週も2-0からロスタイムに2-2に追いつかれるという試合でした。このまま終わるわけにはいかないという、なんというのか、捨て身と言いますか、彼らの割り切りのようなものに、うちは勝たなくちゃいけないというプレッシャーがあったというようには、この2試合を見ていると思えなかったんですが、なかなかペースを作れなかったなというのが、客観的にゲームを見た感想です。今週は鈴鹿対策として、我々のストロングとウィーク、向こうのストロングとウィークを照らし合わせてゲームプランを立ててきたわけですが、少し、なんていうのかな、うまく戦われてしまったなという印象はありますね。」

Q.今日の試合は、他力ではありましたけれども奇跡が起きるようにと思って見ていましたが、最終的な順位としては5位ということになりました。今シーズン全体を振り返って、守備面はリーグ最少失点で素晴らしかったと思いますが、得点力という部分が最後までネックになったかなというように思いました。監督としては、振り返っていかがでしょうか。

「うーん、攻撃の部分は、こちらが思っていたようにはなかなか進みませんでした。選手たちのそのときのコンディションもね、当然あると思いますし、シーズン途中でクルーニーとヴィニシウスの加入もありましたが、二人ともなかなかフィットできませんでした。それから、木戸(皓貴)も後半戦途中から怪我がちで、去年からあまり試合出場機会がなかったのでなかなか調子が上がらなかった。船山(貴之)の調子も今ひとつ上がらなかった。ただ、個の問題というところも当然あると思うんですが、選手たちが攻撃に確信を持てなかったのは、当然我々の反省点で、そこに対してはね、もちろん我々も手をかけてきたつもりではありますけど、指導者として反省しなければならない部分はあるかなというように思っています。」

Q.あの、ここで来年のことを伺ってもよろしいでしょうか。

「どうぞ(笑)。まだ来年の話は選手も誰もされていないですし、我々スタッフも誰も話していないので、今はどうなるかわからない状態ですね。なので、それに関してはもう、この世界なのでね、どうなるにしても、仕方がないことだと思うんですけど、クラブとしてはやっぱり、今年と去年の、惜しかったなという2年間を超えていかなくちゃいけないと思います。どういった体制になるかは分かりませんが、攻撃と守備の落とし込みも含めて、違ったやり方も当然考えなくちゃいけません。

 守備に関しては、僕は守備のトレーニングが多いとか、守備の意識が強いとか、意識付けを選手たちに強く植え付けているつもりはあまりないんですが、うーん、まあ選手の中にはそう感じる選手も、もしかしたらいるのかもしれない。ただ結果的には、失点数は去年はHondaと同じでリーグ最少、今年はうちがいちばん失点が少なかったと思います。まあでも、失点が少ないとは言え、今年は8敗してるんですよね。要所要所の試合での失点の内容はちょっといただけない内容かなと。今日も結局はセットプレーと、デュエルの対応なんですよね。組織で何か崩されて、もちろん組織であそこまで運ばれたと言えばそれもあるんですが、最後のところはやっぱりデュエル。セットプレーのところもやっぱりこう、マークが外れるとか、先に触れないとかというところ、これはかなり口を酸っぱく言ってやってきましたが、けっきょくやっぱり最後のところでそうなっちゃうのかと。そういう意味では、やっぱり2点獲れる攻撃力をつけなくちゃいけないんだなということももちろんですし。最少失点とは言え、まだまだ漏れている部分も当然あったと思いますし、大分戦もそうですが、自分たちのミスがらみで失点しているのもありました。

 そういう意味では、その大分戦から浦安戦、今日の試合と、勝てば2位という試合を今年はことごとく負けて落としてるんです。もちろんそれは、星勘定のあやかもしれませんが。うーん、もうちょっと選手たちをリラックスしてね、確信が持てるような落とし込みをしてあげなくちゃいけなかったなという反省は当然ありますし、選手たちに言葉をかけるとすれば、我々が悪かったと言うことで構わないんですが、選手たちも自分たちでとれるコミュニケーションはもうちょっと取って、何か変えることはできたのかなと。まあよく選手に言うんですけど、我々が変えてあげられることと、選手だけで変えられることと、もうひとつは双方の協力で変えていくことがある。そこでパスが通らないのは、こちらのトレーニングの内容、落とし込みが悪いからだということだけではなくて、いや今のところ、もうちょっとこうしようよ、というピッチの中でのコミュニケーション、選手同士のコミュニケーションは自分たちでとれるものはとっていきましょうということは、今年のチームの立ち上げからずっと言ってきたことで、それはそれで彼らなりにやれていたところもあるし、やれていなかったところもあると思うんですよね。

 このチームは今日で終了になってしまいましたが、みんなそれぞれ次のサッカー人生があると思うので、次のサッカー人生に向けて、しっかりと今日のことも含めて、今シーズン全体を含めて反省して、次に向かっていこうということがやっぱり大事だと思います。常に勝者ばかりではないですし、敗者になることの方が当然多いと思うのでね。

 今年はなんとかしなくちゃいけない年だったということには、じゅうぶんに責任も感じています。希望と目標を持ってやってきたつもりですが、しっかり反省するところは反省して、自分自身にいかしていく。それから来年のチームにいかすことができるのであれば、来年のチームにいかしていくということかなと思います。」

多々良敦斗選手(青森)

Q.今日は強い気持ちで臨んだ試合だったかと思います。まずは試合全体を振り返っていかがでしたか。

「うーん、そうですね。勝たなければいけない状況というところで、ちょっと攻め急いでしまった部分もあったし、グラウンドの状態も悪くて、なかなか繋ぐことができませんでした。大味な展開になった中で、セカンドボールはしっかり拾っていかなければいけないというところでも、前半は拾えていた部分もあったんですが、後半開始の入りのところで、相手の方に上まわられて、そのまま失点してしまうという悪い展開の中、ミスも出てしまってまた失点し、かなり苦しくなったなという感じではありましたね。勝たなきゃいけない試合で勝てないというのは、去年、僕が入ってきてからも何回も経験していますが、それをまだ克服できるだけのチーム力がなかったなとは思います。」

Q.今シーズンは全試合スタメンフル出場ということになりましたし、ラインメールは守備に定評があるチームで、その中で守備の要としても非常に貢献度の高い1年だったと思います。さらにピッチ外でも青森のためにといろいろな活動をされていますね。ご自身でもこの1年にかける想いというのは非常に大きかったんじゃないかなと思いますが、振り返っていかがでしたか。

「去年ここに来させてもらったときから、やっぱり呼んでもらったので、結果でそれを返していかなければいけないなと思っていましたが、非常に情けなく思っている部分が強いです。出させてもらっているからこそ、結果を出さなければいけない。うーん、そうですね、自分自身でも苦しいシーズンでした。それでも今日、最後に勝てばというところはありましたが、なかなか乗り切れない中で、試行錯誤を繰り返しながら1シーズンやってきて、うーんまあ、もっともっとこう、何かできたんじゃないかというのは常に思いながらやっていました。まあ…、まだまだ足りないからこそ、この結果になったんだなというのは思うので、まあ…、情けないし、非常に悔しさしかないですね。」

Q.今の段階では少しお話していただきにくいことかもしれませんけれども、来年に向けてということを、うかがってもよろしいですか。

「そうですね、まだ契約の話すらしていないので、来年どうなるのかというのはわからないですけど、ピッチ内でもピッチ外でも、もっとやらなければいけないことはたくさんありますし、もっと多くの人に応援されるチームにならなければいけないですから、そのためにしっかりと実を結ぶような活動をしていかなければいけないと思います。ピッチ内とピッチ外というのは目に見えないところでは繋がっているので、もっと一体になってやっていかなければいけない部分というのも当然出てきて、僕らは、ピッチ内の部分ではやっぱりもっと貪欲にやっていかなければいけないなというのは、とても感じています。ただ、今は、この1年にすごく懸けてきて、喪失感というのは今ものすごく強く感じていているので、今すぐ来年どうこうということは、まだ考えられていないというところが、今の正直な気持ちとしてはあります。」

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