見出し画像

45歳からのキャリア戦略⑭~人材紹介業界の社会貢献とは~

こんにちは。へびそるです。
今後のキャリアに絶賛葛藤中の40代です。
今日は、人材紹介業界の社会貢献とは、について綴りたいと思います。
画像の出典:Sasin TipchaiさんによるPixabayからの画像
こちら私の自己紹介です。お時間許す方は覗いていってくださるとうれしいです!


社会貢献

現在、今後のキャリアについて絶賛葛藤中の私。
転職のための日々情報収集をしています。
実際に携わるであろう業務について、社風、勤務地、待遇・・・
いろいろと気になる情報はありますが、「社会貢献」についても気になっています。
私自身、どんな仕事にも社会貢献があるものだと思っている人間であり、正直に白状すると社会貢献できる仕事がしたい、という強い欲求があるわけではありません。
ではなぜ社会貢献について気になるかというと、高い視座を持っていた方が、仕事で行き詰ったときに踏ん張れると思うからです。
また、ミドル・シニア世代になってくると、企業の中核人材として企業の成長を担う立場として日々の仕事で自問自答する場面が増えてきます。
そんなときの心のよりどころ、原点になるとも思います。
だから「この会社の社会貢献はなにか?」は気になっています。

人材紹介業界の社会貢献

転職活動をするなかで、現職の人材派遣に近い業界の人材紹介業界には興味を持っています。
そんなわけで、人材紹介業界の社会貢献について考えてみたいと思います。
人材紹介とはこのような流れで進んでいきます。
①転職希望者(求職者)が人材紹介会社に登録する
②企業が人材紹介会社に求人依頼をする
③人材紹介会社が転職希望者に求人を紹介する
④転職希望者が人材紹介会社を通して企業に応募する
⑤人材紹介会社が転職希望者を企業に紹介する
⑥求職者が企業に入社する

イメージはこんな感じです。

引用 https://corp.jac-recruitment.jp/recruit/works/business/

人材紹介会社のステークホルダーは企業と転職希望者になります。
となると、人材紹介会社にとっての社会貢献性は企業と転職希望者に関わってきそうです。それぞれについてみていきます。

対企業

人材紹介会社は企業から求人をもらい、転職希望者を紹介し、報酬を受け取ります。その意味では「企業の求人を充足すること」が人材紹介会社の使命です。企業の求人はその企業の人事戦略、事業戦略、組織開発などにも密接に関わってきます。広義の意味では「企業の経営方針、戦略に貢献する」とも言えます。
人材紹介会社は、求人票に対して適任者を紹介することを通じて、企業の経営方針や戦略の実現に寄与している。これが人材紹介会社の社会貢献と言えそうです。
とはいえ、大企業に対してひたすらに実務担当者を紹介することでは、その実感は得られにくい気が個人的にはします。
企業規模、紹介者のレイヤーの2軸で切り分けてみます。
個人的には①や②のゾーンにやりがいを感じそうです。

人材紹介会社 企業規模、紹介者レイヤーのマトリクス

対転職希望者(求職者)

人材紹介会社は、求職者に対してはどんな貢献があるのでしょうか。
私の身の回りで転職する人たちは、ほぼ間違いなく転職エージェントと面談をしています。最終的に転職エージェント経由で転職するか否かはさておき、転職活動する際に人材紹介会社を利用することは一般的な行動です。
人材紹介会社は企業から報酬を得ている以上、企業と求職者であれば企業側の満足を優先するビジネスであることは容易に想像できますし、私自身は過度に人材紹介会社に依存することには否定的です。
しかし、求職者が転職活動する際に最初に情報収集(相談)する存在にはなり得ていると思います。
特に最近は求人倍率が高水準を維持し、企業側の求人手法も多様化しているなかで、素人が自力で転職活動を進めることは難易度が高いです。
転職を前提としない転職市場のプロに相談できるのが理想ですが、まだまだ世間に浸透しているとはいえません。
その意味では人材紹介会社が「一番身近な転職市場のプロフェッショナルとして、求職者に対して適切な情報提供を行う(決定するのはあくまで求職者自身)」ことは社会貢献なのだと言えます。

対マーケット

マーケット(市場)に対しての社会貢献もあると思っています。
終身雇用が当然で転職者がマイノリティだった時代から、転職が当たり前の風景となった背景には、人材紹介会社個々の企業努力があったからこそです。何もないところからマーケットを創ってきたという自負は、当時人材紹介業界で働いていた人たちにはあったことでしょう。
また、最近は「人的資本経営」の重要性が高まっています。

人的資本経営とは、人材を企業の“資本”と捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上へと繋げていく経営手法です。

引用 https://www.obc.co.jp/360/list/post305

人的資本経営では、人材は「利益や価値を生む存在」として、
資源(Human Resource)ではなく資本 (Human Capital)に位置づけられます。
企業経営において人材の重要性が高まるため、埋もれている優秀な人材を発掘し、流動化させる必要が出てきます。優秀な人材をサーチし、促し、エグゼクティブ層の厚みを持たせていくことで人材紹介会社が果たす役割はますます大きくなると予想されます。
「人的資本経営を推進する上で、健全な人材マーケットを形成する」ことも社会貢献と言えます。

まとめ

ここまで、対企業、対求職者、対マーケットの社会貢献性を見てきました。まとめると以下の通りです。
<対企業への社会貢献>
求人票に対して適任者を紹介することを通じて、企業の経営方針や戦略の実現に寄与する。
<対求職者への社会貢献>
一番身近な転職市場のプロフェッショナルとして、求職者に対して適切な情報提供を行う。
<対マーケットへの社会貢献>
人的資本経営を推進する上で、健全な人材マーケットを形成する。

日々の雑事にとらわれて視野が狭くなりそうなとき、仕事で苦しんでいるとき、どれを選択するべきか迷うとき、これらの言葉で自分が鼓舞されたり、思い直したり、前を向くことができれば、人材紹介を選んで正解だったと言えるのでしょうね。

ここまで長文をお読みいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?