間違いFAXが来て困りました・・・
間違いFAXが自宅のFAX兼用電話に来て受信してしまい困りました。
一応、一通りの対応したのですが、怒りの持っていき場が無いので妻に文句を言っていたら
「あなた、昔の雷おやじ頑固爺みたいねー」
「そんなに言うなら、noteに書けば良いじゃない」
と言われました。
そうだ、そうしよう!
間違いFAXの内容
私の家電話には間違いFAXが時々来ます。
それも、業務関係のものがほとんどなので、面倒ですが保存画像(紙に出力すると邪魔なので画像のみにしています)を念のため確認して無視して良いものは無視していました。
ところが、今回のは無視できない内容でした。
どうも模試申し込みみたい
詳細は書けませんが、どうも教育関係の模擬試験の申込みたいでした。
たぶん、各教室で希望者をとりまとめて本部に送っているようです。
期限が今日の退勤まで!!
いつもなら、「無視しよう、どうせFAXが送られてこない本部からお叱りの電話でもあるだろうから」となるのですが、今回の場合そうもいきませんでした。
なぜなら、送られてきたのが17時前で、そこには「FAX期限 4/26日(金)退社時」とあったからです。
少なくとも、発信元に間違い送信された情報を伝えなければならないと思い、プリントアウトして発信元のFAX番号に「番号違いです」と付記してFAX送信しました。(さすがに、送信先に転送はしませんでした。そんな義理は無いですし、本部がミスに気付くのも良くない)
一応、発信元と送信先の番号に電話しましたが両方ともFAX専用機で通話ができなかったので、FAX送信だけにしました。繋がったらこのnote記事は無かったでしょう。その代わり、電話を受けた人が頑固爺の説教を受けたはずです・・・。
さらに、個人情報含み
よく見ると、受験者の氏名があるリストでした。
氏名だけだけど、あまり部外者に送って良い情報ではありません。
引退したけど、社会人とデータサイエンティストの端くれとしての意見です
私がヒートアップしたのは複数の問題があるためです。
今時、FAXで情報伝達?
まずは、企業体としてFAXを定常報告に使わせていることが問題です。
FAXって確認が難しいです。
私は年寄ですから、FAXでの仕事は多かったです。FAXトラブルは沢山あり
「送ったつもりが送信失敗」
「送ったつもりが間違った宛先に送信」(なので、FAX機の登録先以外は神経使いました)
「受信したけど、紙切れでエラー(エラーさえ出ない機種もあったり)」
「受信したけど他のFAXと混ざって紛失」
こんなことを何回か経験すると、FAXした後TELして「今送りました、ちゃんと届いています?」と確認することさえありました。
メールで添付ファイルを送れる世の中になって「世の中進歩したなー」と思ったものです。
たぶん、若い人はこんな経験無いのでしょう。(もう、この時点で説教です)
次に、期限を4/26(金)退勤時に設定していることです。
送信者はゴールデンウイークで浮足立っていますし、受信者はゴールデンウィーク前に全教室から来ていることを確認する必要があります。
もし、送信ミスとかあった場合、リカバリーするには残業もしくは休出(しかもゴールデンウィークに!)が必要になり、精神衛生上悪いです。
まあ、教育関係なのでゴールデンウィークは関係ないかもしれませんが・・・。
ゴールデンウィークで無くても、あまり金曜日の納期は良く無いです(普通の土日が休みの企業の場合)。私の経験では、数件は未提出があって月曜日に揃えば良いほうでした。なので、金曜日の納期は実質月曜日だったりします。
もしかすると本部は休む気満々で、「お前らGW前にデータ提出な!」「俺様がGW明けにゆっくり確認してやるから」かもしれません。俺様体質の本部にありがちの姿勢です。
それなら、納期は5/7(火)の朝一番した方が良い気がします。どうせ確認作業のタイミングは同じですし、末端側のとりまとめの時間に余裕があった方が気分的に楽なので。
どうしてもGW前に集計したいなら、4/26(金)12:00までにして、午後に未提出者に確認できる余裕を持つ方が良いです。これなら両者の負担は軽減されます。(私、末端側も本部側も経験ありますので、両者の気持ちが解ります)
個人情報は最低限暗号化
今回の情報はメールの添付ファイルでのやりとりも危険があります。
簡単なものとは言え、学年と氏名のあるリストが読める状態で送られているのは、結構な問題だと思います。
せめて、暗号化くらいはした方が良いと思います。それでも、その暗号キーを同じアドレスに送信したら意味ありませんが・・・。
teamsとかonedriveとかslackとかあるだろ
ここからは、データサイエンティストの端くれとしての意見です。
文書を見ると、どうも元データはデジタル化(エクセルかワード)されているようです。たぶん以下のようなことをしていると思います。
各教室:PC入力→印刷→FAX
本部:FAXの紙を全教室確認→再度PC入力(しないかもしれない・・・)
もうこんなの、teamsとかonedriveとかslackとか使えば
各教室:PC入力→情報共有
本部:情報共有確認(さらに全教室のリスト化も終了)
で終わりです。
teamsとかslackなら部外者に間違って送信することは、相当な間抜け以外は発生しないと思います(無いとは言えないですが・・・)
しかも、各教室に孤立していたデジタルデータをそのまま全体で利用できます。もし、本部で再度PC入力していたとしたら、その分の人件費削減になります。
さらに、定期的に実施される模擬試験の申込者リストが蓄積されて行きますので、データとしての利用価値が上がっていきます。
たとえば、各教室の模試毎の参加人数や複数模試を受けた学生の情報とかを簡単に調査することが可能です。10年分も集まれば面白いデータが得られそうです。
・地域ごとの特性(この地域は模試比率が高いので近くに教室増やすか)
・複数模試受験者の特性(どんな生徒が模試を沢山受ける?)
・模試とその後の成績の関係(模試は効果ある?)
これらを確認するために、アナログデータから手入力しようとすると結構な手間がかかります。一回デジタルデータにしたものは利用した方が良いです。
これが世の中の一般なの?そうなら、この記事も意味があるかも
人間は自分が知っている知識は、他の人も常識だと誤認しがちです。
私の場合、会社人時代のIT環境(teamsやonedriveでのデータ共有等)やデータサイエンスの基礎知識(Python、PowerBI、DB等)があるのが当たり前になってしまっていて、「まさかFAXでこんな情報やりとり?」と感じてしまいました(発端は単に間違いFAXでお怒りだけど・・・)。
でも、コロナの時も「患者情報をFAXでやりとり」と報道されていた記憶があります。あの時は「まあ、急には無理だよな」と思っていましたが、思った以上にアナログが残っているようです。(アナログが嫌いな訳ではありません。逆にアナログの方が好きだったりします)
FAXが悪い訳ではありません。FAXが適さない仕事を継続しているのが良くないのです。
さらに、それを利用するのに、大仰な教育が必要な訳では無いと思います。
必要なのは、「今の業務の問題点は何か」を理解して、
「新しい道具(DXツール)なら何をできるか」
「教育コストはどの程度か」
「さらにプラスアルファはあるか」
「それは費用対効果はあるか」
を明確にできる能力だと思います。
noteを書いていて怒りが収まりました
noteの記事にしていて、最初の怒りが収まってしまいました。
妻に頑固爺で文句を言っていた時に比べ、
「何に怒っていたのか」
「それはどうすれば改善できるのか」
と整理できたような気がします。
noteはアンガーコントロールの道具にもなるようです。
最後まで読んでいただいた方、頑固爺の戯言にお付き合いいただき、ありがとうございます。妻も「私の負担が軽くなった」と喜んでいます(たぶん・・・)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?