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Préparation【N-1】 はじめの一歩。初回、森林保全ボランティア研修。

2023年6月17日(土)(土)9:00-16:00
主催:ふれあい筑波、共催?支援?:つくば市

つくば市が月一で出している広報誌には、市や市内で活動する様々な団体の活動が載るページがある。
市の検診、各保健センター等で行われる健康なんとか教室や活動あれこれ、また、NGOやNPOの活動や今回私が参加したような各団体による人材育成・体験講座、研究機関などが行うイベント、お料理教室、語学教室、趣味のあれこれなどなど、その活動(情報の内容)の幅は広い。

環境保全、あとは、人と関わる何か(観光案内など)でできそうなものがあれば、現在構想を練っている活動に役立つと思い、継続できそうな活動は無いものかと探していたところ、ふれあい筑波さんが行っている森林保全のボランティアの研修情報に行き着いた。
長く関わり、土地、農家さん、環境保全あれこれについて、縁が出来るといいなと期待しつつ、参加した。

事前に送られてきた要項を読むと、仮払い機やらチェーンソーやらを持っている人は持参するように、安全靴、ヘルメットを持っている人は・・・、革手袋持参、などと書かれている。想像以上にハードそうな内容に不安になりつつも、手袋を探しにホームセンターへ。安全を考え革もしくは合皮、ということであったが、こちとらアニマルライツ・ベジなので選択肢は合皮のみ。革ほどは厚くなく、大丈夫かなと思い購入。そもそも合皮手袋の商品数が少ない。しかし、当日会の手袋を貸して頂けたので、早まって無知な状態で買うんじゃなかった(必要な機能をよく聞いてからベストな選択をすればよかったの意味)と後悔した。ちなみに貸していただいたのは、チェーンソーなどの振動を吸収するタイプのもの。もちろん分厚いので、刃物に対しても安全な構造・素材となっている。靴については事前にメールで問い合わせたところ、登山靴でも大丈夫とのことだったので、登山靴、登山ルックで参加した。

草木だけでなく、石なども飛んでくるのでそれを避けるためのカバー付きヘルメット。防振手袋。先生も、週2回✖️20年で振動病になったといっていた。使用時間など他の要素もあるのだろうが、週二でもなり得るのかと驚いた・・・。


当日は、筑波山の四季の道という場所での活動であった。梅林の西南側?に当たる散策路である。このような場所があること自体知らなかった。つくば市の助成を受けており、この日も機器の燃料や、仮払い機の刃、ペットボトルなどの補助があった。
行ってみると、平均年齢高い・・・。上は80過ぎ、下が30台だろうか。5〜60代が多そう。
2〜30代は時間などに余裕がなく、なかなか続かないことが多いのだそう。この会もお仕事をリタイアした後に活動を始めた方が多いようなことを聞いた。また、同様の森林保全の他の団体から手伝いに来ている方や、幾つもの団体に所属しながら活動されている方などもいた。朝のミーティングを済ませたら、各班(この日は4班編成)に分かれ、それぞれの持ち場に分かれて作業を行った。その方達のスキルと、当日行う作業内容に合わせて班分けがなされている。

私は、知識も経験もゼロなので一から教わる必要がある。その前に、ボランティア活動の研修として参加している。会にとっては参加者が少ないというのは悲しいことだが、何もかも初めての私にとってはマンツーマンで教えていただける環境となり、なんとも贅沢な時間を過ごした。

最初15分は、会の趣旨や活動の範囲についての講義が代表からあり、この春からつくば市役所の鳥獣課に配属となったという若い職員さんも、森林課(?)だったかなの職員さんと一緒に参加していた。鳥獣課の仕事には森林保全は直接関わりはないのだが、後学のためにと話していた。頼もしい。その後、森林保全20年超の神奈川県の藤沢から来られたというベテランさんに丁寧に丁寧に教えをいただいたので、木を切るためのノコギリ、チェーンソー、仮払い機の、基本的な使い方と安全対策は、概ね理解した。継続しないと忘れてしまうけれど。どうすれば安全に道具を使えるのか、どうすれば安全に木を倒したり、誰にとってもベターな環境づくりが出来るのか(枯れた木を切ったり、高齢になり弱くなった木の枝葉を払ったり、山に入った人が安全に歩ける環境にするなどなど)を、丁寧に繰り返しご指導くださったのがとてもありがたかった。道具の使い方も大事だけれども、どうすれば環境自体がベター・ベストになるのかが私個人の課題だからだ。

傷んだ枝や伸びすぎた枝を払うための高枝鋏やチェーンソーの歯を研ぐための道具、そして3サイズのチェーンソー。それぞれ刃の長さ=エンジンの大きさが異なる。
のこぎりや鋏、それを腰に下げるためのベルト


安全のための注意点として、下記のことを繰り返し伝えられた。
動かす前に機械の状態を確認し、危なくないことを最大限確認すること。
毎年死亡事故が起きている。その事故は、気をつけていれば防げたものである。足元が不安定であること、機器を使っている人の死角から近づいたり声をかけたりしないこと。用がある場合は、ある程度距離を保ちつつ相手の視界に入り、ハンドジェスチャーやボディーランゲッジで先ず呼びかけること。仮払い機を複数名で使う場合は、必ず前方に真っ直ぐ進み、蛇行しない。また、並んで刈る場合は、先を歩く人の左後方につくこと。これは仮払い機の歯が作業中に万が一外れた場合、その歯の飛ぶ方向を避けておくためとのことであった。
また、チェーンソーを使用する際は、チャップスというズボン様の保護具を着用することが義務化されている。アームカバーもあったほうがいい。
仮払い機を使用する際も、膝、脛を保護するハードカバーの着用が義務化されている。

斜面での作業だし、力も使うのだけれど、移動距離はあまりなくて、3000歩にも満たなかった。特にこの日は、日中34度ぐらいまで気温が上がったので、汗だくになって脱水・・・。
チェーンソーはまだまだだけれども、とても器用で理解が良いとお褒めの言葉をいただいた。これを励みに、事実になるように、継続的に活動していきたいと思う。やっぱりああいった機器を使うのは怖い。機械に対して絶対的な安心感が持てないからだ。とはいえ、効率やら色々考えると、使うしかないので、初心忘れるべからずで注意を怠らず、集中して作業を行なっていきたい。

最後に。
荒れまくった山、削られて太陽光パネルが並んだ山や林を今すぐにでもなんとかしないといけない。
旭硝子財団のブループラネット賞、2022年の受賞者であるスティーブン・カーペンター博士の記事:土壌の状態の悪さゆえ、リン・窒素が流れ出し、河川や海の環境破壊が限界にきている。人知れず絶滅している生き物が多くあるのだろう。結局はニンゲンも生きづらくなっているだろうに。

リンと窒素はすでに地球の限界。「私たち人間こそ、生態系システムの一員として行動せねばならない」
https://www.af-info.or.jp/af_magazine/015.html

プラネタリー・バウンダリー。ストックホルム・レジリエンスセンターの図をもとに、旭硝子財団で制作。上記リンクの記事より引用。

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