見出し画像

パンテラ ~サイン入りレコードA to Z (note版) 第17回 PANTERA

※無料で全文読める「投げ銭」スタイルのノートです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。

ずいぶん長いこと放っておいたnote版A to Zシリーズを再開。

といっても、コロナ以降はサインをもらう機会が減少しているので、ネタ切れ気味です。
気が向いたときに更新すると思われますが、ご容赦ください。

前回(第16回 ドクター・ロニー・スミス)、前々回(第15回 ビズ・マーキー)と、追悼文を書くためにアルファベット順を無視したので、もう順番なんてめちゃくちゃ。

第14回が「M」なので、順当にいけば「N」になるんですけど、書きやすいところまで飛ばします(ネタ切れなので)。

ということで「N」と「O」を飛ばしちゃいますね。

第17回 PANTERA


1990年

深夜、録画しながら観ていた『MTVヘッドバンガーズボール』で衝撃的なプロモーションビデオに遭遇。

ザクザクなギターリフ、躍動感あふれるヴォーカリストのパフォーマンス、そしてステージダイブの嵐。

番組終了後にビデオテープを巻き戻して、何度も再生。
「こんな風にステージからダイブしてみたい」と思ったあの夜ことを、今でも覚えています。これまでの生涯で最も影響を受けた映像と言っても過言ではありません。

翌日から必死に探して入手した『COWBOYS FROM HELL』のLPは、当時好んで聴いていたスラッシュメタルバンドたちの作品もよりも針を落とす機会が多くなりました。

PANTERA
『COWBOYS FROM HELL』 LP

side-A
1. Cowboys from Hell
2. Primal Concrete Sledge
3. Psycho Holiday
4. Heresy
5. Cemetery Gates
6. Domination

side-B
1. Shattered
2. Clash with Reality
3. Medicine Man
4. Message in Blood
5. The Sleep
6. The Art of Shredding


PANTERAのライブは4回観たことがあります。

1992年7月13日 @クラブチッタ川崎
1994年5月10日 @東京厚生年金会館
1996年9月8日 @東京ベイNKホール
2000年6月20日 @赤坂ブリッツ

最も印象に残っているのは、やはり初来日のクラブチッタ公演です。

ヴォーカリストのフィル・アンセルモが観客をステージに上げまくったため、文字通りダイブの嵐。もちろん私もパンパンに入ったフロアめがけて、狂ったようにダイブをくり返しました。
初めて「Cowboys from Hell」のビデオを観た日に思い描いた光景が実現し、しばらく興奮状態から抜けだせなかった記憶があります。

歴史的名盤『VULGAR DISPLAY OF POWER』をリリースし、まさに上り調子だった彼らのパフォーマンスを体感できたことは本当に幸せなことです。
ギタリストのダイアモンド・ダレル(ダイムバッグ・ダレル)からピックももらえて。

PANTERA解散後の2004年、ステージ上で非業の死を遂げたダレル。
2018年には実兄のヴィニー・ポールも亡くなってしまいました。
PANTERAの4人が揃うことは二度とありません。


*     *     *


2019年3月

『Extreme the DOJO vol.33』のメインアクトとしてPHILIP H. ANSELMO & THE ILLEGALSの来日が決定。
私が知った時点ですでにチケット発売日から1ヶ月以上経っていたので、あわてて前売り券を入手しました。

しかし、フィル・アンセルモ及びTHE ILLEGALSのメンバーが急病のために来日できず、イベント自体が延期に。
振替公演は2020年1月。そんな先の予定などわからないので、チケットを払い戻すことに。


2020年1月26日

『Extreme the DOJO vol.33』当日。
10日前に購入したチケットの整理番号はB-258番。前売り券を買う習慣がほとんどないので、番号を見てもどれくらいの売れ行きなのか見当がつかないまま、リキッドルームへ。
なお、この日はCORROSION OF CONFORMITYのキャップを着用。自宅を出る直前にC.O.C.のドラマー、リード・ムリンの訃報が飛び込んできたので。

入り口の前で、KOHKIくん(BRAHMAN / OAU)とタクティクスレコーズのUziiiくんに遭遇。一緒にいた元ニューロティカのJAMESくんを紹介してもらい、ロビーで乾杯。
最初にやるPANTERAの曲を予想したり、私が持参したダレルのピックの写真を撮ったり。みんな、早くも興奮していたように思います。

PALM、KING PARROTに続いて、PHILIP H. ANSELMO & THE ILLEGALSが登場。PANTERAを最後に観たのが2000年の来日公演なので、フィルの姿を目にするのは20年ぶりです。

THE ILLEGALSの楽曲からスタート。事前に「plays PANTERA songs」と謳われていたので、観客のほとんどがPANTERA時代の楽曲を期待していたに違いありません。
それでもクラウドサーフやステージダイブを敢行する強者たちも現れ、まずまずの盛り上がり。

開始から30分を過ぎたあたりで「亡くなったC.O.C.のリード・ムリンに捧げる」と言って「The Better」を歌うフィルの姿を見て、泣きそうに。

そして遂に「Mouth for War」や「Strength Beyond Strength」「Walk」といったPANTERAの名曲が披露され、フロアは興奮の坩堝に。
そんな中、私個人はいまいちノリきれないまま本編終了。期待していた曲が聴けず、物足りなく感じていました。
しかし、アンコールの「A New Level」で一気に挽回。この曲だけでも観に行った甲斐がありました。


興奮覚めやらぬまま、2階のロビーで乾杯。
ライブの感想をあーだこーだ語り合っているところに、リキッドルームの東田慎二店長が現れたのでご挨拶。
「フィル、ロビーに出てきたりしませんかねぇ」と聞いてみると「もうホテルに帰っちゃうと思いますけど、今ならまだ間にあうかも」とのこと。

東田店長に先導され、大急ぎで1階のバックヤードのドアを開けると、目の前にフィル・アンセルモが!
すぐさまレコードを差し出してサインを書き込んでもらうことに成功!

PANTERA
『HOSTILE MOMENTS』 12"

Phil Anselmo
 - 2020年1月28日 @Liquidroom

side-A
1. I'm Broken
2. Mouth For War

side-B
1. Walk (Cervical Mix)
2. Fucking Hostile (Biomechanical Mix)

持参したレコードは、黒マジックで書きやすそうなこの12インチ 。
欲をいえば『COWBOYS FROM HELL』のLPにサインを入れてもらいたかったけど、失敗することは許されないので。
この選択が間違っていなかったことは、サインの仕上がりをご覧いただければ!

PANTERA史上、五本指に入る名曲だと思っている「I'm Broken」が収録されているレコードなので、嬉しいに決まってます。


そしてA-2は、名盤『VULGAR DISPLAY OF POWER』のトップを飾るキラーチューン「Mouth For War」。嬉しいに決まってます(2回目)。


*     *     *


期間限定で再結成したPANTERAが、もうすぐ来日しますね。

ヴィニーとダレルがいないリユニオンに否定的な意見もあります。
当初は私もそう思っていましたが、ザック・ワイルドのインタビューを読んで応援することにしました。

残念ながら観に行けませんが、素晴らしいライブになることを祈ります。



※以上で終了。「投げ銭」でサポートしていただけましたら大変助かります。

#PANTERA #パンテラ #フィルアンセルモ #ダイムバッグダレル #レックス #ヴィニーポール #サイン入りレコードAtoZ #サイン入りレコード #レコード #vinyl #HeavyMetal #メタル #音楽 #洋楽

ここから先は

29字

¥ 100

サポートしていただけましたら大変助かります。 いただいたサポートは、両膝の前十字靭帯再建手術と変形腰椎症の治療に使わせていただきますので。