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悪魔の反乱と白い御座の裁き(8月29日)

●権威の移行
 イエスは、「わたしには天においても地においても、すべての権威が与えられています(マタ28:18)と言われました。今の時代、キリストの権威は教会を通して行使されています。この権威は御国においてキリストが行使されるものです。しかし、悪魔の最後の反乱が鎮圧されると、父なる神への権威の移行が起こります。
 
 コリント人への手紙第一15章24~28節を見てみましょう:
「24 それから終わりが来ます。そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、国を父なる神にお渡しになります。

25 キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。

26 最後の敵である死も滅ぼされます。

27 「彼は万物をその足の下に従わせた」からです。ところで、万物が従わせられた、と言うとき、万物を従わせたその方がそれに含められていないことは明らかです。

28 しかし、万物が御子に従うとき、御子自身も、ご自分に万物を従わせた方に従われます。これは、神が、すべてにおいてすべてとなられるためです。」
 
 権威はキリストから父なる神に渡されます(24節)。キリストの敵はすべてキリストに服従させられます(25節)。最後の敵は、悪魔ではなく死です(26節)。御国においては死が依然として存在していましたが、死の原因を作った悪魔が裁かれるので、死の問題は解決します。
 そしてついに、御国は終わりを迎えます。その時、御子も含め万物が、父なる神に服従します(28節)。
 
●白い御座の裁き
 白い御座の裁きは、大いなる白い御座の裁きとも言われます(黙示録20:11~12)。クリスチャンは、この裁きを恐れる必要はありません。白い御座に座すお方は、メシアであるイエスです。このイエスに、すべての裁きが委ねられています(ヨハ5:22)。

 11節bは、創世記1章以来存在している天と地が跡形もなくなると預言しています。千年王国で修復された天と地は、悪魔と人間の反乱によって汚されたので、滅ぼされます。
 12節は、すべての時代の不信者が裁かれることを預言しています。この裁きは、救われているかどうかを判定する裁きではありません。この裁きは、不信者の罪の軽重を決めるための裁きです。裁きの基準は、与えられていた情報量です。多く与えられた者には、多くのことが要求されます(マタ11:20~24、ルカ12:47~48)。さらに、犯した罪の軽重の違いが、刑罰を決めるための基準となります。(ヨハ19:11)。罪の軽重は、その人の生前の行為によって決まります。
 
 「いのちの書」には、誕生した人の名が記されています(詩篇139:16参照)。創世記3章5節は、信者の名はそこに留まると教えています。信者が救いを失うことはないので、その名がいのちの書から消されることもありません。しかし、不信者の場合はそうではありません。不信者が死ぬと、その名は消されます(詩篇69:28)。
 
 「数々の書物」は、裁きの中で用いられるものです。これらの書物には、その人の行動や神の啓示に対する応答が記されています。
  「子羊のいのちの書」には、信者の名が記されています(黙示録13:8)。天地が造られる前から、信者の名はこの書に記されています(黙示録17:8b)。
 
●第二の復活と第二の死
 黙示録20章13節にはこうあります:
 「13 海はその中にいる死者を出し、死もハデスも、その中にいる死者を出した。そして人々はおのおの自分の行いに応じてさばかれた。」
  第一の復活は、信者だけが経験するもので、その順番はこうです。メシアの復活(初穂)、教会時代の聖徒たちの復活、旧約時代の聖徒たちの復活、患難期の聖徒たちの復活。
 第二の復活は、不信者が経験するもので、その順番はこうです。反キリストの復活、すべての時代の不信者の復活。第一と第二の復活の間には、千年の隔たりがあります。不信者は、第二の復活を経験して、白い御座の裁きを受けることになります。
 
黙示録20章14~15節にはこうあります:
 「14 それから、死とハデスとは、火の池に投げ込まれた。これが第二の死である。
15 いのちの書に名のしるされていない者はみな、この火の池に投げ込まれた。」
 
 第一の復活では、信者の肉体が復活し、パラダイスにいる魂と結合します。教会時代の聖徒の復活は携挙の時に、旧約の聖徒と大患難時代の聖徒の復活は、再臨後に起こります。信者の永遠の住まいは天ではなく、新しいエルサレムになります。
 第二の復活では、不信者の肉体が復活し、地獄から出された魂と結合します。彼らは、白い御座の裁きで裁かれ、火の池に投げ込まれます。そこで、永遠に肉体と魂の苦しみを経験するようになります。

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