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書きたい気持ちが、ムクムクと沸いてきたときに書いています。それを「言葉」にするたのしさ…

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書きたい気持ちが、ムクムクと沸いてきたときに書いています。それを「言葉」にするたのしさとむずかしさを、楽しんでいます。千まで書きます。

最近の記事

ほくろちゃん

私の左目のすぐ下にほくろがあった。 楕円形でわりと大きめの。 1センチくらいあった。 * 小学校二年生の時に、手術して取った。多分、悪いほくろではなかったと思うけれど、大きくなるかもしれない、という話もあった気がする。でも、取った理由は、私が気にするようになったからで。男子が(と言ってもひとりかふたり)「ねー、なんでここにウ○コついてんのー」とか、からかってくるようになった。私のきれいな楕円のほくろを。同じ団地の同級生の女の子からも、なんでほくろがあるのか、とか、おかしい

    • 鏡にうつる頬...

      ※害虫について記載しています🙇‍♀️※ 頬がこけている。 これは痩せたな、と思って久しぶりに体重計に乗ったら、逆に増えていた。ん? 「あんた、何言ってんのー」って自分に言われたようで笑いたくなった。元気が出る。 ↓ 左の頬にシミがある。 夫はそれを私以上に気にしている。私は鏡でしか自分のシミが見えないから、ほとんど見てない。けれど、夫は話すたびに見えるから、気になるのだろう。 そういえば、付き合っていた頃から、それは小さなシミで。夫はお母さんからもらったという「ケシミ

      • ダムの話

        「もういっぱいなんですよ」 と言われた。8歳の娘と通うつもりだった水彩画教室。「もしかしたらキャンセルが出るかもしれないから、メールだけください」と先生に言われる。 * 先生の個展を見に行った。「空きはありますか」ときいたとき、私は泣くつもりなんてなかった。「娘と一緒に通いたいと思っていて」と話したとたん、「娘」と言ったとたん、これはやばいと気づく。みるみる目がくもり、ダム決壊。先生はびっくりしたと思う。大変申し訳ないと思いながら、とめられなかった。時々、こういうことがあ

        • 傷つかずにはいられない

          時々頭に流れる。 いや、けっこう、 コトあるごとに流れている。 こんな状況に出くわすと (そう私が感じたに過ぎないが) この部分の歌詞だけ思い出す。 3年生までいた大分の小学校。 学校が今月の歌を決めていたから、 帰りの会などで歌った。 誰先生の文字か分からないけれど、 手書きのかくかくとした文字で 歌詞が書かれていた。 もう30年以上前になるというのに。 9歳の私は、この歌はいい、 と思いながら歌っていた。 でも、この部分だけを いまだに思い出すのはなぜなのだろう。 9歳

        ほくろちゃん

        マガジン

        • まじめにむし部
          7本
        • わたしの本棚
          11本
        • フィンランドノート
          7本

        記事

          手紙(Sさんへ)

          「炒り卵に見える」 Sさん、ずいぶん前にこう書いていたでしょう。それからもうさ、モッコウバラを見るたび、たまごにしか見えなくなっちゃって。見たらもう、いいたまごの香りまでしてくるくらいになっちゃった。今、信号待ちのその先に、モッコウバラが咲いているよね。きっとSさんも見るたび「炒り卵」って思ってるのかなあ。なんて思ってるこの頃です。 * 一昨日、旦那さんが挨拶してくれて。ちょうど娘と自転車で出かけるところだったんだ。まだ娘が不登校(になりそうだ)という状況に、私まだ覚悟が

          手紙(Sさんへ)

          幽閉蛹その後

          幽閉蛹のこと覚えていますか? 2月に「幽閉蛹の脱出計画。」なんてタイトルで記事を書きました。こんなタイトルで、読んでくれる人いるのかな、と思っていたんですけど。読んでくれて、本当にありがとうございます(やっぱり、ここに書くってことは、根底にはね、読まれたいわけです)。 あの後、割り箸にボンドで蛹をつけました。でもね、本当に羽化するのかなと思ってました。何度か強風で植木鉢が蛹に直撃して割り箸ごと倒れていましたし。蛹が何度か取れかかっていたりして、もう一度ボンドでくっつけたりなん

          幽閉蛹その後

          水彩画教室

          絵を描きたいなあ、とよく思う。 思ってるだけで、描こうともしない。 『へたくそだしな』の声がする。 いや!でも、描いてみたいなあ。 へたくそでいいから描きたい。 だれかに認められるために、 すごいと言われるために、 描くんじゃなくて。 ただ描いてみたい。 こんな気持ち、 いいものだなあ。 * あ!と顔が浮かぶ。 たしかあの方、 教室をやっていたはず、と。 ネットで検索したら、いらっしゃる。 五年前に一度お会いしたことがある。 この方なら、だいじょうぶだ。 これはきっと

          水彩画教室

          立ち止まり中

          立ち止まる機会をもらったんだなあ。 おい、ちょっと待て。 あんた、このままで本当にいいのか、と。 父親がたおれたこと、それはこの 立ち止まる機会のはじまりだった。 私の体調がちょっとおかしくなったのも、 そして娘が学校に行きづらくなったことも、 メッセージなんだろうなあ。 からだをはったメッセージ。 そうでもしないと、 あなた変えようとしないでしょう、と。 空きが出たから急遽、キャンプに行こう と提案があった(※バンガロー)。 前の私なら 「あー行けない。〇〇があるから

          立ち止まり中

          こんな日がやってきた

          中1息子、朝読書の時間がある。 「なんの本がいいかなあ、  持って行かなきゃ」と言う。 息子が本を読んでいる姿を ほとんど見たことがない。 ゲームばっかりやっている。 ダメもとで、『はてしない物語』を 薦めてみよう、と思いつく。 分厚くてケースに入っている。 「これ、おもしろいよ。  ああ、でも重いかなあ」 なんて言いながら手渡す。 「ほんと、おもしろいから」 としつこく伝える。 「へえ、読んでみようかな。 (本を手に持ち)軽い、軽い  うん、持って行く」 意外なこたえ。

          こんな日がやってきた

          私もがんばる。

          入学式に桜が咲いているなんて。 私の前に並ぶだれかのお父さん、見上げて桜の写真を撮っていた。私も真似して撮ってみた。全然うまく撮れなかった。桜はまるいかたまりで咲くなあ。いつも思うことを、見るたび思う。曇り空の桜は、はっきりしない。まるでグレーみたいなピンク。私もそんな気分だ。春はどうしても、そうなってしまう。青空だったら。また違うことを思ったのだろうか。 はじめてのことはとても緊張する。 息子が中学に入学した。児童受付の時間と保護者受付の時間があって、息子は先に出発。娘の

          私もがんばる。

          自律神経日記

          蜘蛛の巣がまとわりついている。 いや、繭の中に入っている感じ。 とでも言うのか。 なんとも苦しい時、というのは あるものだ。だれだって。 この感覚は、「元気」になると あっという間に忘れてしまう。 通院しているクリニックの医師に、 さて今回は何を伝えておこう、 と考える。前回から今回まで、 あの動悸は一切なかった、と気づいた。 「整ってきているんですね」と言われる。 でも、このなんというか (まとわりつく)苦しさ、 みたいなのはありますけど、 と伝えたら、 「この季節は

          自律神経日記

          やあ!チャーリイ・ゴードン

          この感情がなんというのか。 言葉にならない、できない。 空虚とは正反対。 * ひさしぶりに小説を読んだ。 私は本当に、長い小説を読まない。 あなたは小説を読むといいですよ、 と言ってくれた「友だち」がいて、 読んでみます、と伝えた。 本当につねづねそう思っている。 noteの縁で、今まであまり読むことのない &premiumの雑誌を読んだ。 そこのあるページで この本はたしか紹介されていた。 タイトルは何度も聞いたことがある。 けれど、どんな話しなのかを 私は知らずにや

          やあ!チャーリイ・ゴードン

          身体は正直

          息子が「今日はなんか調子わるいな」と言った時は本当だ。その時、平熱であったとしても、かならず熱が上がる。前は、学校休みたいから言ってるのだろう、と疑っていた。けれど、何度目かにして、そうではないことがよーく分かった。息子、信じないで本当にごめん、だ。だから信じることにしている。しかし、それが卒業式の朝のことで。息子もちょっと迷いつつ、行った。 卒業式後の写真撮影で、息子はまるで私みたいだった。みんなの輪に入ってピースができないのだ。なにこれ、私みたい、と焦る。女の子が一緒に

          身体は正直

          長靴をはいた親子

          なにものかに、ひきずりこまれそうな時がある。それで動けなくなって、いろんなことがとてもめんどくさくなる。それは、人間だから仕方のないことなのかもしれない。そんな時があったって仕方ないけれど。やっぱりきもちわるいから、一刻も早く出たいとじたばたする。そんな時、部屋はあれる。 * 娘と学校へ。雨降りでどんよりしていたけれど、「長靴」について書かれている文章を読んだら、がぜんやる気が出た。長靴はいて行こうじゃないか。娘は、続 お楽しみ会、に参加するために行くんだ、と言った。今日

          長靴をはいた親子

          おつかれランドセル

          「お前、今何って言った?」 男の子がくるっと振り返り、 黄色い傘を振り上げる瞬間を見た。 男の子3人。学校からの帰り道。 傘の先は男の子の腕に当たった。 …目に当たらなくて良かった。 「えー、コトバ」 「あ、何って言った?」 ますます怒る男の子。 困ったように笑う男の子。 けっこう痛かったはず。 私は両方の子を知っている。 3年生の男の子たち。 もう一人の子は、どうしようと 2人を見ている。 私は自転車をゆっくりこぎながら、 気になって、彼らの顔をのぞいた。 それ以

          おつかれランドセル

          焦るとろくなことありません。

          YouTubeを見ながら、 わざわざメモした。 家庭料理研究家、奥薗壽子さんは 動画の中でこの言葉をよく言う。 焦ってもいいことないから、 一度火を止めて、万能鶏もも肉を フライパンに並べましょう、と。 なんでもそうよね (焦るとろくなことないよね)、 とよく言う。言われるたび、 なぜかむねにぐっとくる。 * 娘は学校に行けたかと思うと、 また休み、 行けたかと思うと また休む。 そんな具合で三学期も もうすぐ終わろうとしている。 いちいちゆれる私は 自分のゆれに疲れ

          焦るとろくなことありません。