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立ち止まり中

立ち止まる機会をもらったんだなあ。

おい、ちょっと待て。
あんた、このままで本当にいいのか、と。

父親がたおれたこと、それはこの
立ち止まる機会のはじまりだった。
私の体調がちょっとおかしくなったのも、
そして娘が学校に行きづらくなったことも、
メッセージなんだろうなあ。
からだをはったメッセージ。
そうでもしないと、
あなた変えようとしないでしょう、と。

空きが出たから急遽、キャンプに行こう
と提案があった(※バンガロー)。
前の私なら
「あー行けない。〇〇があるから」
と言っていた。
そう言おうとしたけれど(実際、出席
しなければいけない予定はあった)、
それを思い切ってやめてみた。
私はもうおりることになっている。
その日が近づくにつれ、
使命感(義務感か)が
どんどん薄れてしまっている。
申し訳ないとも思う。
けれど。
今、大事にしたいのは
この家族だ。
私自身だ。

鳥の声で目がさめる。
これがたまらない。
鳥はなんて早起きなんだろう。
朝の4時代に、にぎやかに鳴いている。
シジュウカラの鳴き声だけ分かる。

外に出る。

ものすごく寒い。
松ぼっくりに折った割り箸をさして、
マッチで何回も何回も火をつけた。
そしたらちゃんと薪に火がついた。
ぼーっと焚き火をひとりで見ていた。
時間もスマホも気にせずに。
ただただ火を見ていた。

ぱっと見た方向に、何かが落ちていて。
近づいてみたら鳥の巣だった。
まじまじとながめるのは
もしかしたらはじめてかもしれない。

手も使わずに、くちばしと
身体をつかってつくった巣。
天才としかいいようがない。
どの鳥の巣なのか分からないけれど、
きっと、ここで巣立った鳥もいるのだろう。

公園を歩く。
写真を撮る。
あんまり考えないで。

暑くてアイスを食べた。
自販機のアイスをみんなで。
チョコミントを私は食べた。

公園にあるお寺で拝む。

こんな言葉があった。
これは前も読んだ。
しみじみと読んだ。

精進
この世の中に自分と同じ人間は
いないのだから自分を大切にして、
どんなことがあっても
絶望せず努力して生きていこう。

えいえいおー。