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ザ・ドリフターズ ~サイン入りレコードA to Z (Donuts版) 第54回 THE DRIFTERS

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2017年12月5日から2020年3月31日まで『ドーナツマガジン』に掲載された『サイン入りレコードA to Z』という連載コラムを加筆修正したものです。

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回はあの人達だョ! 全員集合~

第54回 THE DRIFTERS

(2019年2月5日公開記事を再編)

「レコード専門ウェブサイト『ドーナツマガジン』のコラムで取り上げるTHE DRIFTERS」ということで、リズム&ブルースやドゥーワップのグループとして知られる米国のTHE DRIFTERSを思い浮かべる方がいらっしゃるかも知れませんが、そんなはずがありません。
『8時だョ! 全員集合』や『ドリフ大爆笑』で一世を風靡した国民的人気グループのザ・ドリフターズです。

いかりや長介、加藤茶、高木ブー、仲本工事、志村けん。
5人の名前を聞いただけで、数々の名場面がよみがえってくるのは私だけではないでしょう。
これほど胸が熱くなる5人組は、UWFの前田日明、藤原喜明、木戸修、高田延彦、山崎一夫くらいしか浮かびません。
(というこは、佐山聡が荒井注ってことになるのか?)

1985年12月6日、古巣である新日本プロレスのリングにUWFの5人が登場し(業務提携というかたちで)電撃復帰を発表。
テレビ中継を観て衝撃を受けたあの日のことを、今でも鮮明に覚えています。

当時のプロレス雑誌に付いていたシールが手元にあるので載せておきますね。

木戸、高田、前田、藤原、山崎

UWFについては、Wikipediaをご覧ください。


・・・大幅に脱線しました。
WU-TANG CLANの回でも同じようなことを書いていましたね。すみません。


話をザ・ドリフターズに戻しましょう。まぎらわしいので、以下はドリフで統一します。

初めてドリフのメンバーを生で見たのは、1995年9月21日。
友人に誘われ「RAP MIYO-CHAN」というシングルをCha! K.A.T.O. with BRAND NEW MONKEYS名義で発表した加藤茶のライブを観に、新宿パワーステーションへ。

正直、このユニットに惹かれる要素はほとんどありませんでしたが、「こんな機会でもなければ、加藤茶のライブを観ることなんて一生ないかも?」と思い、快諾。
まぁ、一番の決め手になったのは、会場が当時の住まいから歩いて10分程度で行けるパワーステーションだったことなんですけどね。

ライブがはじまり、加トちゃんが登場すると、割れんばかりの大歓声!
そりゃそうだよ、加トちゃんだもん。みんな好きに決まってます。

加トちゃんのドラムソロやヒゲダンスをばっちり堪能させていただきました。
(ステージ上から加トちゃんがグレープフルーツを投げて、フロアにいる客に持たせたフォークに刺すというパフォーマンスまで!)


ドリフのメンバーで実際に会ったことがあるのは、もうひとり。
高木ブーさんです。

HMV新宿SOUTHで行われたインストアイベントに参加しました。

ブーさんにサインを入れていただいたのは『ゴー ウエスト/ドリフのズンドコ節』の7インチ。

ザ・ドリフターズ
『ゴー ウエスト/ドリフのズンドコ節』 7"

高木ブー
 - 1999年7月10日 @HMV新宿South

A面は、70年代後半にTBS系列で放映されていた『飛べ! 孫悟空』の挿入歌「ゴー ウエスト」。
そしてB面は、説明不要のクラシック「ドリフのズンドコ節」。
和モノディガー垂涎の1枚です(嘘)。

『飛べ! 孫悟空』は、ドリフによる人形劇版『西遊記』。
孫悟空(志村)、三蔵法師(長介)、沙悟浄(仲本)、猪八戒(ブー)、そしてカトー(加トちゃん)の珍道中を毎週楽しみにしていました。
ちなみに馬を演じたのは、すわしんじさん(現・すわ親治)。「ドリフ第六の男」と呼ばれていましたね。

この7インチが、我が家にある唯一のサイン入りドリフ盤ということになります。もちろん嬉しい1枚に違いありません。
ただ、高木ブーさんのサインが、すわしんじさんの顔にかぶってるんですよね。濁点がもう少しズレていれば・・・。


この時点で、高木ブーさんに再びお会いできる機会が訪れるなんて思いもしませんでした。しかし・・・。


2018年12月22日

元プロレスラーのキラー・カーンさん(以下カンさん)が経営する居酒屋カンちゃんで、BBのRyujiさん(COCOBATの初代ヴォーカリスト)、BB & COCOBATフリークのHさん・Mさんご夫婦と忘年会。

詳しいことは第3回(COCOBAT)、第30回(COCOBAT / DOOM)、第52回(BB)をご覧いただきたいのですが、Ryujiさんはこの世で一番緊張してしまうくらい憧れの存在です。

そんなRyujiさんと一緒に、カンさんのお店に行くことになったんですよ。大事件です!

入店すると、カンさんが陣取るレジ前のテーブルに案内されました。私の右隣にカンさん、左隣にはRyujiさんがいるという凄い状況です。

乾杯してから十数分経ったころ、予期せぬスターが現れました。なんと高木ブーさん御一行様がご来店!
しかも我々の隣の席に案内されたのです。
キラー・カーン、私、Ryuji、高木ブーという並びに!(あえて敬称略)

おそらくウクレレ仲間の忘年会だったのでしょう。杯を重ねていくうちに、交互にウクレレを弾き始めた御一行様。もちろんブーさんも。
メニュー表で仕切られただけの同じテーブルにいるブーさんが、Ryujiさんの隣でウクレレを弾いていたんですよ!

子供のころ、週末といえば金曜8時は『ワールドプロレスリング』、土曜8時は『全員集合』。20代の週末はライブハウスでCOCOBATを観ていたわけです。40代になってこんな週末を迎えるとは。

さらにMさんがこぼした酒がブーさんにかかってしまうというアクシデントが勃発。
しかしブーさんはまったく怒ることなく、むしろそれをきっかけに我々に声をかけてくださり、記念撮影にも応じてくれました。めちゃくちゃイイ人!

カンさん、ブーさん、Ryujiさん、オレ、Hさん


おまけ
2000年2月9日、新宿リキッドルームのイベントに出演したMAD3のことを綴らせていただきたいと思います。
ちなみに対バンは、ゆらゆら帝国とDMBQ(濃い!)。

1、2曲演奏してから、この日最初のMC。

EDDIEさん「今日、荒井注が亡くなったね。みんなドリフは誰が好き?」

観客「志村~ 加トちゃ~ん」

私「長介!!!」

EDDIEさん「長介渋いね(笑)。でもオレは仲本工事だワンツースリフォォォォォ」

と言って次の曲に入りました(笑)。
ドリフ愛に満ちた哀悼の声として、脳裏に刻まれています。


*     *     *


【追記】

こちらのコラムが『ドーナツマガジン』に掲載されたのが2019年2月5日。
その後、2020年3月29日に志村けんさん、2022年10月19日に仲本工事さんがご逝去されました。
謹んで哀悼の意を表します。


*     *     *


A to Zの第12回で、キラー・カーンさんについて書いてます。


*     *     *


2023年1月9日に渋谷サイクロンで行われたBB vs COCOBATのライブレポート。


『ヂラフマガジン』に掲載されたこちらの記事もぜひ。



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