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(アホな話)クリスマスの想いで-そのケーキはどう解釈すれば?-

今日は息抜き回です。

大学3年生のクリスマス前、私はアルバイトをしていました。

モテる男ではなかったので、クリスマスは男友達とワイワイする感じ。

当然、その年もそうなるんだろうなと思っていたのですが、アルバイトの終わりくらいに、一つ上のお姉さんから声をかけられました。

「テリー君、クリスマスってなんか予定あるの?」

当然何もないので、
「いや、何もないですよ。ゆっくり過ごそうかと」
と返しました。

そうすると、
「じゃあ、一緒にご飯食べにいこっか?」
と声をかけてくれるじゃないですか!

心の中では、もうテンション爆上がりです。

女性と一緒にご飯を食べたことも数えるほどしかなかったので、もう浮かれていました。


「え、付き合うことになったらどうしよう」

「クリスマスに誘ってくれるってことは、異性として見てくれているのかな」

「服装、どうしよう」

「盛り上がったら、泊まりとかもあるのかな」

など、色んな妄想が膨らみます。


二つ返事で、ウキウキしながら当時よく言ってたワインバーを予約して、クリスマス当日。

梅田のHEPファイブ前で待ち合わせ。
こんな定番の待ち合わせを自分がするとはって感じでしたが、もう内心はドキドキ。

何回も洗面所の鏡で髪の毛も整えてました(笑)。
少し待っていると、

「テリー君、お待たせ」
と声が。

ベージュのコートがよく似合う、いつも以上に凄く綺麗に見えました。


私から
「今日はありがとう。ワインバーを予約してるから、そこへ行きましょうか。」
と伝えて、歩き始めます。


そうすると、女性から

「あ、そうそう。これ、買ってきたからあげる」

と言われて綺麗な箱が入ったビニール袋を手渡されました。

ふと見ると、
4人くらいで食べるサイズのホールケーキでした。

当時の私は本当にコミュニケーションが下手くそだったので、そのケーキの意味を自分の中だけで考えるのでした。

「え、二人で食べるには大き過ぎる」

「ケーキって冷蔵庫に入れておかないと痛むよな」

「あ、私。ケーキを冷蔵庫に入れないといけないから、長居できないよね。ということは、私は今日、早く帰るってことだよね。そういうメッセージなのかな。」


と道中も妄想が拭えず、その後のワインバーでも会話に集中できないほど、混乱してしまいました。


今思い返してみると、
「テリー君と付き合ったら、どんな良いことがあるん?」
と恋愛っぽい話をしていたなと思いますが、その時は臆病過ぎたので、
面白くない返事しかできませんでしたし、ホールケーキが自信喪失に拍車をかけるのでした。


結局、90分くらいい一緒にいたけど、距離を縮められたかわからないくらいの雰囲気で解散。

帰りの電車では、
「私って本当にヘタレだな」
と落ち込む私でした。


今でもお互いに結婚しているものの、たまに会うくらいの間柄です。
その方のお子さんも交えて。

それでも
「あの時のケーキの意味は何?」って聞くのもどうかと思いますので、真相はわからないし、忘れてはるかもしれませんよね。


この話を授業で
アルバート・エリスの「ABC理論」を説明する時に使うのですが、結構ウケます。

A:出来事
B:物事の受け取り方
C:結果、感情

に当てはめた時に、Aという「クリスマスのデートの初めに、4人前くらいのホールケーキをもらう」というのは、なかなかに難問だと思います。

こういう経験があったからこそ、その後、コミュニケーションに真剣に取り組んでいったのだと思います。


本日は以上です。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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