作業を「完了させる」ためのたった一つの条件

あなたは経験がありますでしょうか?
「作業を始めるのがとてつもなく面倒くさい」
「別にやらなくてもいいし、何なら明日やってもいい」
「でもやらないと自分の将来が明るくならないことはこれまでの経験上理解している」

「それでもやっぱり面倒くさい!!!!!!」

私はあります。
というか何回も経験して自己肯定感を失い続けた歴史があります。
(まぁそれでも人は忘れる生き物なのでそんな後悔は1,2年後には全部消えてるんですが)

そういえば、脳科学的には面倒くさいことをやるためにはとりあえず始めればいいといいますね。
作業興奮と言って、動き始めればやる気が出る作用があるとか。
ただし、作業興奮が維持できない条件が達成後のメリットを感じれない場合だそうです。
つまり、結果がわからないけど最初に苦痛が生じるものの作業を始める場合、作業興奮が起きる可能性はかなり低いということです。

個人的な経験としても、絵を描くことを習慣にするために、毎日ペンを持つことを最低ラインとして設定していたのですが、こんなことが成長につながるわけもないし、当然前に進んでいる感覚もないため、やる気が維持できず、作業後すぐにやめてしまうという現象が起きていたわけです。

こんなことではいつまでたっても目標の完成品が出来上がりません。
やはり凡人である我々は自身の境遇に満足してそのまま鬱屈とした人生の奴隷となって生きていくしかないのでしょうか?

その必要は全くありません。

これから、作業を終わらせるための確実最適の方法を一つ伝授しましょう。

作業を終わらせるために必要なもの

結論から言います。

調べ物をする気力を維持することです。

以上、お疲れさまでした。
この文章を読んでいただきありがとうございます。

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おそらくこれを読んでる人たちはお怒りかと思います。怒りの声が聞こえてくるようです。
「それができるならこんな駄文最初から読んでねーよカス!」といったところでしょうか。
わかります。私もそれができないから悩んでいたのです。
ちなみに理解できた人はもう読まなくても大丈夫です。あなたならやれます。

当然解説します。

面倒くさくなるから作業が止まる

作業が始まらない原因であり、作業が続かない原因がこれです。
例えば絵を描くときであれば、「○○の部位を描くためには、○○の知識がいる。でも調べる気力がない。そんなことよりおうどん食べたい。やめよう。」といった変遷の下、作業をやめる羽目になります。

おそらくこれの通り思考してるわけではないでしょう。
目の前のものが嫌になってくると考える対象が自然と別のものに流れていくものです。
(なお鬱病になるような人はこの限りではない)

ではこの面倒というのはどこから来るのでしょうか?

収束的思考と拡散的思考

この言葉を知っている人はそれなりにいるかと思います。

知らない人のために説明しますと、収束的思考というのはいわゆる集中状態で、これを極限まで高めたものがゾーンと呼ばれるものです。
とても冷静でめちゃくちゃ効率がいい、失敗も全くない、なんだこれは…!?みたいなガンダムのニュータイプ的な超感覚と思っていいです。

また、拡散的思考の代表例はADHDです。
集中しなきゃいけないのにあっちも気になるこっちも気になる。はて自分は何をしていたんだ?となる奴ですね。
ADHDでない人にはこの例はわかりづらいと思います。もっとわかりやすい例を一つ上げます。夢を見ているときがこの拡散的思考です。
夢から覚めたら整合性に欠けているのに夢の中だと気付かないということはよくあります。それは拡散的思考であらゆる情報をまぜこぜにしているからですね。

急に何の話だ。面倒くさいの話はどこへ行ったと思っている人もいることでしょう。大丈夫です。ちゃんと説明します。

さてでは、人は普段、どちらの思考形態を取っているのでしょうか?
ADHDと言われる人たちは間違いなく拡散的思考が基準値でしょう。
ではそうではない人は?

答えはもうお分かりですね。

どちらでもない、が正解になります。(もちろん収束的思考が基準の人もいますが、おそらくその手の人たちはそっち側の天才です。我々凡人には関係がない。)

収束的思考はやるべきことを認識し、そのために必要な情報だけを脳に入れるようになります。
部分的に収束的思考になれば、最低限自身の持っているやるべきタスクが何かくらいの認識はできるでしょう。

一方で、拡散的思考の最大の特徴として、一つのことに集中できないというものがあります。これは、脳が余計に入ってくる情報をシャットアウトできなくなっている(強制的にリソースを食わされる)ために起こっていることです。
この余計な情報によって、誘惑や面倒くさいを引き起こします。

これが作業を始めてもやめてしまう最大の原因になります。

面倒くさいを回避するために

どっちでもないなら偏らせればいいわけです。

そしてその方法は単純で、瞑想をすることです。

マインドフルネスという言葉をご存知でしょうか?
さっき言った、ゾーン状態の一つ手前の状態がおよそこれに当たります。
(同じものかもしれないけど)

作業を始める前に、五分だけ瞑想を挟んでください。
瞑想の仕方は単純です。目をつぶって、深呼吸し、自分の体の状態を気持ちを入れずにただ実況するだけです。
(腕が重いかも、頭痛がするなぁ。でもちょっと収まってきた。)といった感じに。

そうすれば最低限マインドフルネスの状態になって、拡散的思考による面倒くさい、ほかにやりたいことあるからそっちをやるなどといった、作業の停止となる要因を大きく削ることができます。

作業をする前に一度やってみてください。きっとあなたの力になることでしょう。

終わりに

結果的に拡散的思考をめちゃくちゃディスるような文体にはなりましたが、拡散的思考にももちろんメリットがあります。

それは、アイディア出しです。

特にADHDの人はアイディアの量が普通の人よりも多いという研究もありまして、拡散的思考によって人はアイディアを生み出してきたわけです。

よってどうしても集中できないといった時などにはアイディア出しに終始して、作業を終えるというのも一興ではないでしょうか?

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