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第8章 ナッジで伝わるプレゼンに

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せっかくのプレゼンです。ぜひとも相手に気分良く伝えたいものです。ナッジを使うことで、プレゼンが伝わるものに生まれ変わります。
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記事一覧

ナッジで伝わるプレゼンに#20:ポスター発表では、まず立ち止まらせる

【問】学会のポスター発表で、誰も聞いてくれずに寂しいです。どうすれば良いのでしょうか? …

ナッジで伝わるプレゼンに⑲:インプット過多になっていない?

プレゼンの会場で、発表者が直前までスライド作成する姿をよく見かけます。かなり悲壮感あふれ…

ナッジで伝わるプレゼンに⑱:「オンライン講演はやりづらい」は言わない

「オンライン講演は表情が見えないから、やりづらいですね」と、冒頭で参加者に対して言ってし…

ナッジで伝わるプレゼンに#11:審査員は何を考える?

私はプレゼンの審査員をする機会も増えてきました。他人を評価するということは、明確な基準と…

ナッジで伝わるプレゼンに⑰:象にはっきりと矢印を示す

聞いているうちに、背中を押されて「この話、ぜひやってみたい」と思えるプレゼンがナッジの利…

ナッジで伝わるプレゼンに⑯:リアル講演で差がつく5つのポイント#2

前回に引き続き、プレゼンの成否を分けるポイントの③〜⑤を「ノイズやストレスを最小化する」…

ナッジで伝わるプレゼンに⑭:形容詞は単独では使わない

「私は濃いメンバーと熱い1日を過ごして、忘れないような時間だった」 これを聞いて、私がどれほど感動したかを思い描くのは難しいでしょう。なぜなら、私の言葉からは「何と比較してどれくらい客観的に濃いのか?」と具体的にイメージできないからです。イメージできないものには心がなかなか動かされません。 形容詞の単独使用は危険話し手と聞き手には情報の非対称性があります。非対称性が違和感になるか魅力になるかは、表現方法で変わってきます。違和感になりやすいのは、「形容詞」です。確かに形容詞

ナッジで伝わるプレゼンに⑬:文は短く

プレゼンでも文章執筆でも、私は「文を短くすること」を推奨しています。これはEasyナッジの観…

ナッジで伝わるプレゼンに⑩:予行演習のススメ

プレゼンは準備が8割?「プレゼンは準備が8割」とよく言われます。これは、準備が本番の4倍の…

ナッジで伝わるプレゼンに⑨:魅力を余すことなく

あなたの頭の中にあるアイデアの魅力を100とします。 Q1 その魅力は言葉にした時点で、どうし…

ナッジで伝わるプレゼンに⑫:「私は本番に強い」って本当?

自信過剰バイアスは罪深い?私は行動経済学を長年研究し、自分がバイアスの塊ということに気づ…

ナッジで伝わるプレゼンに⑧:プレゼンで方言は使わない?

方言はあたたかい青森の人は、全国でプレゼンするのに躊躇しがちです。「訛っていて、恥ずかし…

ナッジで伝わるプレゼンに⑦:実は危険な無料イラスト

フロリダ効果が行動を操る?プレゼンでのイラストの注意事項をお話しするに当たり、私の好きな…

ナッジで伝わるプレゼンに⑤:マウスは机に置かない

マウス回しは止まらないある日、私はずっとオンラインプレゼンを聞いていました。なぜだか、聞いている途中、いつにない疲労感に襲われました。少し休憩し、プレゼン視聴に戻った時、疲労の原因がわかりました。 ほとんどの発表者がスライドで説明する際にマウスを画面上でグルグル回しているのです。数えてみたところ、多い人でスライド1か所につき8回でした。その人はプレゼン全体でおそらく500回くらいはマウスを回したかもしれません(さすがに途中で数えるのをやめました)。1回だけマウスを回してピタッ