見出し画像

鳥取県をたくさん歩いた話


4月1日、2日の2日間、
鳥取100キロハイクに参加してきました🚶🏻‍♂️

''鳥取”を歩いたことはありますか?鳥取100キロハイクは、鳥取県を二日で横断するウォーキングイベントです。スタートは境港、ゴールは鳥取砂丘。本当の”鳥取”をまだ知らない知りたいあなた。歩くことは誰にでも開かれた運動、老若男女年齢問わず、一緒に鳥取を歩いて横断しよう!
https://forms.gle/y3ut1vTA4S1hQDAfA
応募フォームより抜粋

という、文章を見る限りでは自由でそんなに大変そうでもない、むしろ楽しそうなウォーキングイベント!

知り合いもそこそこ参加するし、正直運動や体力には自信はないけど歩くことなら私にもできるぞ!と、意気揚々と応募しました。

さて、どうなったのか、完歩できたのか?

2日間の様子と感想、次回参加される方へのアドバイスなどを振り返って書いてみます。




1日目

第一区(境港:美保湾展望ビーチ)
7:00に開会式、ラジオ体操を終えそろってスタート!
100キロがどんなものか全く想像のついていない状態で、仮装メンバーの飽きないネタと笑いの絶えない楽しい空気感に、コレはイケる!!と思っていました🚶🏻‍♀️
暑くも寒くもなくとてもいい天気の下、所々で桜も咲いています🌸海岸沿いを歩きながら非常に気持ちのよいスタートです!

左から:地球さん、ゴージャスさん、メリーさんです


車通りの多い9号線を歩いていると、仮装しているメンバーが目に留まるのか、車から手を振ってくださる優しい方や「頑張って!」と声をかけてくださる方が多く、それはそれは私たちにとってかなり励みになりました🔥
それがあったから頑張れた、というメンバーも中にはいました。
鳥取には優しい人がたくさんいるんですね…
そんな第一区は、途中コンビニに寄って買い食いをしながらゆっくりのんびり歩きました。


第二区(大山パーキング〜ポート赤崎)

大山パーキングが歩けど歩けど見えて来ず、やっと着いたと思った頃には太ももとふくらはぎが悲鳴をあげていました。休憩中はストレッチやマッサージをする人もいれば、座ってがっつり休憩する人もいます。
上半身とは対照的に疲れている下半身を奮い立たせ、なんとか赤崎へと足を運ぶ我ら…
「楽勝」と口だけでも気分をアゲていきながら、次第に暗くなっていく道を進んでいきました。

9号線沿いにある、愛媛出身のご夫婦が
柑橘を売ってるお店。
試食をたくさん頂きジューシーさと優しさに感動!!


第3区(ポート赤崎〜倉吉)

ここまできて、なんと一緒に歩いていた仲間が2人離脱…!
残る3人で倉吉を目指しました。(この時点で生存者は私たち含めて7人
そう、ここからがさらなる地獄の始まりです。
倉吉までの道中、真っ暗で人気のない極寒の山道を通ることになります。
足が限界に来ている中、急勾配の坂道を何度も登り降りして精神は崩壊寸前。
「歩けるフェーズに入った」「楽勝」とひとりポジティブな地球さんをのぞいて、私たちはもう倉吉でリタイアする気満々でした。

炊き出し班のたのもしいメンバーたち
美味しいご飯めがけて頑張れ、足!!


あったかいご飯のために倉吉は何とか到着!
しかし、この時すでに夜中の2:30。なんと会食会場は鍵が閉まっていて食べられなかったです。くぅ〜!!
眠気がピークに達していたのと、メリーさんも離脱したので私も明日はリタイアしようと思い速攻で寝ることにしました。


2日目

第4区(倉吉〜湯梨浜町:泊駅)

朝目覚めてリタイアしますと宣言するも、
ここまで来たのすごいじゃん!
普通に歩けてるじゃん!
もったいないよ!!
のわっしょいよいしょ攻撃にまんまと引っかかり、2日目も歩くことになりました(単純)

ちなみに参加者に50代の強者コンビがいらっしゃったのですが、ほぼ寝ずに歩き続けて2日目の朝9時半頃に砂丘に辿り着いたそう。スーパーサイヤ人でしょうか?すごすぎます。

泊駅までもなかなか遠く、足の裏の痛みと精神力の低下によりまたもやリタイアしたい気持ちがふつふつと…そしてリタイア宣言2回目に突入です。

泊駅で、昨日ありつけなかったカレーを!
2日目のカレークソうまいです、はい
豚汁もいちごもおにぎりもみかんも全部感謝でいっぱい


第5区(湯梨浜〜鳥取市:神話の里白うさぎ)

泊駅でエネルギーチャージを十分に行い、さらに三種の神器「ロキソニン(痛み止め)、シップ、大丈夫という言葉」を処方され元気になってしまった私は、歩みを進める決心をしました。(ドーピングしてなんぼです)

泊駅で休憩を長く取りすぎた私たちは、鳥取市まで海沿いの景色を楽しむ余裕を持ちつつほぼ休憩なしで道の駅白うさぎまで到着!

地球と景色最高!
仲良し最高!

第6区(道の駅白うさぎ〜鳥取砂丘)

そしてとうとう最後の区間、鳥取砂丘へ!!
ここまで来ればあとは行ける!!と思っていましたが、相当メンタルと足がやられていたようで、この時はしんどい、痛い、泣きそうなどネガティブワードが止まりません。限界が来ると
ため息も止まらないし言葉が汚くなります。坂道にキレます。ハイになり奇声を発します。

それほど壮絶な状況下でしたが、一緒に歩いている仲間たちも必死で頑張っている、数え切れないサポートをしてくれた仲間もいる。そんな光景が思い出され、感謝の気持ちが込み上げてきてやめるわけにはいかない!!という気持ちにもなりました。

歩く全員が極限な中で残りのキロ数に喜んだり、お互いファイティン!と奮い立たせながらやっとの思いで、ゴールテープを切りました…!!!
到着時刻は3日の深夜1:31です。
ゴールした瞬間いろんな感情で涙が溢れてました。

フィニッシュ!!達成感あふれてます


感想

結論めちゃくちゃしんどかったです。ゴールしたみんなが言いますが、限界は何度もやってきます。その中でいかに自分に打ち勝つか、それが完歩できるかの別れ道になりそうです。
今まで自分に激甘だった私が己との戦いに打ち勝ったり、人の温かさに触れ感謝の気持ちでいっぱいになったり、仲間との楽しい思い出もたくさんできたり。一生に一度経験できて良かったなと、心から思います。もう二度とやりたくないけど、きっとやろ?って言われたらやります。そして特筆すべきはサポートメンバーの支えです。

今回はサポートメンバーがボランティアで3人も来てくれたのですが、本当に足を向けて寝られません、神様です。温かいご飯の提供、各チェックポイントでの応援、湿布やスポーツドリンクなどお助けアイテムの享受、開会、閉会の準備、荷物の搬送、SNSの投稿、離脱者の救護・送迎…
彼女らの支えや励まし、優しさ、笑顔がなければ成り立ちません。私はそれを辛い時に思い出してシクシク…感謝の気持ちでいっぱいになりました、本当にありがとう…ッッ!!!

勇気



完歩するコツ

長らくお付き合い頂きましたが、ここで完歩するためのコツをご紹介します。

仲間と歩く
ファイティン!!を送り合ったり、お菓子をシェアしたり、辛い時には助けてもらったり…確実に1人では乗り越えられない壁がやってきた時、非常に心強い存在になります。
また、ムードメーカーがいると格段に歩くモチベーションが上がるので面白い人を連れてきましょう!

フォームを意識する
頭を吊られているような背筋の伸びた姿勢で、つま先で地面を蹴り、かかと着地。
フォームを意識するだけで、その後の疲れや頑張れ度に差が出てくると思います!

自分を信じる
一番大事です。どんなに辛くても、ここまできたのだから最後まで頑張ろう…!と、自分を奮い立たせることで足が自然と踏み出せます!
完歩した際には「この辛さ乗り越えられたからなんでもできる気がする」メンタルの完成です。

こまめになんか食う
気づかないうちにたくさんのエネルギーが消化されていますのでいくら食べても腹が減りました。しょっぱいものと甘いもの、交互に食べてエネルギーとミネラルを補給していきましょう!

休憩中のストレッチ
休憩中はストレッチして筋肉を伸ばすといいよ!と言われていたので実践。
足の筋肉を酷使しているので、休憩で急に動かさなくなったら筋肉が硬くなり痛みがより強くなりました。休憩は足をほぐしまくりながら、楽しく取りましょう〜!

持っていくべきだったもの

リストには上がっていなかったけど
持ってた方が絶対にいいものたち。
・ロキソニン
・ロキソニンの湿布
・モバイルバッテリー
・冬用装備(4月開催の場合)
 手袋、ネックウォーマー、ダウン
・カイロ
・マスク(風予防)


ではまた、トマシバの活動日記でお会いしましょう!👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?