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ストレッチについて

 一般的に運動をする前のストレッチとしては、アクティブストレッチ(動的)、PNF(固有受容性神経筋促通法)または自発的筋膜リリースが良いとされています。PNFは2人で行うストレッチです。アクティブストレッチは、ダイナミックストレッチとバリスティックストレッチに分けられます。ダイナミックストレッチは、ゆっくりとした反動を利用して行うストレッチで、一例としてブラジル体操などがあります。バリスティックストレッチは、リズミカルな反動を利用して行うストレッチで、一例としてラジオ体操などがあります。
 
 スタティック(静的)ストレッチは一般的には運動前のストレッチとしては不向きとされています。理由は筋が過剰にリラックスしてしまい、瞬時の筋収縮に対応できない可能性があるためです。しかし、例えば競技ではなく、一人でゆっくり走るときは、スタティックストレッチも有効だと思います。特に朝走るときは、筋が硬く可動域も狭いのでスタティックストレッチで軽く伸ばすと走りやすくなります。特に体が硬い人にはお薦めです。理想的には1km位歩いてから、→ ストレッチ → ラン、ができれば良いかと思います。特に冬などは、やはりストレッチをしてから走る方が安全です。運動後はスタティックストレッチが良いでしょう。代謝老廃物を含む血流や血液循環を促すための有効なストレッチです。運動後に起こり得る筋の痛みを和らげ、筋の硬化を減少させてくれます。

 それとランニングなどの場合、走り終わったら急に止まってしまうのではなく、しばらく歩いたりするなどしてクールダウンをしてください。急に止まってしまうと、血液が体の末梢で鬱血してしまい、このため心臓へ戻るのが遅くなり、意識が朦朧としたりします。これは四肢の静脈の血流貯留という現象で、血圧の低下に伴い酸素が効果的に心臓や脳に供給されない極めて危険な状態です。「ランニング終了→ペースダウン→ウォーキング→ストレッチ」これ、とても重要です。
 
 下記にストレッチ(スタティックストレッチを一人で行う場合)に関する主なアドバイスおよび注意点を書き出してみました。
1 伸ばす筋肉を意識する
2 ストレッチをするときは息を止めない
3 ガン、と急に伸ばすのではなく、ジワリとゆっくり伸ばす
4 無理に伸ばさない
5 反動はつけない
6 他人と比べない、あくまでもマイペース
 
注記:
 頻度(時間)を増やしても効果は変わらない、という報告もありますが、それは人によります。体が硬い人や肩こりなどで悩んでいる人は、頻度と効果は比例関係にあります。ストレッチは運動前後にやることも大切ですが、個人的には普段の生活の中で行った方がリラックス効果は高いような気がします。伸ばす時間も一般的には30秒位とされていますが、気持ちが良ければ、もっと長く行ってもOKです。ただし無理は禁物です。特に他人と比較して、「伸ばしレース?」をする、といったことはしないでくださいね!

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