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僕が安住の地を手にするまで [5] SketchUpでの新居デザインにどハマりする

土地の持ち主と価格に関して合意が取れた。

これを境に、色々な手続きの準備が始まった。ここからどんどん加速していくだろう。当然、不安もあるが、ワクワクの方が勝っている。

まずは大まかにでも家のデザインを固めないといけない。大枠が決まらないことには、いったいいくらの家になるのか、そのためにはいくら借り入れるべきなのか、まったくもって具体的な話ができないからだ。

最初は紙に手描きでやっていたのだけれど、平面図だとまったくイメージが湧いてこない。平面図を頭のなかで三次元化して、実際の生活を思い描いてみる、なんて絶対にムリだ。

というわけで、SketchUpという3Dデザインソフトを使ってみることにした。じつはこれの古いバージョンをアメリカにいたころに仕事で使っていたことがあるので、使い方はよく知っている。これを使って、まるでレゴで遊ぶかのようにして、パソコン上で家を組み立てていく。何気なく始めてみたのだが、これがめちゃくちゃハマる。

もうほんと楽しくて仕方がない。

実は小さい頃はモノづくりの仕事に就きたいと思っていたし、アート関連の学校に進みたいと思っていた。だから、こういうことには寝食を忘れて没頭できる。ほんとうは専門の人類学より好きかもしれない。だから先週は仕事以外、ずーーーーーっとこのソフトをいじっていたように思う。

しかも細部まで詰めたり、自分の理想にこだわろうとすると、家の基本的な構造を知る必要が出てくる。調べていくと、基礎や柱、梁、壁、床のようなそれぞれの部分が色々なこまかな要素で成り立っていることがわかってくる。柱にも、通し柱や管柱、間柱など、種類があり、役割やサイズが違う。屋根の構造ってこんなになってたのかーとか、色々な発見があった。

こうやって細部を詰めれば詰めるほど、どんな材料がどれだけ必要なのかわかってくるから、建設費用もたとえ大まかにせよ算出することが可能になってくるのではないか。返済可能な予算のなかで、計画のどこまでが可能で、どこからを諦めなければいけないのか。それは明日の高木さんとの打ち合わせである程度見えてくるだろう。

あと一日、家族とも相談をしながら詰めていく。

つづく

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