見出し画像

かってに島本新聞 再稿(WEB版文字起こし) 第6号(2021年4月21日) 町議会議員・町長選挙 開票結果

※日付、年齢等は2021年4月26日時点です。

三十代候補が並んだ町長選は現職の山田氏が当選

 島本町の町長選は4月13日に告示があり、無所属のである現職の山田こうへい氏(36)と新人の元町議会議員の塚田アツシ氏(39)、元高校教諭で家庭教師のすえおか友行氏(38)の三名が立候補を届け出ました。塚田氏は、「町政正常化」を目指すとして、ごみ焼却所の老朽化対策や庁舎の建て替えに対する財政負担、決算の不認定、副町長不在を異常事態として指摘しました。すえおか氏は、「水と緑の基本構想」として、地下水100%の復活や都市農地や森林を緑の防災としての保全活用を主張。また建物の高さ制限や島本駅前に緑の防災公園を提案。山田氏は「小さな町の豊かな暮らし」として、子どもを中心とした誰もが住みやすいまちづくりを主張。また待機児童ゼロの実現を強調。結果は現職の山田氏が二度目の当選をはたしました。

島本町長選挙
無所属  山田 こうへい 当 8,292票
無所属  塚田 アツシ    3,844票
無所属  すえおか 友行   2,892票

2021年島本町長選挙結果

町議選は混戦 当落差は二十一票

 五馬力の会後援の新人、ごえぶち ひろおみ氏(無所属 市民派)は、保育運営会社とIT企業での職歴、島本駅西開発の署名活動や駅立ちなどの地域活動を活かし、子どもたちや子育て世代の環境改善、情報公開の迅速化、まちづくりへの住民意見の反映を目指しましたが、682票で落選。「他の候補者と肩を並べるほどに知名度を上げることができなかった。」と振り返りました。ごえぶち氏は街宣カーを使わずに、一本のスピーカーを携帯し徒歩、自転車、自家用車、ときにはランニングで選挙活動を行いました。後ろ盾もなく、準備期間中は一人で街宣をすることもありましたが、型にはまらない手づくりの選挙が共感を生み、選挙期間中に徐々に賛同者を増やしました。

島本町議会議員選挙
無所属    中田 みどり    当 1,437票
日本共産党  はせがわ 順子   当 1,276票
大阪維新の会 ナカジマ 洵智   当 1,258票
無所属    永山 優子     当 1,126票
大阪維新の会 山口 ひろよし   当 1,009票
大阪維新の会 大久保 たかゆき  当    993票
無所属    とだ やすこ    当    964票
自由民主党  伊集院 はるみ   当    961票
公明党    川しま 玲子    当    898票
公明党    野口 ひとみ    当    847票
立憲民主党  東田 まさき    当    814票
自由民主党  ふくしま 保雄   当    804票
無所属    平井 ひとし    当    733票
自由民主党  清水 さだはる   当    703票
無所属    田中 おさむ         683票
無所属    ごえぶち ひろおみ      682票

2021年島本町議会議員選挙結果

無所属、市民派とは?

 今回の選挙でよく聞かれたことです。当初は「政党に属さず、住民に寄り添うことを目的にしています」と回答していましたが、半分齟齬があります。市民派は言わばインディーズの政党だと思うのです。選挙においては、候補者個々のスタイル、主張は認められているものの、政治観念を共有するような働きかけもあります。また無所属には「後ろ盾がない」と言いますが、実はさらに選挙区の大きい議員の後援団体や市民団体、交流のある他市町村の議員などがサポートしているようです。

選挙が終わった後は...

 今回の選挙においては、現町政への非難、合併への非難、水道事業統合への非難など、口撃の応酬も目立ちました。「選挙が終わったらノーサイド」と言う方もいますが、組織の方針が根本から異なる勢力同士はそうはならないでしょう。ただし、選挙を体験して感じたのは、候補者の言動はみな、島本町が良い方向に向かってほしいという願いから出たものであるということです。ノーサイドとはいかないかもしれませんが、当選した町長と十四名の議員は選挙中の言動を「水に流して」、島本町をより良くするという共通認識のもと公務にあたってほしいと願います。

編集後記

 今回選挙を体験してみて、学んだことがたくさんありました。無所属とはいえ人が絡んでいる限り、やはり「しがらみ」はあります。特に選挙期間中のスタッフが当初は二名しか集まらなかったのは困りました。共通の知り合いも同じ市民派なら、新人より現職に再選してもらった方が確実とそちらに人は流れます。また公職選挙法も難解です。例えば、「選挙後は選挙人(有権者)に対して当選・落選のあいさつをしてはいけない」そうです。(第178条) 理由は買収予防。その気になれば一人ずつ挨拶できそうなのですが、会いに行けないのは残念です。ただし、道端で会ったり、オンライン上や先方から連絡をもらうのは問題ないようです。

かってに島本新聞記者
五馬力の会代表
五江渕 弘臣(ごえぶち ひろおみ)
2021年度島本町議会議員選挙に立候補し落選
◆地域活動
JR島本駅西地区のまちづくりに関する請願活動や署名活動/JR島本駅西地区まちづくり委員会公募委員/総合計画まちづくりワークショップ公募メンバー/島本町フォレストサポーター養成講座修了/河川レンジャー養成講座修了/2020年度三小PTA副会長
◆島本町青葉3丁目在住
◆goebuchi@circus.ocn.ne.jp

記者・編集者プロフィール ※2021年4月26日時点


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?