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リノベーション7 ~内窓設置


きっかけは、今年の夏の終わりに来た大型の台風でした。

僕の寝室はマンションの角に面していて、その二面に窓が設置されています。採光性も高く、穏やかな日であれば何の問題もないのですが・・・ 。

問題の日。

ベッドに寝ているときの頭の上にはオーニング窓(ルーバー窓)があるのですが、なにぶん古いマンション。少し隙間があったようです。
強い雨風に晒された結果、ガラスとガラスの隙間から水が「びゃー!!」と・・・。

(左)問題のオーニング窓  防御力は3くらい・・・?

煽られひっきりなしに鳴り響く玄関ドア。
ドンドンドンッ!という音。
そして、時折びゃー!!っとしぶきを上げる寝室の窓。

「これでは革のよろいでバラモスに挑んでいるようなものだ・・・! 防御力・・・ 圧倒的に防御力が足りない ・・・! 」

2窓で10万くらいかかるということだったので二の足を踏んでいたのですが、やっと内窓を設置する決心がつきました。

***

ということで、今回内窓を設置することで色々と勉強になりましたので、ここで共有したいと思います。

(1)選定
(2)設置の事前確認
(3)省エネ助成金について
(4)効果的な設置位置は?
(5)取り付けた後の注意


(1)選定

内窓の役割として、気密性防音性遮熱性防犯性、という4つの要素が挙げられます。

僕が重視したのは防音性遮熱性です。

防犯性においては4階であること、そして設置する寝室の窓からの進入はほぼ不可能であることから不要と判断。→ 結果、クレセント錠は不要。
街道沿いに近いマンションなので車の音が少し気になっていたこと、冬に向けてやはり断熱性が確保したいと思ったことから防音性と遮熱性は絶対確保したい。あとはデザイン、認知度、サポートの充実さ。

関東では、内窓=LIXILさんがほとんどではないでしょうか?
関東において、LIXILさんの認知度はとても高いです。

フレームの素材に関してですが、今の内窓のフレームはほとんど樹脂で作られてます理由は単純で熱伝導率が低いからです。(他の素材では「木サッシ」という商品でWoodoneさんが木の内窓を販売しています)
この理由から、デザインに関してはそんなに各社変わらないな、という印象です。

選定の参考にしたサイトはこちらです。

主婦がえらぶ内窓 ・・・ シンプルにまとめられて見やすいです。
丸正屋さん ・・・ 内窓のプロの目線からランキング形式で色々な要素を紹介。とても見やすいです

色々検討した結果、僕はプラストを選択しました。(施工会社はアイプラストさんです)北海道で内窓といえば「プラスト」というくらいメジャーらしいのですが、実は関東での認知度ではかなり低いとのこと。(営業さんから、よくうちを見つけましたね!と言われました)

あとは、上述のサイトで見たらわかるように、プロが自信を持ってオススメしていること、そしてデザインもとてもすっきりしていることが気に入りました。

(工事の様子。計ってます・・・)

(2)設置の事前確認

内窓には「必要な取り付け寸法」があります。もし、この寸法(以降奥行き)が足りない場合は、確保するための補助部材を窓に取り付け(業界用語では”ふかし枠"といいます)工事することになります。(その分割高になります)

ちなみに引き違いの内窓を設置する場合は60~80mm※必要というのが一般的です。※ メーカーによって若干の誤差があるかもしれません。

大丈夫かな~?と思っている方は、見積もり後設置工事業者さんが必ず測定に来てくれるのでそのときに相談しましょう。

アイプラストさんから見積もっていただいたプラストのNT型引き違い窓の奥行きは78mmです。

(内窓のレールを取り付けた状態。側面はでっかいホッチキスのようなもので壁に直接打ち込んで固定していきます)

(四隅を固定し終わりました)

(3)省エネ助成金について

今は国を挙げて省エネに関する工事が推奨されており、様々な助成金が用意されています。しかも(関東では)国、都道府県、区と最高で3つの公的機関より助成金をもらうことができます。(残念ながら国の省エネ助成金は2018年の夏で終わっています

ここで注意点があるのですが、助成金を受けるときのルールです。

例えば東京都の省エネに関する助成金のルールなのですが、申請し、審査が終わって助成金が出る、と決まった後でしか工事ができません。

いわゆる「事前申請」なのです。

しかも工事業者さん曰く、東京都はとても審査が遅い!!らしいのです。どれくらいかというと2~3ヶ月くらい。工事業者さんも申請したはいいものの助成金が降りず工事が滞りまくっている、と嘆いていました。(過去の国の助成金は1ヶ月と早かったらしいです)

このように、助成金において「事前申請」か「事後申請」かは地域によって異なっています。

お住まいの市役所、区役所のHPにて調べてみてください。

ちなみに僕が住んでいる区は珍しく「事後申請」でした。(ただし抽選とのこと・・・ )残念ながら東京都の申請は冬に間に合わないので諦めました。

(東京都様。改善お願いします・・・。)

(オーダーメイドで作ってもらった二重窓をはめ込んできます)

(4)もっとも効果的な設置位置は?

プラストの二重窓に限りますが、(断熱と遮音に関してですが)外のサッシから140mmだそうです。

これはメーカーの方から聞いたのですが、断熱に関してはサッシに近ければ近いほうがいいらしいです。しかし防音性は近ければ近いほど落ちます。

ではなぜ140mmかというと ・・・ 高音域は外のサッシから離せば離すほど効果UPらしいのですが、低音はサッシとの間で反響が生まれてしまうとのこと。

結果、140mm以上離しても反響により低音の遮音という意味ではよい効果が得られなかった、とのことです。

これらの根拠から、断熱と遮音を兼ねる効果的な距離は外のサッシから140mmです!(ただし、この値はプラストさんの製品に限ります。他メーカーの製品を採用する場合は別途メーカーに問い合わせてください)

(無事、工事完了しました。30~40分/1窓くらい?)

(5)取り付けた後の注意

メーカーさんより「取り付けた後の注意点」を教えてもらいました。

①.夏場の長期不在時は内窓を開けておくこと

日の多く入る窓の外窓と内窓の間は夏場では3日くらいで70度を越える可能性があるらしいです。70度を越えてくるとどうなるか?内窓のゴムパッキンが溶け出して窓と癒着してしまう恐れがあるとのことです。(恐るべし、内窓の断熱性能・・・!)

内窓は樹脂とゴムでできています。熱に弱いことを自覚し、特に夏の日はこまめに外窓と内窓の空気を循環させてください。

②.大風の日には外窓を開けないこと

外窓は躯体にしっかりと固定されているので当然丈夫です。それに対して内窓は部屋の中の木の梁に大きなホッチキスのようなもので複数個所固定しただけのものです。

当然ながら「強度」という意味では外窓が圧倒的に強い、ということになります。

内窓の取り付け強度で今年の台風のような雨風をもろに受けたら、最悪の場合ずれたり外れたりする恐れがあります。もちろん雨の日も内窓を外に晒すのはあまりよいことではありません。

雨風の強い日は必ず外窓を閉めるようにしましょう!



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