見出し画像

打ち込みストリングスに宅録でトップ1本重ねた時に馴染ませる裏技

まずは聴いてみる

・裏技を使った場合
・打ち込みだけの場合
・普通にリバーブかけた場合

のそれぞれのケースについて、生のソロバイオリンを1st、2ndの打ち込みにレイヤーしたものを下記動画にまとめました。楽曲はAZさん(@AZ_arp124 )さんのMy Dearで、バイオリンはsetsatさん(@setsat666 )です。

1stと2ndに生のソロバイオリンが重なるだけで説得力が増したことが分かるかと思います。また参考資料としてソロバイオリン単体や、普通のリバーブの代わりにOcean Way Studiosを使ったバージョンを下記URLにアップしました。

従来のリバーブを駆使するアプローチではどうしても生のテイクと打ち込みが分離してしまい、特に劇伴においてはソロバイオリンが悪目立ちするか、逆に下げ過ぎて録った効果が分かりづらくなったりします。

本記事でご紹介するテクニックは特別なレコーディングをする必要が無く、恐らく誰にでも今日から実行可能で、難しい設定もありません。ただ、考えれば誰でも思いつく方法だとも思います。

馴染ませるのが難しい2つの理由

宅録と打ち込みで録音した空間が違うことと、1本のマイクで録った音(モノ)をステレオ録音に馴染ませようとすることが大きな問題になります。一般的に馴染ませる上で使うツールはEQとリバーブで、この分野は多くの人がトライアンドエラーを繰り返してきてある程度結論が出ていると思います。ただ、これは前者の問題に対応出来ても後者が解決出来ません。

実現したいゴールを設定する

ここから先は

1,913字 / 7画像

¥ 2,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?