立ち止まり中
立ち止まる機会をもらったんだなあ。
おい、ちょっと待て。
あんた、このままで本当にいいのか、と。
父親がたおれたこと、それはこの
立ち止まる機会のはじまりだった。
私の体調がちょっとおかしくなったのも、
そして娘が学校に行きづらくなったことも、
メッセージなんだろうなあ。
からだをはったメッセージ。
そうでもしないと、
あなた変えようとしないでしょう、と。
空きが出たから急遽、キャンプに行こう
と提案があった(※バンガロー)。
前の私なら
「あー行けない。〇〇があるから」
と言っていた。
そう言おうとしたけれど(実際、出席
しなければいけない予定はあった)、
それを思い切ってやめてみた。
私はもうおりることになっている。
その日が近づくにつれ、
使命感(義務感か)が
どんどん薄れてしまっている。
申し訳ないとも思う。
けれど。
今、大事にしたいのは
この家族だ。
私自身だ。
*
鳥の声で目がさめる。
これがたまらない。
鳥はなんて早起きなんだろう。
朝の4時代に、にぎやかに鳴いている。
シジュウカラの鳴き声だけ分かる。
外に出る。
ものすごく寒い。
松ぼっくりに折った割り箸をさして、
マッチで何回も何回も火をつけた。
そしたらちゃんと薪に火がついた。
ぼーっと焚き火をひとりで見ていた。
時間もスマホも気にせずに。
ただただ火を見ていた。
ぱっと見た方向に、何かが落ちていて。
近づいてみたら鳥の巣だった。
まじまじとながめるのは
もしかしたらはじめてかもしれない。
手も使わずに、くちばしと
身体をつかってつくった巣。
天才としかいいようがない。
どの鳥の巣なのか分からないけれど、
きっと、ここで巣立った鳥もいるのだろう。
*
公園を歩く。
写真を撮る。
あんまり考えないで。
暑くてアイスを食べた。
自販機のアイスをみんなで。
チョコミントを私は食べた。
公園にあるお寺で拝む。
こんな言葉があった。
これは前も読んだ。
しみじみと読んだ。
精進
この世の中に自分と同じ人間は
いないのだから自分を大切にして、
どんなことがあっても
絶望せず努力して生きていこう。
*
えいえいおー。