今更だけど春のたべもの短歌会の話

2023年4月にXで開催された「春のたべもの短歌会」で【春のたべもの大賞】に選んでいただきました。

短歌ユニット「朝ごはんじゃない」
ぽっぷこーんじぇるさん、姿煮さん、寿司村マイクさんによって開催されたこちらの短歌会。私自身の31字を越えたお三方の素晴らしい評は、ぽっぷこーんじぇるさんのnoteでお読みいただけますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

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息子にも青春がいつか来るのだろうキッチンの床でたけのこを剥く

川合真生

すごく色々な読み方をしてくださって、私も勉強になったこちらの一首。子育ての実景をそのまま歌にすることが多い私の短歌を、さまざまな角度から見てくださってとても嬉しかったです。

短歌では母が剥いている感じにしてますが、私はたけのこを剥いて茹でるのもめんどくさい系母なので…二世帯で一緒に住んでいる旦那さんのお義母さんにやってもらっています。面白がって子どもたちはそれを見たり、手伝ったりするのに一階のキッチンに集まるんですよね。

そして、たけのこを剥いたことがある人は知っているかと思いますが、あの独特な匂い…

まだ小さい息子たちもたけのこのようにグングン育っていくなぁ、という爽やかな一面と、思春期を迎えたら母が部屋に立ち入れなくなる日も来るのかなぁ、という想像と。そういう思いを込めての短歌でした。

田舎だからたけのこが生える山を持っている人がお裾分けに持ってきてくれるんですが、私は下茹でしてもらったものをこの先もしばらく受け取り続けたいと思います。まだうまく短歌にできていないけど、ここだからこそ食べられるものももっと短歌に呼んでいきたいなぁ〜。コゴメとかゲンギョとか。

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