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【旅行】軟弱な女性バックパッカー、3週間の旅で必要だった物



はじめに

年末頃より、バックパック一つで3週間に渡り北米〜南米を旅行をした。

これまでにも海外へは旅行やボランティア活動で行ったことがあり、短いもので数日、最長で1ヶ月間滞在した経験があるが、今回の旅行では
1週間未満の短期滞在と3週間〜1ヶ月間の比較的長い滞在とで
『そんなに持ち物は変わらない』
という気づきを得た。

また、日本でも体調崩しやすい軟弱体質の持ち主である私が(寒さですぐに風邪をひき、頭痛持ちな上、お腹を壊しやすい)、少しだけハードな旅行を無事に終えることができた。

パッキング方法、持ち物リスト、体調管理での反省を踏まえた『気を付けたい点』を備忘録として残しておこうと思う。


バックパック

今回の旅で使ったバックパックは、MILLETの【ウィメンズ】サースフェー NX 40+5 。

特徴

メリットとしては、上下の2層に分かれていて使いやすい。体にフィットしやすい(女性用がある)。撥水性高め、レインカバー付き。内容量が大きい(縦長ではなく、横に広めなのでパッキングしやすかった)。ギリギリ手荷物として機内に持ち込めるサイズであることも良かった(サイズ:W30_H65_D21cm)。

デメリットとしては、重たい(1.5㎏)、高い(3万円弱)。また、上層部分が絞りによる開閉、下層部分のファスナーに南京錠が通らないという点で防犯対策に工夫が必要だった。

MILLET 【ウィメンズ】サースフェー NX 40+5 W

個人的にはデメリットよりもメリットは大きく、購入してよかったと思う。

デイパック

サブバッグとして使った、Arc'teryx (アークテリクス)  INDEX 15。
現在、デイパックはリニューアルされており、公式サイトでは販売されていなかったため、メルカリで購入した。

特徴

メリットは、折り畳みができて(手のひらサイズになる)、軽い(200g強)。そして何より、小さいのに沢山入る(サイズ:41 x 30 x 19 cm)。分厚めの防寒着とストールを入れても余裕があり、機内座席下に入れるカバンとしてとても良かった。
ペラペラに見えるが、さすがは有名なアウトドアブランド。意外と丈夫だった。

デメリットとしては、肩紐はクッションも何もついていないシンプルな紐なので、重たいものを入れるのには向いていないかもしれない。生地の素材がザラザラしており、やや汚れがつきやすい印象。また、撥水性はなさそう。
※追記: パソコンを入れた状態でパンパンに詰めたところ、ファスナーが閉めたのに開いてしまった。荷物を減らしたらその後も普通に使えたので、PCなど重い物を詰める際は気をつけたほうがよさそう。

Arc'teryx  INDEX 15


すべての持ち物

バックパックの中身

バックパック (MILLET 40L) に入れた物

デイパックの中身

デイパック (Arc'teryx INDEX 15) に入れた物

画像内、蛍光マーカーを引いた持ち物は、体調崩しやすい勢の必須アイテムで、準備する時にどれくらい持っていくのかを慎重に検討すべきだと思った物たち(体調管理については後述)。

持って来ればよかった物としては、有線のイヤホン、2回以上のフル充電可能なモバイルバッテリーである。持っていったイヤホンはワイヤレスイヤホン1つ、モバイルバッテリーは80%程度の充電が1回できる Anker Nano Power Bank だった。長時間のバス移動が何度もあり、車内にコンセントがないこともあったため失敗だった。また、ワイヤレスイヤホンは寝た後に耳から落ちて何度も失くしかけたため、飛行やバスでは有線が良いかもしれない。
次、旅する時は Anker PowerCore 10000 を検討中。

機内での服装

寒さで体調を崩しやすい人間にとって、機内の防寒対策は大事。
デイバックに入れた防寒着(フーディー)とストールとは別に、体温調整ができるよう、
半袖のTシャツ+セーター(またはフリース)フーディー
ヒートテックレギンス
+ズボン
を重ね着した。
靴はもちろんサンダルではなく、スニーカーに靴下。
ポケットには、貼るカイロ(小)、靴下用カイロをそれぞれ一枚ずつ忍ばせた。格安航空会社ではブランケットを貰えない可能性が高いので、カイロがあると安心だった。

パッキングの工夫

バックパックを機内持ち込みにしたかったため(ロストバゲージ対策、スムーズなセルフトランスファー、座席の値段を安くするため)、計8㎏程度に収まるようにした(バックパック自体の重さを引くと、計6.5㎏程度)。ただし、チャイナエアラインなど、手荷物は5kg以内という航空会社もあるため注意。

バックパック (MILLET 40L) に入れた物。このバックパックはポケットが多く、2層に分かれているのが特徴。

パッキングで意識した点は、以下の4つ。

  1. 機内で確実に取り出す物は、デイパックに入れる。座席下に入る大きさのデイパックであれば、通常、重さを測られないので、多少多めに入れても大丈夫。

  2. なるべく凹凸をなくす。そのためには小分けにしすぎず(一つ一つ袋に入れない)、隙間を埋める。例えば、レインコートは袋には入れず、隙間に押し込む。水着も袋には入れず、下着と共に圧縮袋へ入れる(使用後は干せば翌朝には乾くため問題ない)。

  3. 機内で取り出す可能性が少しでもある物、宿ですぐに取り出す物を下層に入れる。私の場合、ウルトラライトダウン(上記の防寒で足りない時に機内で取り出す可能性あり)、遮光パーカー(熱い地域での街歩きに必要)、サンダル(宿で必要)、生理用品、薬類を入れた。

  4. 使う場面が同じ物はまとめておくと、「どこに入れたっけ・・・」と行方不明にならない。例えば、汗ふきシート、ドライシャンプーはジップロックにまとめ、デイパックに入れていた。また、フェイスクリーム、アウトバストリートメント、ヘアブラシ、洗濯洗剤はバスグッズにまとめた。ドミトリーに宿泊し、共用シャワールームを使用していたため、洗濯もシャワー中に済ませていた。


体調管理で気を付けたいこと

  1. 服は温度調整ができる最低限の量を持っていく(下記に補足)。

  2. 清潔に保ちたい下着(パンツ)は毎日洗う。夕方に洗って干せば翌朝には乾く。

  3. 生理用品は想定の倍量持っていく。念のために使っていると無くなる。かさばるけど重さは軽いので多めに持っていく。最悪、現地調達できる。

  4. ドライヤーでしっかり乾かす。髪が濡れていると一発で風邪をひく。半乾きの服を乾かすのにも使える。ちなみに南米諸国の電圧は200V以上(日本は100V)。

  5. 風邪薬は1週間、よく飲む薬は2日に1回飲み続けることを想定する。治りかけで風邪薬を止めては完治しないし、3週間以上の旅行なら、もう一度風邪をひく可能性が大いにある。また、南米は肉中心の食事で消化不良になりやすかった。お腹が弱い勢は、消化・排便を促す系の薬は持っていくべき(マグミット等)。

  6. カイロは救世主、必ず持っていく。寒い環境に行くなら、1回あたり、貼るタイプ3個+貼らないタイプ2個(両ポケットに入れる)+靴下用1組を使うと想定した量を持っていく。

  7. 薬・生理用品は常に携帯する。よく飲む薬を入れておく。私の場合、胃腸薬、頭痛薬に加え、酔い止め、鎮痛薬(ロキソニン)も。

  8. おしりふきシートはウォシュレット代わりになる。お腹弱い勢は必須アイテム。あるだけでストレスレベルが全然違う。

  9. トイレ後と食べる前に手指消毒を忘れない。かなり汚いトイレを使う場面やトイレに石鹸がついてないことがざらにある。

  10. なるべく切り傷を作らない。できても早く治す。南米は砂漠が多く、乾燥している地域が多かったので小さな切り傷やささくれができやすかった。不衛生な場所が多いので、傷はできればすぐに治したい。手の乾燥対策に保湿クリーム(ワセリンは体中に使えて万能)、治癒を促すための傷薬(ゲンタシン軟膏など)、モイストヒーリング系の絆創膏(キズパワーパッドなど)を持っていく。

補足

服は温度調整ができる最低限の量を持っていく。
以下の表は、持って行った服。温度調整は上手くいったと思う。全てを重ね着すれば、かなり温かかった。日中のレインボーマウンテンは、晴れていたため、むしろ暑いくらいだった。真夜中のウユニ塩湖は雨季と言えど、風が強く体感的に物凄く寒かったので、カイロは必須だった。

圧縮袋(M、Sサイズ)に入れた衣服およびタオル
少ないと思うかもしれないが案外足りる
防寒着およびストール

圧縮袋はICHIFUJIのもの。シンプルかつ丈夫で使いやすい。
Mサイズ:約27cm×35cm、130g
Sサイズ:約20cm×30cm、110g(MILLET 40Lに水平に丁度入る)


今回の旅を通じて

南米と聞くと、強盗が多く、不衛生で危険がいっぱいの場所だと想像するかもしれない。私も最初は少し身構えていた。
しかし実際に行ってみると、人々は温かく陽気で、皆優しかった。バスに乗り込む時、お店に入る時、他人同士で挨拶をする。目が合うと「Hola」と微笑んでくれる人がたくさんいる。ご飯を食べていると、地域の名所を楽しそうに力説してくれたり、食べものの名前を教えてくれる人もいた。皆が皆、英語を話せるわけでないが、一生懸命話してくれた。
もちろん日本と比べてしまうと、正直、汚いと感じる。日本とは全く違う食文化で、お腹を壊しやすくなるかもしれない。けれど、実際に行って良かったと強く思った。イメージだけで決めつけなくて良かった。
備えがあれば、バックパック一つでどこへだって行ける。これからも実際に行って、自分の目で確かめ、感じたものを信じたいと思った。


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