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「こころの戸締り」

新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締り』を観たことがありますか?






東日本大震災を思い起こしてしまうシーンがあることで、賛否両論のある作品です。




しかし私はこの作品は、



過去の自分やトラウマへの「こころの戸締り」を描いた素晴らしい作品だと思っています。







観ていて、正直辛いなと感じる瞬間もありました。




もちろん、号泣はしました。






(心の状態が不安定な方や、地震へ強いトラウマがあるという方にはおすすめはしません!)




この作品をブログで記録したいと思ったのは、私自身がうつ病を抱えていた時、「過去の自分」と「今の自分」を比較して、なかなか立ち直れなかった経験があるためです。






また、過去の自分に対する不安や、苦しみを抱えている人が多くいると知ったためでもあります。







この作品は、ネガティブな感情を心の奥に閉じ込めるのではなく、自分を「受容」し過去の自分を「受容」して、浄化した上で”戸締り”をしています。





私がうつを克服していく中で大切だと感じたことがまさにこのことでした。





まずはうつ病になってしまった自分を受け入れました。





できないこと。

できなくなってしまったこと。

苦手になってしまったこと。

楽しめなくなったこと。







たくさんありました。仕方ない、そうやって受け入れるしかないんですよね。





前が見えないのは当然で、前を向くの時間がかかって当然です。








立ち止まってしまう時間は決して無駄ではないと思います。






この時間こそが浄化に当たると思います。



浄化できたら過去の自分のこころに戸締りをして、新しい自分をつくっていくつもりで、前を見て生きる努力をしました。




すぐにはできないと思いますが、この切り替えは大切な思考だと思います。



過去の経験や価値観に囚われる必要はないです。





今の自分、これからの自分に取り入れたいと思う価値観や、考え方をとにかく探しました。



私にとってその価値観探しは、読書や映画によってだいぶ支えられています。




「すずめの戸締り」という映画は、トラウマ(心の傷)に向き合うことによる「こころの戸締り」を描いています。



「悲しい出来事」「つらい記憶」への対処法が、極めて具体的に、わかりやすく表現されていると思います。





それは「こころの戸締り」をして前に進もう!という、新海監督による.災者へのエール、応援歌にも思えます。









この映画を観て涙に誘われたら、ぜひ思いっきり泣いてほしいです。







ネガティブなトラウマや感情と向き合い、「こころの戸締り」をするきっかけとなると信じています。



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