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NAMMを目指していたらバンクーバーに辿り着いた話

敢えて目次は無しで、NAMMを目指して何故かバンクーバーに着いてしまった話をします。事情を知ってる友人から「これはお金取れる笑い話だよ」と言われたので1年間ほど100円の有料設定にしていました。売上は心のダメージの回復に充てさせて頂きました。誠にありがとうございました。

ESTAの罠

アメリカに行ったことがある人なら皆知っている話なのですが、日本人がアメリカに行く場合たとえそれがただの観光であっても最低限ESTA申請を行う必要があります。滞在時の住所やパスポート番号、渡米の目的など、かなり細かいことを書かされた挙句申請費の14$がかかります。勿論普通に申請すれば何の問題もないのですが、今回はここでやらかした小さなミスで大きな代償を払うことになりました。

パスポート番号を絶対に間違えてはいけない

はい、私がパスポート番号を間違えた愚か者です。アルファベットが1つ間違ってました。申請時の情報が誤っていると何が起こるかというと、空港のチェックインカウンターで搭乗券が発行されません。仮に発行されて搭乗できたとしても到着時に入国出来ないでしょう。万が一間違えた場合、その場でチェックインカウンターが締め切られるまでにESTAを慎重に再申請する必要があります。というわけで慎重に手続きを進めていたのですが…。

決済画面で更新ボタンを押してはいけない

はい、私が決済時に更新ボタンを押した愚か者です。ESTAはアメリカ政府のWEBサイトなのでセキュリティが非常に高いです。友人のShota Nakamaさんが調べてくれたのですが、もし空港のフリーWiFiなどの不安定な環境で申請を行なって途中でサイトが固まってしまって更新ボタンを押すなど怪しい操作をすると、そこから2時間ほど申請が出来なくなってしまうそうです。そもそもそんなセキュリティの低い回線を使うべきではないですし、ESTAの決済を行う際はくれぐれもご自身のスマートフォンなど安定した通信環境で行うことをオススメします

ESTAの再申請が進められないまま時々刻々と迫りくる飛行機の離陸時刻。一体どうなってしまうのか…!

ESTAの申請が間に合いませんでした

はい、私はESTAの再申請が間に合わず予定していた飛行機を逃しました。つまり、同じ便で行くはずだった知人達とはぐれました

まずは予約変更不可のチケットだったので離陸時刻の前に3万円のキャンセル料を払い予約のキャンセルを行い、次のLA行きの便の空き状況を聞くことになります。その時は成田のJALのカウンターにいたのですがなんと翌日、翌々日まで直行便は満席。こんなところで諦められるか、とインターネットで検索をかけたところ、ANAならバンクーバーもしくはホノルル経由でその日の便で出発出来ることが判明しました。ただし羽田から

出発直前はWEB予約できません

ANAは離陸前え6時間を切るとWEBからの予約が出来なくなるため電話で予約することになります。私、JALのカウンターでANAに電話しました。電話予約時は名前とクレジットカード番号くらいしか伝えなかった(メールアドレスを伝えていない)ため、羽田につくまでチケットがちゃんと取れているか分かりません。ドキドキ。ちなみにホノルルにすると乗り換え待ち時間が10時間あったので消去法でバンクーバー経由です。

成田→羽田はバスが便利です

泣く泣く半ばやけくそで成田から羽田に移動することになったのですが、直行バスが出ているため90分ほどあれば羽田の国際線ターミナルに辿り着くことが出来ます。価格?気が動転していて覚えてないですね…。

立ちはだかるeTA

無事羽田に到着しANAのカウンターに向かうとまたしても搭乗券が発行されません。詳しく聞いてみると、バンクーバー経由を選択したためにeTA(ESTAのカナダ版みたいなやつ)の申請が必要だと言われました。日本のパスポート最強説とは一体なんだったのか。勿論、慌てず騒がず申請を行います。なんなら職業まで聞かれるのでESTAより細かいです。無事申請が通り搭乗券も発行され、バンクーバー行きの便に搭乗することが出来ました。

飛行機を降りるとそこは銀世界でした

バンクーバーで降りると凄まじい雪!着陸する際に窓の外がずっと真っ白で何かのバグかと思いました。よく降りられたな…。 USへのコネクションの方に進んだのですがなんと預けた荷物の載せ替えが悪天候で遅れているためそれが終わるまで税関の列に並ぶ前に待てのサイン。しかし待てど暮らせど名前は呼ばれず…気がつけばUSへのフライト搭乗3分前

割り込みに寛容(?)な国カナダ

ギリギリのところでUS Customに進む許可が出たのですが、進んだ先には長蛇の列! これを並んでいたら絶対に飛行機に間に合わないと思って列の先頭までダッシュして横入りさせてもらえないか拙い英語で交渉したところすんなりOK。どうやら向こうでは日常茶飯事のようです。入国審査もアメリカでやる時のような根掘り葉掘り延々細かく質問される感じでは無かったので助かりました。滞在期間、滞在目的、持ち込んだ現金、滞在先、食料品の携行の有無くらいで通れました。

ギリギリのところで乗り込んだはいいが…

まだ試練は終わりません。先述の通り雪が大変なことになっていたため機体に氷雪がこびりついており離陸許可が中々おりません。結局除雪、除氷を行なって90分遅れでテイクオフ。欠航にならなくて本当に良かった。

合計12時間遅れで到着

そんなこんなで、本来であれば午前9時には着いていたはずが午後9時の到着となったのでした。何が言いたいかというと

・ESTAの申請は慎重に
・何があっても諦めてはいけない
・英語は自分を救う
・カナダでUSの入国審査をすると思ったほど怖くない

の4点です。
NAMMに限らずアメリカ旅行する際の注意点として使えそうなので自分用メモ兼笑い話として置いときます。

おまけ

出発三日前に38度の熱を出してぶっ倒れてた、という追加条件を加味してお読み下さい。

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