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家で仕事したいから、起業準備中

起業というと、意識高い系ビジネスパーソンがコミットをアグリーしながらインテリジェンスでイノベーションなウンタラカンタラな奴。というイメージないですか?これはTwitterなんかの起業アカウントの若者のイメージですね。仕事内容ではなく年商や取引先でイキるやつです。

じつは私も起業を目指しています。目的は結局お金ですが、収入の量を変えずに自分の働き方を変えたい、自宅や自宅の近くで活動したい、というのが本来の目的です。そんなことできるのかよ?と僕も思っていますが、現職の協力後押しも貰える事になり、なんとか道が見えてきたのでチャレンジすることにしました。

後々の自分ために、現時点での考えを書き出しておきます。

なぜ起業するのか、それは自分の都合で仕事をするためだ

私の妻は10年以上も鬱を患っていて、今も家でゴロゴロする毎日です。なかなか家からひとりで出かけることができず、仕事はもう2年以上出来ていません。それなのに、妻は仕事が好きなタイプで、仕事ができない不甲斐なさと仕事をしてない罪悪感を抱えてしまっています。

夫として、家族として、なんとかしたいなぁと考えつつ2年も過ぎてしまったのですが、自分で起業して妻にできる範囲で手伝ってもらうのがいいんじゃないかと考えるようになりました。家族経営の小売店とか、そんなイメージですね。少しでも外との接点を持って欲しい、働いて自分に自信を持って欲しいのです。

なので、自宅の近くに何かしらの店舗を経営するというプランを考えています。自宅の近くなら、自宅なら、仕事をするまでのハードルは低い。というかこれ以上ハードルは低くならないのです。私は、環境を整えて、妻が動けるようになるのを待つのです。

獲物をじっと待つ罠師の気分です。

起業する、自営業で生きるのは怖い

これ、やっぱり怖いは怖いです。雇用保険と労働法の庇護を離れ、弱肉強食の世界に踏み出すのはなかなかにエキサイティングな行動ですよね。私は社会保険労務もできるマンなので、労働者がいかに保護されているか、雇用主が労働者に対して「法的には」いかに弱いかを肌身を持って知っています。現実はそんなにわかりやすくはないんですけどね。

逆に、労働者がいかに利用されているかも知っています。事業主のやりたい放題もたくさん見てます。社長!この大阪のマンション家賃なんなんですか!?ここに誰が住んでるんですか!?あと、期末のでかい出費で今季の営利がほぼ0なのは私、知らないフリしたらいいですか?!ということとかね。

さらに、日本は中小零細企業にめちゃくちゃ優しい国なのも知っています。借入や助成金、税制、法令など全てが中小企業を優遇しています。してるんですが、多くの零細は優遇措置の存在を知らずにヒーヒー言ってます。優遇措置を調べて活用すればいいんです。

私は今までの経験をもとに、行政の助成をフル活用しながらならサバイブできるんじゃないかと思うようになったのです。なに、ダメなら最悪自己破産というルートもあります。

大丈夫、わたし、破産には詳しいんだ。

私の激甘マシュマロ起業計画

実際に起業するには「事業計画」が必要です。なににも先に計画です。PDCAのPlanです。Planの最初は「目的はなんなんだ」です。なにを得るためのPlanなんだってことですね。わたしの目的は、妻が働けそうな環境作りであり、自分都合で働ける職場作りです。世に何かを問うたり、自らの価値を示したり、新しい何かを生み出すことではありません。ひたすらに自分都合です。

この自己都合を実現するに必要な資金をどうするか。継続して収入を発生させるためになにを「売る」のか。どんな事業計画もここをどう実現するかを考えるもので、それは僕も同じです。

ぼくの計画はこうです。

まずは法人を立ち上げます。これは、私個人の無限責任を回避するためです。妻からは個人事業主で、よくない?とは言われましたが、法人立てるだけで無限責任を回避できることが起業の大きなメリットだとおもいます。まぁ、日本だと代表者の連帯保証つけさせる文化があるのでどこまで回避できるかは微妙ですが、少なくとも政策金融公庫からの融資には連帯保証は不要なので、それだけでもメリットがあります。

同時に、現職でやっている作業を起業した法人に対して業務委託として発注してもらいます。社長と直接話せる立場であれば、会社側としても社会保険料を節約できるし、有給休暇を全部ドブに捨てるくらいの気合いがあれば受け入れてもらえるはずです。これで当面の生活費と共に、会社に売り上げを計上できます。

サラリーマン一人分の売り上げだったとしても、会社の売上は信用につながります。この信用と頑張って作らなければならない事業計画書を持って政策金融公庫から創業融資を獲得します。頑張ってつくる事業計画書は次の機会に書き出したいです。

さらに、妻をアルバイトとして雇い入れます。そうすると晴れて雇用保険適用事業者として労働保険料を納めることになるのですが、これで雇用関係の助成金を受け取る最初のハードルを超える事になります。まぁ、親族の雇用だと対象外とか、2名以上必要とか、6か月以上の期間が必要とか、いろいろ条件も出てきますが、雇用関係の助成金はデカいです。早く申請できる要件を満たしておくに越したことはありません。

さらに、私は自宅の近くでの店舗経営を目指しています。どこの自治体でも、空き家活用や商店街振興の予算があり、助成金が設定されていることが多いのです。私が住んでいる埼玉のとある市でも商店街の空き物件活用の助成金があるので、うまく取得できれば初期費用と初年度のランニングコストを大幅に圧縮できます。

ここまでのまとめ

法人をつくります。
現職から今の担当作業をそのまま業務委託で受注します
助成金を獲得します
政策金融公庫から創業融資を受けます

これで、借りたお金で店舗を出店する事になりますね。しかも、連帯保証は無いので、マジで失敗したら会社を畳めば良いのです。私の実損は出資金だけで済みます(理論上は、ですが)

自分でも激甘マシュマロ起業プランだと思ってます。これだけでもマシュマロなのに、私個人にはプロフェッショナルたるスキルが特に無いわけで、多少器用に色々できるくらいの、どこにでもいる30代です。マシュマロどころかコンデンスミルク並みに甘いと思います。

それでも、妻の仕事を作り、自分の都合で仕事をする生活を作るために、知恵を絞り気合を入れて進まねばなりません。

いざ、より良い明日へ!ダメだったら破産してどっちかの実家で畑を耕してバイトしながら次のプランを考える生活に移行します。



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