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【ラインメール青森 vs.ヴィアティン三重】試合後コメント

JFL第6節/ラインメール青森 1-1 ヴィアティン三重(2024.04.14)
24分 田村翔太(三重)
29分 韓勇岐(青森)

柴田峡監督(青森)

Q.まず今日の試合を振り返ってお願いします。

「今日の入場者数は1709人ですか、僕が青森に来て3年でいちばん多くの方に来ていただいて、ありがとうございます。天気も良かったですし、アルコールも解禁でしたから、見に来ていただいた方々にはまたぜひ次も来ていただければなと思います。
ホーム開幕戦ということで、ある程度の人数の方に来ていただけるという情報はこちらにも入っていたので、また次も行きたいと思ってもらえるゲームをしようと、それは結果だけではなくて、ピッチで躍動感を見せられるかどうかということだという話をして選手を送り出したのですが、結果的には退場でひとり少ない状態になってしまいました。アウェイでの5試合を終えて、きょうの6試合目を迎えるにあたって、少し彼らにはネジを巻いて、このままでは昇格には到底届かないわけだし、ここから変わっていかなくちゃいけない、きっかけになる試合にしなくちゃいけないと話しました。アウェイ5連戦はやっぱりコンディションも含めて難しいところもあり、決して希望している勝ち点ではありませんでした。内容が悪いわけではないけれど、勝ち点に関しては全く我々は満足できていないはずだと。今日からやっぱり何か変わらなくちゃいけないねと。でも変わっていたのは最初の2、3分で、やはり少し消極的な場面が出てきたり、セカンドボールが拾えない、ロングボールを落としてはいけないというセオリーの中で、ボールを落としてしまう、おそらく落としてしまってからのPK判定だったと思うんですけど、そういったことがひとつひとつできていれば、ああいう微妙な判定にもイライラすることなくプレーできたんじゃないかなというようには思っています。
ただ10人になってから、狙い通りのカウンターをハーフタイムの修正を待たずに自分たちでやれたこと。それから何よりも、ハーフタイムのロッカールーム、うちの子たちとてもおとなしいんですけど、今日はなんていうのかな、ものすごくアドレナリンの出た状態で喋っている彼らの姿、今年のチームになって初めて見たんですよね。それはやっと、彼らの本能に火がついてきたのかなと。今日はすごく彼らのエネルギーをハーフタイムに感じたので、それだけでも今日はひとつの成果を得られたと思いましたし、ここから中途半端なゲームにはならないだろうなと思いました。
昨日もね、2-0でヴェルディが勝っていて、11人対10人で後半ずっと進んでいて、最後の何分かでFC東京が2点返すという、数的不利な方が2点を返して追いついたというゲームを見ていたので、選手にもそれは伝えましたし、そういう意味ではもう1点か2点入れられればね、もっともっとお客さんにも喜んでいただけただろうし、もっともっとチームの結束が固まったんじゃないかなというようには感じましたが、それでも今日のところは前向きに捉えられる勝ち点1なのかなと思っています。」

Q.後半は10人になっているという状況もあって、守る時間が非常に長くなりましたが、そこを相手に割らせなかったというのは何が良かったと思われますか。

「守備の堅さはうちの真骨頂みたいなところはあるので(笑)。今日は相手に木戸(皓貴)がいたのでね、終わってから、「改めて相手にするとほんとに堅いっすね」って。皓貴はうちがそういう練習をしてきたのも分かってるし、このチームはこれがベースになっている守備のチームだということも分かった上で、やっぱり彼自身も改めて堅いですねと。これはもう本当に、うちが何年かかけて作り上げてきたやり方なので、誰が出てもあれができるように、逆にあれができなければ試合には使わないんで、ああいうことをしっかりとトレーニングの中からきちんとやれているということの成果かなと思います。」

Q.来週は天皇杯の青森県予選ですが、この試合の直前に相手がブランデュー弘前に決まりました。試合への抱負をお願いいたします。

「弘前には去年、準決勝でやられているんで、まずひとつ勝つところからですね。天皇杯というゲームの位置づけが非常に難しいということも含めて、勝ち上がればひとつ上のカテゴリーの八戸とやれる。八戸に勝つことができれば、また違った相手とやることができる。あんまり勝ち進むと水曜にゲームが入ったりいろいろと大変というのはあるんですが、今はやっぱり1試合ずつしっかりとチームとして自信を持っていきたい。やっぱり今日みたいなゲーム、こうタフなゲームを乗り切らせたいなというのがあるんですよね。ブランデューもやっぱりうちを倒して決勝にと思っていると思いますし、攻撃には非常に特徴のあるチームなので、いろいろと考えて、しっかりと勝利に向けて戦いたいと思います。」

Q.それから、先ほどハーフタイムに選手たちがアドレナリンが出た状態でいろいろと話していたというお話をされていましたが、それは具体的にどのあたりの選手がどんなことを言っていたのかお聞きしてもよろしいですか?

「普段あんまり言わないような子たちも、ほぼほぼ全員が「いや行けるよ、後半行ける、絶対に行く」みたいな、非常にこう前向きなことを言っていまして。今日はとにかく気持ちを見せろと。気持ちを見せなかったらこのメンバー夏以降、誰もいねえぞっていうようにも言いましたし、先週のハーフタイムでは、「サッカーやってんの誰だ!上がりたいの誰だ、上がりたいと思ってんの俺だけか!」みたいな話をしたんですよ。先週は今日とは逆に、相手が10人だったにもかかわらず、1点も獲れなかったことに、彼らは少し自信を失いかけたんじゃないかなというところの今日のゲーム、そのハーフタイムだったんで。いやこれぐらいが普通だよと選手たちにも言いましたけど。僕も他のチームでも仕事してきた中で、ハーフタイムはみんな興奮状態でロッカールームに帰ってきてわあわあ言い合って、とりあえず一回静まったところでこっちも話し始める感じなんですけど、うちのチームは帰ってきてみんな黙々と自分のことやってるだけのことが多いんですよね。だから、そういう意味では今日、あ、なんかこの子たちちょっとひとつ殻が破れたかなというように思ったので。いや今までとちょっと違うなというだけで、これが普通なんですよ、サッカー選手としては。でも今日のところは、ロッカールームに変化があったのは、僕はいい兆候かなというように思っています。」

韓勇岐選手(青森)

Q.今日の試合を振り返ってお願いします。

「今日は早い時間帯で10人になってしまって、結構厳しいゲーム展開になったんですが、先制されたものの、前半のうちに1点返して、そこからは崩れることなく自分たちがやることを徹底してできたので、良い意味で勝ち点1をとることができたことはポジティブに思っています。」

Q.失点直後の時間帯でしたが、今シーズン初ゴールとなりました。失点後、どういったメンタルでプレーの方に入りましたか。

「1点獲られてからは負けている状況なので、点数が必要ということで、みんな前に行くという姿勢が良い意味で11対11の時よりは多く出ていたと思います。得点シーンもサイドからシンプルにカウンター気味で獲れたので良かったと思います。自分が相手の裏を意識して動き出したところに、(吉田)将也くんから本当に良いパスが来たので、それに合わせてダイレクトシュートを打ちました。本当に合わせるだけでした。」

Q.ご自身の得意なプレーは、どういったプレーでしょうか。

「いまチームとしては前線でのハードワークだったり、裏への抜け出し、そして身体を張ったポストプレーというところを求められていると思いますし、自分もそれを武器としてやっています。初得点というのは開幕からずっと狙っていましたし、自分としては遅かったですけど、やっと獲れたと思っています。今後、これを機に勢いに乗ってどんどんチームの勝利のために得点を獲っていければと思っています。」

Q.天皇杯を挟んで次はアウェイで岡崎戦ですね。

「そうですね。まず天皇杯に関しては、昨年この準決勝で負けているということなので、そのリベンジをできるように、1週間そこに向けて頑張っていきたいと思います。リーグ戦に関しては、まだ1試合しか勝ててないので、勝ち点を積むためにも次の試合で勝ち点3を取れるようにみんなで良い準備をしていきたいと思ってます。」

間瀬秀一監督(三重)

Q.本日の試合を振り返ってお願いいたします。

「まずは試合の入り、11対11の状態の中では、この1週間自分たちが課題としてきたことやトレーニングしてきたことを、選手たちが思い切ってピッチ上でプレーしてくれました。なので、1-0でリードするまでは間違いなく良いゲームだったと思います。けれども、そもそもがラインメール青森さんは今季だけでなく以前から本当に守備が堅いチームで、今季も本当に失点が少ない中で、ひとり選手が減ったということがポジティブに働いたのか、ネガティブに働いたのかっていうところで言うと、サッカーってやっぱりこう、攻めながら守るから難しかったり、守りながら攻めるから難しいところが、青森さんに「まず守り抜く」というベクトルがはっきりしたことによって、より堅い守備になったなと。それに関しては本当に、我々が得点を獲れなかったこと、それでも点を最後まで撮ろうとしたことに関しては、自分たちは間違ってるとは思いませんけど、むしろ最後まで守り抜いた青森さんの選手たちの方を今日は賞賛するべきじゃないかなと思います。ただ、ものの順番として、ひとり多い、しかも1点リードしてる状態で、すぐに追いつかれたこと、いちばんはここが要因だったなと。なんというか本当に、心の隙なのかもしれないですけどね、崩されたサイドが相手と入れ替わるという、サッカーの守備原則で言ったら、もう基本中の基本な部分で相手にかわされてしまったんで。やはり本当にね、サッカーってこう、メンタルスポーツだとか、そういう感じがしますね。監督としての自分だけじゃなくて、うちの選手たちも含めて、自分たちが退場するとか、相手が退場するとか、そんなことはこれまでね、何度かは経験してきてるはずなんですけど、今季のヴィアティンとして、今季のチームとして、やっぱり初めての出来事であったわけで、そこでこういう出来事が起こってしまったというのは、そこに関しては非常に残念です。」

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