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収録費がもらえなくなるくらい説得力のあるストリングス打ち込み技術

はじめに

サンプルライブラリの進化はまさに日進月歩で、どのデベロッパーのサイトでデモを聴いても「もう録らなくてよくない?」という声が出そうになります。ただ、人間側の進化、対応がそのスピードに追従出来ているかと言われると中々難しい部分があります。

この記事では、進化し続けるストリングスライブラリを正しく使いこなして感動できる打ち込みを作る上で多くの人がつまずく技術的な課題とその解決策をプロアマ問わず作曲家向けに纏めたものです。また、普段から全てレコーディングしていて打ち込みはあくまでデモ、という人にとっても新しい表現の可能性に繋がると思われます。解決策には状況的に今すぐ実行することが難しいものも含みます。

弦の打ち込みは非常に難易度が高く諦めてしまう人も多いですが、自由なストリングスのレコーディングがいつ出来るのか、または出来なくなるのか分からない今の状況においてスキルを磨いておくことには大きな意義があると感じています。何故今打ち込みを見直す必要があるのかについては下記の記事をご覧下さい。

また、打ち込みの強みを活かすこれからのオーケストラサウンドの作り方については下記の記事に書きました。打ち込みに強くなればこれくらい音楽制作の選択肢が広がります。

効果的なサンプルライブラリの選び方については下記の記事をご確認下さい。

どんなCCカーブを描けばいいか分からない

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