プリキュアパンチライン

 子につられてプリキュアを履修し始めた。子らはプリキュア5,プリキュア5GoGoを完走し、ひろがるスカイプリキュアを現在進行形で楽しんでいる。家事をしながら横目で見るだけで、ストーリーを追えていないため子が寝た後にときどきプリキュア5を追っかけている。プリキュアの世界はとても強く優しい『おとぎ話』だが、私はその作り話に泣きたくなるほど救われている。使い古された言葉だが人生はおとぎ話ではない。決着がつかないまま放置される出来事も山ほどある。プリキュアの製作陣もそれは十分味わっているはずだ。そのうえで子どもたちにガッツを伝えようとする姿勢に感動する。

 YoutubeでプリキュアOPメドレーを発見して以来、一週間に2,3度は聴くようになった。特に初代~プリキュア5GoGoまでを好んでリピートしている。子ども向けアニメ(笑)と侮っていた己を恥じるほどに、OPにパンチラインが散りばめられていて私の心の支えになっている。

絶望だって希望の手前

(まかせて★スプラッシュ☆スター)

明日は明日の風吹く マジ意味わかんない
今しかできない宿題 ガンバらなくっちゃ!

(DANZEN! ふたりはプリキュア)

勝ち負けだけじゃない 未来へ あすをぬりかえてく

(プリキュア5,スマイルGoGo!)

大胆不敵 フル・スロットル
限界なんてない ぜったい
Yes!GO!GO!行くよ、女の子!

(プリキュア5,フル・スロットルGO GO!)


 窮地に立たされたとしても、果敢に立ち上がるプリキュアたちに今まさに勇気をもらっている。明るく元気なメロディーに大切な教えを散りばめていただき頭が下がる。しんどいことも山ほどあれど、それでも尚生きることは面白い。私は聖人君子でも立派な人間でもない。躓けば文句を言い、煮え湯を飲まされれば熱い熱いと悲鳴をあげる。ときにいじけて布団をかぶって不貞寝もし、銀魂のマダオを嗤いながらもマダオから嗤われている。だからこそ底抜けの明るさとガッツを持つプリキュアがヒーローに見える。プリキュアになれなかったとしても、少しでも近づきたい、とは願う。

 己はちっぽけな存在ではあるが、消えそうな自尊心を守る盾となり、立ち上がるための炎を分け与えてくれたプリキュアには感謝してもしきれない。孔子よりも10年遅くようやく私も立てそうだ。幸いなことに子らも居る。未知なる世界は怖いけど、それでもやってやろうじゃない。
『夢見る乙女の底力、受けてみなさい!プリキュア・ドリーム・アタック!』


※娘さんの幼少期にキュアゴリラとして出演した原西さんはマジで憧れです(/・ω・)/✨

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