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SUICIDAL TENDENCIES『CONTROLLED BY HATRED / FEEL LIKE SHIT... DEJA-VU』

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レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。

先日、4回に分けて「自分史年表」を公開しました。

○○がヒットしていた時期や、歴史的事件が起こったときに、自分が何歳だったのか一目でわかるように作ってみたんですね。

まぁ、結果的には自分のことにはほとんど触れず、私の趣味嗜好が思いっきり反映された70~80年代の音楽&プロレス年表になってしまったんですけど。
(そもそも、そういうものを作りたかったので)

ということで、数多くのレコードを掲載したわけですが、今回はその中の1枚を改めて紹介したいと思います。
当初予定していた説明文が、自分史年表のスペースに収まるような文字数ではなく「だったら、きちんと取り上げてみよう」と思ったので。
それくらい、私にとって重要なバンドの作品です。


SUICIDAL TENDENCIES
『CONTROLLED BY HATRED
  / FEEL LIKE SHIT... DEJA-VU』
  LP (EPC 465399 1) / Europe / 1989

side-A
1. Master Of No Mercy
2. How Will I Laugh Tomorrow (Video Edit)
3. Just Another Love Song
4. Waking The Dead

side-B
1. Controlled By Hatred
2. Choosing My Own Way Of Life
3. Feel Like Shit...Deja-Vu
4. It's Not Easy
5. How Will I Laugh Tomorrow (Heavy Emotion Version)

Mike Muir (Vocals)
Rocky George (Lead Guitar)
Mike Clark (Rhythm Guitar)
R.J. Herrera (Drums)
Stymee (Bass)

アメリカ西海岸のスケーターズロック/クロスオーバー・シーンを代表するSUICIDAL TENDENCIESが、1989年10月17日にEpic Recordsからリリースした『CONTROLLED BY HATRED / FEEL LIKE SHIT... DEJA-VU』。

私が所有しているのは欧州盤LP。
マイク・ミューアのサイン入りです。


SUICIDALのメンバーが過去に在籍していたバンドのカバーや、前作のタイトル曲「How Will I Laugh Tomorrow」の別バージョン、そして新曲の「Just Another Love Song」と「Feel Like Shit...Deja-Vu」で構成された変則的な作品です。

『CONTROLLED BY HATRED』(A面)と『FEEL LIKE SHIT... DEJA-VU』(B面)という架空の2つのEPを合わせて1枚にした!
・・・みたいなコンセプトだと思っていましたが、本国アメリカではフルアルバムと見なされているようですね。
(米国版ウィキペディアには、4thアルバムと書かれています)

メンバーとしてクレジットされているのは、マイク・ミューア(vo)、ロッキー・ジョージ(g)、マイク・クラーク(g)、R.J.ヘレーラ(ds)、そしてStymee(b)。

ベーシストとしてクレジットされている「Stymee」の正体は、当時加入したばかりのロバート・トゥルージロ(Robert Trujillo)と言われています。
(現在、METALLICAで大活躍中のロバート・トゥルージロですよ)

しかし、実際に本作でベースを弾いているのは、ギタリストのロッキー・ジョージとマイク・クラーク、そして(ノンクレジットですが)元メンバーのボブ・ヒースコート(Bob Heathcote)。トゥルージロは参加していません。
(ちなみに、Stymee は「ST Why Me」の略であるという説があります)

トゥルージロの前任だったヒースコートがベースを弾いているのは、彼が在籍していた1988年に発表された『HOW WILL I LAUGH TOMORROW... WHEN I CAN'T EVEN SMILE TODAY』と同じ時期に録音された「Just Another Love Song」と「How Will I Laugh Tomorrow」の2バージョン。

この3曲以外はジョージとクラークがベースを弾いているようですが、どちらがどの曲を弾いているのかまでは調べることができていません。
ご存じの方、ぜひご教示のほどよろしくお願いします。

「Just Another Love Song」は、前作のアウトテイクなんですって。こんなにカッコイイのに。
個人的には、SUICIDALの全楽曲の中で「Just Another Love Song」が一番好き!


「Master Of No Mercy」「Waking The Dead」「Controlled By Hatred」「Choosing My Own Way Of Life」は、マイク・ミューアとマイク・クラークが在籍していたNO MERCYのカバー。

「Waking The Dead」が超絶カッコイイ!
このPVには、トゥルージロも参加してます。


「Master Of No Mercy」も最高!

4曲とも、1987年に発表されたNO MERCY唯一のフルアルバム『WIDESPREAD BLOODSHED / LOVE RUNS RED』の収録曲です。


「It's Not Easy」は、マイク・ミューアが在籍していたLOS CYCOSのカバー。

オリジナル版は、傑作オムニバス『WELCOME TO VENICE』(1985年)に収録されています。


『CONTROLLED BY HATRED / FEEL LIKE SHIT... DEJA-VU』は、SUICIDAL TENDENCIESの全作品の中でも一二を争うくらい大好きなレコードです。
未聴の方は、この機会にぜひ!


こちらもよろしくです。


*     *     *

この記事を作成するためにSUICIDAL TENDENCIESのことを調べているうちに、7月24日にボブ・ヒースコートがバイク事故で亡くなったことを知りました。

享年58歳。あまりにも若すぎます・・・。

謹んで哀悼の意を表します。安らかに。


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 #SuicidalTendencies #スイサイダルテンデンシーズ #スーサイダルテンデンシーズ #音楽 #洋楽 #思い出の曲

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