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2024年3月20日にクラブチッタで開催された『VIOLENT ATTITUDE 2024 IT'S-THE-MISSION…SEARCH-AND-DESTROY』に、DJとして参加させていただきました。ご来場くださいました皆さまに心より感謝申し上げます。

当日使用したレコードを、こちらに掲載いたしました。

スラッシュメタル系のバンドが多数出演したイベントということで、ロックを中心とした選曲となりましたが、唯一かけたヒップホップの曲がこちら。

PUBLIC ENEMY「She Watch Channel Zero?!」。
METALLICA、ANTHRAX、MEGADETHと共にスラッシュメタル四天王と称されるSLAYERの代表曲「Angel of Death」をサンプリングした名曲です。

「She Watch Channel Zero?!」が収録されているのは、PUBLIC ENEMYの2ndアルバム『IT TAKES A NATION OF MILLIONS』。1988年6月28日に発表された歴史的名盤です。

個人的にも大好きな作品で、ヂラフマガジンの「マイ名盤10選」という企画でも本作を選出しました。

このアルバムからヒップホップのDJがかけるのは「Rebel Without a Pause」や「Bring the Noise」「Don’t Believe the Hype」といったシングル曲なのかもしれません。しかし、スラッシュメタルやハードコア、オルタナティヴロックのライブで転換DJを行う機会の多い私は、SLAYERネタの「She Watch Channel Zero?!」をプレイするために『IT TAKES A NATION OF MILLIONS』のLPをレコードバッグにしのばせています。

当初はクラブチッタで、このレコードを使う予定でした。

PUBLIC ENEMY
『IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK』
  LP (C 44303) / US / 1988

Side Silver (side-A)
1. Countdown to Armageddon
2. Bring the Noise
3. Don't Believe the Hype
4. Cold Lampin' with Flavor
5. Terminator X to the Edge of Panic
6. Mind Terrorist
7. Louder Than a Bomb
8. Caught, Can We Get a Witness?

Side Black (side-B)
1. Show Em Whatcha Got
2. She Watch Channel Zero?!
3. Night of the Living Baseheads
4. Black Steel in the Hour of Chaos
5. Security of the First World
6. Rebel Without a Pause
7. Prophets of Rage
8. Party for Your Right to Fight

アルバムが発表された1988年に製造されたUS盤LP。本格的にヒップホップを聴くようになった90年代初頭に購入したレコードです。

しかし『VIOLENT ATTITUDE 2024』で使用したのはこちら。

PUBLIC ENEMY
『IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK』
  2LP (00602455723864) / Europe / 2023 Reissue, Remastered

Side Silver
side-1
1. Countdown to Armageddon
2. Bring the Noise
3. Don't Believe the Hype
4. Cold Lampin' with Flavor

side-2
1. Terminator X to the Edge of Panic
2. Mind Terrorist
3. Louder Than a Bomb
4. Caught, Can We Get a Witness?

Side Black
side-3
1. Show Em Whatcha Got
2. She Watch Channel Zero?!
3. Night of the Living Baseheads
4. Black Steel in the Hour of Chaos

side-4
1. Security of the First World
2. Rebel Without a Pause
3. Prophets of Rage
4. Party for Your Right to Fight

2023年11月10日にリリースされた『IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK』のEU盤リマスター2LP。アルバム発売35周年、そしてヒップホップ生誕50周年を記念して制作された2枚組の180g重量盤です。

アメリカ／カナダ盤やEU盤、半透明レッドヴァイナル、ボーナスディスク付きの4枚組など、複数のバージョンが発売されました。
私が購入したのは、EU盤の2LP。ブラックヴァイナルです。
（カラー盤は好きじゃないので）

シュリンクフィルムに、宣伝用のハイプステッカーが貼られていました。
「ONE OF THE GREATEST HIP-HOP ALBUMS OF ALL TIME 」「REMASTERD FROM ANALOG TAPE」「2LP 180G VINYL」と記載されています。

丁寧にハイプステッカーをはがし、ストックしておいたビニールの外袋に貼りなおしました。自然収縮をおこすシュリンクフィルムを付けたまま保管すると、盤が歪む可能性があるので。

ジャケットの印刷は、リイシュー盤のほうが濃いですね。
上が1988年US盤LPで、下が2023年EU再発盤2LP。

この2枚組再発盤LPが昨年発売されていたことを知ったのは、3月上旬。幸いにもまだ購入することができました。

一般的に、音溝の幅が狭いレコードは音圧が低くなると言われています。

CDが主流となりつつあった80年代後半に制作された『IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK』のトータルタイムは約58分。
本作が発表された1988年に生産されたLPは、アルバム音源を1枚のレコードに収めたものでした。

レコード盤の面積は限られているので、収録時間が長くなるほど溝の幅が狭くなるわけです。

「Bring the Noise」や「Don’t Believe the Hype」は、LPよりも収録曲数が少ない12インチや7インチのシングル盤を所有しているので問題ありません。
しかし、シングルカットされていない（はずの）「She Watch Channel Zero?!」をかけたいときに使用するのは、溝の幅が狭い『IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK』のLPでした。

せっかくクラブチッタのような大きな会場でプレイする機会をいただいたので「もしかしたら、もっと音圧が高いレコードが存在するのでは？」と思い、ネットで検索。『IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK』の 35周年記念2枚組LPが昨年発売されていたことを知りました。
（2005年にも2枚組LPが再発されていたようです）

リマスターが施されていることもあり、迷わず注文。『VIOLENT ATTITUDE 2024』が開催される5日前（3月15日）に届きました。

今後も重宝すること間違いなし。非常にありがたい再発です。

こちらもぜひ！

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