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定年後フリーランス☆趣味系講師業のリアル(5)展開④

特定地域で運営の中小規模カルチャースクールで、前回(趣味系講師業のリアル(4)展開③)紹介したリビング滋賀カルチャー倶楽部の他に、現在もうひとつ俳句講座を持っているところがある。大阪シティアカデミーだ。〈吹田さんくす〉と言う名前のショッピングセンターに入居している。〈吹田さんくす〉は、1979年(昭和54年)にダイエー吹田店をキーテナントとして開業した歴史あるショッピングセンターである。だから昭和の匂いがぷんぷんする。昭和30年代に生まれて日本が元気で明るい時代に育った私などにはたまらなく懐かしくわくわくする。大阪シティアカデミーは、その〈吹田さんくす〉に入居している。大阪シティアカデミーはカルチャースクールの運営の他に、貸ホール(吹田さんくすホール)・貸会議室業もカルチャー教室に隣接する一角でやっている。カルチャー教室は〈吹田さんくす〉での運営のみ。
いろとりどり約180講座ばかりある。法人(株式会社)だが非常にアットホー厶な雰囲気。沿革はまだ詳しくは知らない。追い追いわかってくるだろう。社長の佐藤雅子さんからは、先代さんから引き継いでやっているとうかがったはずだ。地域に古くからある文化教室の緩くまったりとした雰囲気がよい。受講者も年配の落ち着いた方が多い印象。京都、滋賀では比較的スムーズに開講、継続することができた俳句教室であったが、大阪は苦戦した。というか大阪シティアカデミーでの開講までは全戦全敗であった。大阪の中心部にある産経学園、読売文化センター(天満橋)と、講座の新設、受講者募集まではいったが、入会がまったく無かった。集客は難しい。読み切れない。前にも書いたがまったく水物である。それで2013年後半から開講した大阪シティアカデミーも新規募集直後、辛うじておひとり入会があったものの、2023年12月、私の新型コロナウィルス感染による休講直後のばたばたがたぶん影響して止めていかれた。万事休す。どうも大阪にはご縁がないなあと。その真偽は覚束ないが伝えきくところによると松尾芭蕉氏も大阪(当時は大坂)はがさつな五月蝿い町と感じていて、行こうとおもえば行けた機会があったのにほとんど(まったくか)足を向けていない。だが体調不芳を押して、弟子の喧嘩仲裁にしぶしぶ足を踏み入れたその大坂で元禄7年(1694年)10月12日夜、命を落としている。皮肉なことだ。
ちなみに大阪シティアカデミーは私のほうから講師募集に応じた。半ば意地でどうにか大阪進出を図ろうと、私は大阪のカルチャースクールの俳句講座の稼動状況を定期的にチェックしていた。ずっとあった大阪シティアカデミーの俳句講座が、チェックした或る日、無くなっていた。私はすかさず大阪シティアカデミーのホー厶ページから講師募集に応募した。案の定というか、佐藤雅子社長さんからやってほしい旨のメールが届いた。前任のホトトギス系俳人の方は、ご高齢もあって勇退されたとか。いっとき入会者がゼロになり、ここも最早これまでかと気弱になりかけたときに、救世主のようにおひとり入会していただき、それから程なくしていっぺんに3人入り、まともに句会ができるようになって只今現在に到っている。ただやはり水物。一寸先は闇なことに変わりなし。

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