見出し画像

専門性は見えにくい分野も面白いですよ

大学教員をしていると、名刺交換時に
「何を研究されていますか?」
「ご専門は?」

と尋ねられることがあります。

最近は一番に福祉教育、次に高齢者の権利擁護と言うようにしています。

社会科学系や人文系の専門性って伝えるのが難しいところがあります。

積み重なりが見えにくいことに加えて、誰でも意見を持つことができるところにも特徴があります。

福祉と教育なんて特にそうですね。

「私は親の介護をしていました。介護ってのはね~」
「子育てもしたことない人に教育の綺麗事言われても」


などと言われることもたまにあります。経験があるから、自分の意見も持ちやすいですね。

誰にでも語りやすいし、誰もが身近に経験している分野だから、

「あんたより私のほうがわかってる」

ということも言いやすい。
(これは研究者でなくて、相談援助職をしている時からありましたね)


もちろん、根拠となる部分をしっかりと押さえているデータ等は自信があるわけですが、数学の専門とか、プログラミングの専門みたいな分野と比べると積み上がっているものが見えにくい。

未だに
「文系の研究って必要ですか?ただ自分の意見書いてるだけやんね」
「研究って意味あります?」

という声もいただきます。

多様な研究法が開発されているので、文系・理系で分ける時代も終わってほしいと思う立場ですが、社会に存在するものを扱うって面白いです。
全員で議論できるのも魅力です(まぁ単なる「教えたがりおじさん」に会うと反面教師にもできます)。


暗黙知を含め、手探りで行っている最前線の実践に意味づけを行っていくことで、その実践を評価することに繋げることもできます。

そういう意味では社会調査の価値をどんどん広めていくような活動もしていくと良いのかなと思っています。


社会調査士の勉強中ですが、これからも頑張ります。


本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

よろしければ、サポートをお願いします。いただいたものは、活動資金として活用いたします。