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介護等体験の難しさ

みなさんは、教員免許を取得するのに、介護等体験が必要になると言うことをご存知でしょうか?

正確に言うと、1998年から小中学校の教員免許取得を目指す人は特別支援学校や社会福祉施設で7日間以上の「介護等体験」が義務づけられています。
 
このようなリンクがありましたので貼っておきます。

つまり、現行では、小学校中学校の教員免許を取得しようとすると介護施設等での7日間介護等体験が必須となっているわけですね。

この介護等体験、学生にとってはこれまで関わることがなかった高齢者や障害者と接する機会となり、いろんな気づきや学びがあると思います。
 
ただ、十分な事前学習や目的意識を持っておかないと、ただの体験で終わって負担でしかなかったような認識になってしまうことがあります。

私が新卒で働いていた個別指導塾は、講師として大学生のアルバイトスタッフを雇っていました。
 
将来的には、学校先生を希望する講師が多くいました。
 
そこで、介護等体験を終えた講師に「施設等での実習はどうでしたか?」と尋ねてみました。

すると思わぬ返答がありました。
「もう本当にうっとおしかったですよ。ボケたジジィとババァの相手するの。あんなん二度としたくないです。終わってホッとしてます」

・・・。 
みなさん、こういう返答があったときに、どのようにリアクションされるでしょうか(笑)。
 
その時は私も新卒だったので、十分なリアクションが取れず、絶句してしまいました。
今だったらもっと別の形で振り返りを実施できたかもしれません。
とはいえ、信頼関係のない人に急に振り返りを実施されても鬱陶しいだけだとは思いますけどね。
 
話を戻しまして、ただただ障害者や高齢者と触れ合うだけの体験を重視したのでは、上記の講師のように、ネガティブな感情しか抱けない方も出てきても、不思議ではありません。
 
  
どうやって、この介護等体験を実のあるものにしていくのか、福祉教育としては、しっかりと考えていかないといけないですね。

短期間で実施される介護等体験を実のあるものにするために、大学も施設側も手間を惜しまずに打ち合わせを行っていくことが必要かもしれませんね。
 
本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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