キャリアカウンセリングと1on1
こんにちは。へびそるです。
最近、クリエイター名を変更しました。どうぞよろしくお願いいたします。
私は普段、エンジニアのキャリア支援をしています。
画像の出典:Mohamed HassanさんによるPixabayからの画像
こちら、私の自己紹介です。お暇があればぜひ見てやってください。
キャリアカウンセリング歴16年
普段、私は仕事で派遣先にいる自社のエンジニアのキャリアカウンセリングをやっています。キャリアについて相談に乗ったり、次のキャリアに向けて具体的に検討をしたり、仕事や職場の悩みを聞いたり、メンタル面のケアをしたりというものです。
今の会社でかれこれ16年間はキャリアカウンセリングをやっています。
系統立てて学んだわけではなく、現地現物・見よう見まね・自己流でやってきていますので、キャリアコンサルタントの方のそれとは少々異なる部分もあるかと思いますが、ミートキャリアのキャリアサポーター・アカデミー3期生で学んでみた結果、「自分のカウンセリングはキャリアコンサルタントのそれと一緒だ!」と確信をしました。
自分が自己流でやってきたことにお墨付きをもらったような、世の中から承認されたような誇らしい気持ちになったのを思い出します。
なので、ある意味キャリアカウンセラーとしてベテランなわけなのです。
身近なメンバーとのカウンセリングは・・・
ところで私は営業所のチームマネジメントもしています。
エンジニアは普段派遣先で仕事をしているので、毎日顔を合わせないのですが、営業所のメンバーとは日々顔を合わせて仕事をしている関係です。
当然ながら営業所のメンバーともキャリアカウンセリングをやっています、言いたいところですが全くやれていません(汗)
普段キャリアカウンセリングをやっている身なのに、一番身近なメンバーとはやっていないという矛盾。
こうして文字に起こしてみると簡単に見えるのですが、正直に告白すると、その矛盾につい最近まで気づきませんでした。
このnoteでは、キャリアカウンセリングを生業としながらも一緒に働くメンバーとのカウンセリングをなぜサボっていたのか、1on1を知ってなぜやろうと思ったのか、についてまとめてみました。
キャリアカウンセリングを志す方や、チームマネジメントをやられている方に少しでもお役に立てたらうれしいです。
きっかけは1on1
普段キャリアカウンセリングをやっている身なのに、一番身近なメンバーとはやっていないという矛盾に気づいたきっかけは、ミートキャリアさんの「ワンカレ」です。
私はミートキャリアさんのキャリアサポーター・アカデミー3期生として、キャリア支援を系統立てて学ぶ機会を得ました。
3ヶ月という期間でしたが、キャリア支援を志す仲間にも恵まれ、充実した日々でした。そのおかげでnoteもTwitterも始めました。
そう、このアカデミー受講生のときは正直矛盾には気づいていなかったのです。卒業後しばらくしてから、Twitterでミートキャリアさんが「ワンカレ」という1on1のトレーニングサービスを始めるという記事が目に留まりました。
最初は正直、キャリアカウンセリングと1on1がなぜ結びつくんだろう?とピンときませんでしたし、さっと流し読みした程度でそれっきりでした。
でも後から振り返ると、あの時だ、と思い出せるくらい、なぜかワンカレというフレーズが緑色のカラーとともに記憶の片隅に残っていました。
1on1というフレーズは聞いたこともありましたし、(中身はともかくとして)実際に上司から1on1を受けたこともありましたが、自分の中でグッと身近になったのはこのワンカレを見てからです。
ちょうどマネジメントに行き詰まりを感じているときでもあり、
「あ、そうか。自分がやっているキャリアカウンセリングは自分のチームマネジメントにも生かせるのか」
という気づきを得られたのです。
理解を深められたnoteと書籍
その後たまたま見ていたnoteで1on1について書かれたものを見つけ、1on1が実際に企業で取り入れられていて有効であるというリアルな事例に接します。また、1on1について書かれた書籍の存在も知ることとなります。
米巨大IT企業のエンジニアリードさんのnoteです。
そのnote内で紹介されていた書籍がこちら。
なぜサボっていたのか
ここからは普段キャリアカウンセリングをやっているのに、一番身近なメンバーのキャリアカウンセリングをなぜサボってしまっていたのか、を紐解いていきます。
いま振り返ると、サボっていた理由は以下の3つに集約されるかと。
1、普段一緒に仕事しているからわかっているはずという誤解
2、忙しさを言い訳
3、やらなくても現状から大きく変化しないという思い込み
それぞれ細かく解説します。
1、普段一緒に仕事しているからわかっているはずという誤解
エンジニアは普段異なる職場で働いているので様子がわかりません。だからこそ、定期的に話す場を設けてコンディションを把握することが必要だというのは理屈で理解できていました。
一方、自分のチームのメンバーは、常に一緒の職場で働いています。同じチームのメンバーなので、コミュニケーションは頻繁に取ります。だからわかっている気になりがちです。
しかし「シリコンバレー式最強の育て方」を読んで気づかされたことがあります。
いやあ鋭い指摘ですね。まさに自分は結果を出すための情報交換しかしていない・・。そのくせコミュニケーションをちゃんと取っている気になっていた。
つまりこういうことです。
・エンジニアは違う職場→指揮命令系統はない→自ずとコミュニケーションを取るときはそのエンジニア個人に関する話が中心
・チームのメンバーは同じ職場→指揮命令関係がある→自ずとコミュニケーションは仕事のための話が中心
同じコミュニケーションでも、焦点が仕事にあるのかその人にあるのか、で大きくその中身は変わりますよね。
2、忙しさを言い訳
私は営業職です。どうしても目の前の仕事を優先にしがちです。目の前の案件を進めることだったり、急に降ってわいたトラブルに対応したり、会社への数値報告をしたり・・・。
7つの習慣でいうところの第1領域(緊急かつ重要なこと)や第3領域(緊急だが重要でないこと)の仕事に忙殺されています。
メンバーとの時間を取ることの重要性をわかっていれば、それでも時間を捻出するところですが、私はそれを軽くみていたため時間を確保せず仕舞いでした。
3、やらなくても現状から大きく変化しないという思い込み
仮にどうにか時間を捻出してメンバーとの時間を取って1on1をやったとして、ネガティブだったメンバーが急に活き活きと働いてくれたり、急に成果があがったりするものでしょうか。
なかなかそんな変化は期待できません。即効性はないのです。
だから、すぐに目に見える成果の出せそうなことに時間を使ってしまう。
1on1というのは第2領域(緊急ではないが重要なこと)なので、やってもやらなくてもすぐには効果がわからない。3ヶ月、半年、1年後経って初めて効いてくるもののような気がします。
だから余裕がない私はやらず仕舞いでした。
1on1をやってみようと思った理由
これまでの説明で察しが付くかと思いますが、私のチームマネジメントは決して褒められたものではなく、まだまだ初心者レベル。
そして世の中、転職が当たり前のこのご時世、チームメンバーのエンゲージメントを高めないと自分のもとから去ってしまうリスクが高い。
会社が、自分が選ばれるために、選んでもらうために、マネジメントスキルを向上させる必要に迫られていました。
「シリコンバレー式最強の育て方」の冒頭にはこんな記述があります。
シリコンバレーの優秀な企業でさえ、危機感をもって自社の従業員の声に耳を傾けて個人の強みを発揮できるように動いている。いや、シリコンバレーのような激戦区だからこそ、人材を大事にしないと離れてしまうのか。
こういう発想でこれだけ厳しい世界で生きている人たちが取り入れているのであれば、きっと効果があるのでは。と思ったことがきっかけです。
要するにシリコンバレーへの憧れですね(笑)
でも、「選ばれる・選んでもらえる」ため、という視点はすごく納得感があります。
正直、私がマネージャーに成りたてのときはこういった発想は「部下に甘い甘すぎる」と理解できなかったはずです。私自身どちらかといえばハードなマネジメントで育った世代ですので。その当時は「マネージャーや会社が従業員を選ぶ」時代だったのでそれが通用しましたが、いまは通用しないですよね。
1on1を始めることに
ということで私、チームのメンバーと1on1を始めることにしました!
メンバーにはミーティングで説明し、その後に目的や経緯などについてメールで連絡しました。
初回はひとまず手ぶらで参加してもらって、改めてなぜやるのか?を丁寧に説明しようと思っています。
メンバーの反応は正直まだわかりませんが・・・
キャリアカウンセリングで培ったスキルを、1on1でも発揮してみたいと思います!
今回は、キャリアカウンセリングと1on1について綴りました。
長文をお読みいただき、ありがとうございました!
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