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小泉今日子に会いに行こう! ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 番外編

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』というレコード専門ウェブサイトに掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正して再掲したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回はいつもの『サイン入りレコード A to Z』をお休みして、こちらを。

小泉今日子に会いに行こう!

(2018年4月24日公開記事を再編)

『DONUTS MAGAZINE』で連載を始めた頃、編集部の担当Y氏から「国内のアーティストで一番サインをもらいたいのは誰ですか?」という質問を受けた私は、迷うことなく小泉今日子の名前を挙げました。
小学生時代に、デビューしたばかりの小泉今日子のシングル盤を買い集めたことが、現在までずっと続いているレコード蒐集の始まりです。

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小泉今日子
『ヤマトナデシコ七変化』 7"


「では、小泉今日子にサインをもらいに行く企画をやりましょう!」と、冗談まじりの会話から始まったのが、今回の企画です。 何せあの小泉今日子です。一般人がそう簡単に会えるはずがありません。
しかし、行動を起こさなければ何も始まりません。やる前に諦めてはいけないのです。

(試合に)出る前に負けること考えるバカいるかよ
by アントニオ猪木

Go for broke!(当たって砕けろ!)
by マサ斎藤

そういうことです。巌流島で闘った男達の言葉を信じましょう。

(ここで1987年10月4日に猪木とマサ斎藤が巌流島で闘うことになった経緯を詳しく説明しても構わないのですが、長文になることが予想されますので自粛します。知らない若者達は、お父さんに訊いてみてください。昭和の常識です。万が一、お父さんが知らない場合は「猪木 マサ 巌流島」で検索してください。結果は2時間5分14秒、猪木のTKO勝ちです

・・・熱くなってしまいました。すみません。キョンキョンの話に戻ります。

2018年2月某日
ビルボードライブ東京からマンスリースケジュールを載せたフリーペーパーが届きました。表紙は浜田真理子さんと小泉今日子さん!

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浜田真理子 × 小泉今日子 
『マイ・ラスト・ソング ~久世さんが残してくれた歌~』


数々の名作ドラマを手掛けた演出家、久世光彦氏のエッセイ『マイ・ラスト・ソング』を題材にした浜田さんのピアノ弾き語りと小泉さんの朗読による音楽舞台。初演の2008年から10年も続いている人気公演です。
スケジュール欄を確認すると3月20、21日の2日間。残念ながら両日とも都合が悪く、諦めることにしました。

2018年4月某日
何の気なしにビルボードのホームページを覗き、スケジュール欄を眺めていると、 『マイ・ラスト・ソング 』の追加公演が!
これは行くしかないと思い、担当Y氏に連絡すると「面白いです! もし行かれるなら、私もご一緒に!」という返信が。
そんなわけで、Y氏と一緒に4月15日の2nd.ステージを観に行くことになりました。

まず、どのレコードを用意するのか迷いました。長いキャリアの持ち主ですので、好きな曲もたくさんあるわけです。アイドル時代(私にとって小泉さんは永遠のアイドルですけどね)はもちろん、"Fade Out"以降のクラブミュージックに接近した楽曲や、90年代に連発したヒット曲の数々。
2017年にアナログ化したゆらゆら帝国のカバーも話題を呼びましたね。

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HIROSHI II HIROSHI feat. 小泉今日子
『空洞です』 12"


残念なことに、90年代に出たアナログ盤はクラブユースな楽曲やリミックスばかりで、一般的に大ヒットしたシングル曲のオリジナルバージョンはCDでしか聴けないものがほとんどです。
("見逃してくれよ!"、"夢の底"はプロモ盤のアナログが存在します。他の曲もあるのでしょうか?)

昨今のブームにより、多くの90sヒット曲が7インチ化されているのですから、どなたか"My Sweet Home"や"あなたに会えてよかった"をアナログ化してくれませんかね?
いっそのこと、この時代のベスト盤『anytime』をLP化して欲しいところです。

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小泉今日子
『anytime』 CD


で、結局選んだのがこちら。

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小泉今日子
『Remix Travel Rock』 12"


高木完氏が手掛けた"Rain (Alternative Reflex Version)"が最高。某日本語ラップグループの人気曲と同じネタを使ってます。1994年に出た12インチなので、そのグループよりもこちらの方が早いんですよね。完さん凄い!

一番好きな『drivin' nite; goin' on』(4 HEROリミックス最高!)、そして"Fade Out"を収録した『KOIZUMI IN THE HOUSE』と迷いましたが、失敗するわけにはいかないので。
このジャケだったらサインが入るスペースがしっかりあるし、黒いマジックでお願いできますからね(銀色のペイントマーカーはインクが飛び散るリスク有り)。

『KOIZUMIX PRODUCTION 89-99 VINYL COLLECTION』のジャケもシンプルなので甲乙つけがたいところですが、ラベルの写真がかわいいので『Remix Travel Rock』に決定。

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小泉今日子
『drivin' nite; goin' on』 12"


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小泉今日子
『KOIZUMI IN THE HOUSE』 LP


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小泉今日子
『KOIZUMIX PRODUCTION 89-99 VINYL COLLECTION』 LP


しかし、この企画はあえなく頓挫しました。
公演4日前、担当Y氏から「急遽、諸事情により上京が難しくなりました。申し訳ないです」とのメールが。
(編集部は大阪にあります)

がーん・・・。
私1人で小泉さんに会える確率はゼロに等しいでしょう。残念ながら今回の企画は中止になりました。

でも、私はすっかりキョンキョン・モードになっていましたので、スパッと諦められません。とりあえず、1人で観に行くことに。公演前日に、ビルボードのホームページから4月15日の2nd.ステージを予約しました。
その数時間後、友人から「明日(4月15日)の1st.セットを観に行かない?」という内容のメールが。
「もうちょい早く言ってくれれば・・・」と思いつつ、せっかくなので1st.ステージも観ることにしました。

2018年4月15日
猪木とマサの教えを信じ、レコードを用意してビルボードへ。
友人が知り合いのビルボードの方に「今日、サイン会ってあります?」と訊いてくれたんですけど、当然ながら答えはNO。そりゃそうですよね・・・。

気を取り直して客席へ。我々が案内されたのは、なんとステージ間近の特等席。しかも小泉さん側!
程なく照明が落ち、浜田さんが登場。1曲演奏した後、遂に小泉さんが登場しました。目の前にあのキョンキョンがいるんですよ。そりゃ、興奮するに決まってます。

朗読、そして久世さんとのエピソードを語る小泉さん。久世作品に関連のある楽曲を歌う浜田さん。素晴らしい公演でした。

友人と別れ、再びビルボードへ。
2nd.ステージはスタンド席。浜田さんの演奏もよく見えたし、小泉さんの衣装も変わっていたので、2ステージ通して観た甲斐がありました。

結果的には、単に公演を観に行っただけでしたが、大満足です。至近距離でキョンキョンを見ることができたんですから。

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小泉今日子
『Fade Out』 7"




*     *     *



現在、闘病中の猪木さん。きっと病を克服して、元気な姿を見せてくれると信じてます。



【追記】

のちに、小泉さんにお会いしてサインをもらうことができました!


※以上で終了。「投げ銭」でサポートしていただけましたら大変助かります。

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