感想まとめで気を付けていること


理想としている感想の伝え方

愛情表現の仕方

 特定のゲームの架空Amazonレビューを想定してみます。
 Aさん:★★★★★「最低難易度で一周。めちゃ面白かったです。」
 Bさん:★★☆☆☆「ゲームの定石を理解し、なんとか通常難易度をクリアしました。高難易度に挑戦しましたが、これまでの戦い方が通用せず、色々と不満点も多く、理不尽というか開発の意地悪さが滲み出ている敵が一番の不満。プレイヤーの強力な技を確定で無意味にさせる技を持っていて、苛立つが募るし面白くない。なんでこんな奴作ったのか理解できない。攻撃を不自由にさせ、『どうだ難しくなったろう』とされても困るだけ。他にも調整不足を感じる箇所が目立つし、面白いシステムや爽快感が蔑ろになっているように感じ、攻略がダルく面倒臭くなりやめました。」
 
 この二者のレビューを比べ、評価星が大きいのはどちらかと問われると、全員がAさんと答えるはずです。算数的問題から、当然の結果ですよね。
 ですが、「このゲームを長く遊んだのはどちらか」「ゲームの記憶が強く残っているであろうものはどちらか」「プレイ中もしくはプレイ後に感情が強く動いているのはどちらか」とすると、私はBさんと答えたいです。
 「記憶に残った」や「感情の動き」を『愛情の強さ』と表現することにし、Bさんの方が愛が強いと考えます。
 『最高だった。面白かったです』みたいなどのタイトルにも言えるありきたりの内容じゃなく、『〇〇が~~でイマイチだと感じた』のような具体的感想になっているBさんの方が良いのではということを考えており。  
 
 とはいえ、Bさんばかりの意見ばかりになってしまうと……?
 マイナスの言葉ばかりだと、受け手を傷つけてしまうはずです。というか、不快にさせるのは確実。私は一時期上記の気持ち強めで感想をまとめていた時期があり、ただただ反省しています。「具体的なマイナス点を多く上げたら、それだけこのゲームを多く知っているってことしょ。悪いところを認めてこそ、真に好きってこともあるだろうし。『駄作』『クソゲー』と誰でも言える言葉で終わらせていないし、愛情を持っての言葉なんだよ」と。先ほども書いた通り、自分自身の考えが恥ずかしく、開発者さんたちに申し訳なく……。

 愛情を上手く伝えられないから、マイナス行為で注目してもらおうとする『好きな女の子にいたずらしたくなる男の子』的な行動はいけませんよね。
 『好き』なところは素直に褒め称える。どうしても言いたいことがあるのなら『嫌いや不満ではない別の言葉』に置き換えて、相手に伝えるべきだなぁと。


 

マイナス言葉の言い換え

 「不満点その1」といったマイナス言葉を並べるのではなく、オブラートに包んだ言い方に……。例えば『気になった箇所』や『惜しいと思ったところ』。もしくは、『こうしてほしかった』といった要望に置き換えるのも良いはずです。
 
 Bさん「ゲームの定石を理解し、なんとか通常難易度をクリアしました。高難易度に挑戦しましたが、これまでの戦い方が通用せず、色々と不満点も多く、理不尽というか開発の意地悪さが滲み出ている敵が一番の不満。プレイヤーの強力な技を確定で無意味にさせる技を持っていて、苛立つが募るし面白くない。なんでこんな奴作ったのか理解できない。攻撃を不自由にさせ、『どうだ難しくなったろう』とされても困るだけ。他にも調整不足を感じる箇所が目立つし、面白いシステムや爽快感が蔑ろになっているように感 じ、攻略が面倒になりやめました。」
 この感想文を内容ほとんどそのままに、Cさんとして置き換えてみます。

 Cさん「ゲームの定石を理解し、なんとか通常難易度をクリアしました。高難易度に挑戦しましたが、これまでの戦い方が通用しないと共に「なんだコイツは」と気になる敵も出てきて驚きました。それは、プレイヤーの強力な技を確定で無意味にさせる技を持つ敵です。技が発動できない場面が多く、本作の面白さを最大限堪能出来なくなり惜しいなぁと思いました。そういう調整、プレイヤーの攻撃面を弱くして難しくさせる方向性に疑問を抱いてしまいました。急にプレイヤーが弱くなる、技が通用しない敵に出会った瞬間の驚きや試行錯誤もあり、完全否定はしませんが、出来ればもう少し数を減らしてほしかったです。自分一人の力だと限界に感じたので、動画を参考にしていつかリベンジしたいです。」
 
 『苛立ちが募る』『面白くない』『理解できない』『ダルく面倒臭く』といった悪く受け止められる言葉を使用しないことに。
 それでも、マイナス言葉ばかり言っているなと思われるものには変わりがないので、好きと表現し褒め称えるのを忘れずに。
 先に好きな点を語り、その後にでもここはちょっと……という流れを理想としています。


まず最初に好きを伝えていく

 気になる点や疑問に感じた場所、要望等に書き直したCさんですが、結局は褒め言葉といえるものがないんです。
 内容構成の都合から順番が逆転しましたが、兎にも角にもまずは『好き』『良かった』の感想を先に
 今度はDさんとして、最初や途中途中に満足点を付け足して……。

 Dさん「敵を倒す瞬間は最高です。本作は強力な技が爽快感抜群、その技のおかげで他作品では味わえない気分になります。初めは難しくても次第に慣れてきて、意識してあの技を使えるようになると、さらに面白さが上がりました。技を繋げていくゲームの定石を理解し、なんとか通常難易度をクリアしました。高難易度に挑戦しましたが、これまでの戦い方が通用しないと共に「なんだコイツは」と気になる敵も出てきて驚きました。それは、プレイヤーの強力な技を確定で無意味にさせる技を持つ敵です。さっき書いたことになりますが、本作は強力な技が爽快感抜群、その技のおかげで他作品では味わえない気分にもなっているというのに……。技が発動できない場面が多く、本作の魅力を最大限堪能出来なくなり惜しいなぁと思いました。そういう調整、プレイヤーの攻撃面を弱くして難しくさせる方向性に疑問を抱いてしまいました。相手も強いけど自分だって強い、この中で勝ち残ってみせると熱くなりたかったです。技が通用しない敵に出会った瞬間の驚きや試行錯誤もありましたし、完全否定はしませんが、出来ればもう少し数を減らしてほしかったです。自分一人の力だと限界に感じたので、動画を参考にしていつかリベンジしたいです。上記の敵とか少し気になる点も出てきて、高難易度は注意というか覚悟が必要でしょうが。中難易度までだと、私のようなアクションゲーム好きにはオススメです。何度も書きますが、技の爽快感や意識して繋げていく楽しさは本作独自の魅力に感じました。」
 
 愛情から来る批判を置き換えて、まずは褒めていくを実施するだけで、こういう感想となりました。
 以上の3点『批判での愛情表現をしない』『言葉を置き換える』『まずは好きを伝える』に気を付けて感想をまとめています。
 
 実際のところ「感想を言葉にするの難しいよ……」と感じたら、『好き』『良かった』だけでも受け手は喜んでくれるはずです。
 経験談として、ゲーム中に気になった箇所やこれはどうにも……といったものは言葉にしやすくても、良かった点を文章に起こすのは難しいですもんね。「〇〇が~~で不満だった」と長く表現できても、良かったところはひたすら良かったみたいな言葉でしか言えなかったり。自分の気持ちを上手く言葉であらわすのは難しいものです。


点数評価よりも星評価

 Amazonでは星評価で、エロゲー批評空間では点数評価ですよね。皆さんはどちらにしていますか?
 私は星評価を基準としています。理由としては星評価だと加点式っぽく感じることができまして……。スパイファミリーでも星を集めていきますよね。良いと思ったらどんどん増やしていく、気になる箇所があっても大きく下げず、魅力を精一杯に取り上げられそうで……。
 それに対し、点数評価だとどうしても減点方式に捉えてしまうことが多くあり……。減点させていくのは、大変失礼に当たりますよね。減点方式を取っていると、些細なことでも減点してしまいそうですし。それに、100点からどれだけ引かれないようにするかのテストに幼少期から怯えていたこともあり、作品評価まで減点で考えるのは精神的にしんどいじゃないですか。
 
 私自身の偏見……星評価は加点式、点数評価は減点式といったものもあるため、申し訳ございません。
 とはいえ、何事も減点方式で考えるよりも、『ここすっごく良かったんだよ。確かに気になる箇所いくつかあったが、ここがめちゃ良かったんだし、そんな些細なこと気にしなくても……。それよりもここがほんと良かったんだから』と魅力的な箇所に注目しまくった方が、自分自身の気持ちも安らぎ相手も幸せになるはずなんですよ。

 どんな評価方法でも批判的意見多めだとしても、その人が抱いた感想が大変気になるので、積極的に読んでいきたいんですよね。未プレイタイトルの場合、致命的ネタバレを食らわない程度に。

 


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