増田 剛(BlockchainHub CEO・日本セキュリティトークン協会代表理事)

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増田 剛(BlockchainHub CEO・日本セキュリティトークン協会代表理事)

株式会社ブロックチェーンハブ CEO、一般社団法人日本セキュリティトークン協会 代表理事、株式会社クロスデジタル CEO。大手重電、戦略コンサル、メガバンク(海外プロジェクト融資、オープンイノベーション)を経験。慶應義塾大学SFC研究所上席所員・英国ケンブリッジ大学 MBA。

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    株式会社ブロックチェーンハブメンバーによるnoteです。 弊社についてはこちら→https://www.blockchainhub.co.jp/

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最近の記事

クラウドゲーミングのその先に

NVIDIA(GPU開発のグローバルリーダー)の"GeForce NOW"というクラウドゲーミングサービスに注目しています。 (画像:NVIDIA Corporation) クラウドゲーミングとは、プレイステーションやNintendo Switchのようなディスク/カセットROM型のゲーム販売ではなく、インターネットを通じてストリーミング配信するサービスのことです。 NVIDIAは今回ソフトバンクと組んで、GeForce NOWを展開しています。 GeForce NO

    • ブロックチェーンは "Hype" を越えるか

      世界経済フォーラム(World Economic Forum、以下「WEF」)が例年1月にスイス・ダボスで開催する年次総会(所謂、ダボス会議)。今年も1月21日〜24日に予定されています。 画像:World Economic Forum ダボス会議ではこれまでにもしばしばブロックチェーンの可能性が取り上げられ、過去にもWEFから様々なレポートが発行されています。特に近年は、「ブロックチェーンは "Hype(誇大宣伝・過大評価)" を越えるか」というフレーズを掲げています。

      • ブロックチェーンを取り巻く「XX元年」

        ブロックチェーンに関して、これまで(いまも)多くの「XX元年」が唱えられてきました。 仮想通貨元年 ビットコイン元年 ブロックチェーン元年 DeFi(分散型金融)元年 Staking元年 デジタル通貨元年 いずれもその時の環境をよく表していると思いますし、マーケットを盛り上げるのに一役買っています。2020年はどんな年になるのでしょうか。 ところで、ブロックチェーンの社会実装については、既に多くの分野で進んでいます。個人的には、サプライチェーンでのユースケース(IBMの

        • 2019年、買ってよかったもの

          #買ってよかったもの ハッシュタグの記事をいくつか見かけたので、私も振り返ってみました。 1. Airpods Pro定番ではありますが、間違いなく2019年に購入したものの中でベスト。 前世代のAirpodsは非カナル型だったこともあり、耳から落下することが頻繁にあり、結局Jabra(後述)を使っていました。しかし、第2世代にあたる本機はカナル型となり、しっかり耳にフィット。 しかも、ノイズキャンセルが非常に優秀。ノイズキャンセルといえばオーディオテクニカという印象があり

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          世界遺産を守るお金を集めるために

          今朝未明に発生した火災は、瞬く間に、世界遺産としても知られる、沖縄のシンボル 首里城を焼失させてしまった。 思えば、今年は5月にも、同じく世界遺産のノートルダム大聖堂(仏パリ)の火災もあった。いずれも人々の心の拠り所として愛され大切にされてきた史跡だ。今回、沖縄の方々の悲嘆は想像するに余りある。 ノートルダム大聖堂の火災の際、こちらの記事を書いた。 この時は、大聖堂の再建に向けた寄付が集まっていることを題材に、日本の寄付文化前進の必要性について書いたが、今回の首里城火災

          新し物好きは創造のタネ。試すことこそ。

          VR(Virtual Realty 仮想現実)デバイスのOculusシリーズ(2014年にFacebookに買収された)。2019年5月に発売されたOculus Quest、日本で話題になっているのかなっていないのか微妙なところですが、なにはともあれ試してみないと、ということで購入しました。 Oculus オンラインページでオーダー後、約3日でYUEN LONG HK(香港 元朗区)からの早いご到着。まさかこんなところで元朗の名前を聞くことになるとは・・・(元朗区では鉄道旅

          Facebook Libraという上喜撰

          Facebook Libraが引き続き世間の耳目を集めています。 人によって、企業によって、国家によって、賛否も評価も様々ですが、ブロックチェーンの社会実装に取り組んでいる立場から書き留めておきます。 以前、「Facebook Libraがひらくかもしれないセキュリティトークンの世界」という記事を書きましたが、今回の日経COMEMOテーマ企画でお誘いいただきましたので、改めて。 実際のところ、各国規制当局とのやりとりを見るにつけLibraが本当に実稼働し得るのかどうか、は

          あえて、紙に書く

          ペーパーレスが叫ばれて随分久しくなりました。 企業の会議シーンでも、PCやタブレット端末を会議室に持ち込んで、タイピングやフリック入力でメモを取ったりすることは最早珍しいことではありません。あとで情報を検索するのが楽だとか、紙の束を持ち歩く必要がないとか、様々なメリットがあります。 特に、Evernoteなどのクラウドサービスなどにメモを集約しておくと、どの端末からでもアクセスできて、「あれなんだったかな」と思った時に適当なフレーズで検索すると過去メモ群から拾ってこれるの

          Facebook Libraがひらくかもしれないセキュリティトークンの世界

          Facebookの仮想通貨プロジェクト「Libra」。プロジェクトの発表以来、連日さまざまな報道がなされています。 (画像出所:Facebook) 賛もあれば非もあり、いずれにせよ非常に大きな注目を集めていることは間違いありません。やはり、Facebookという巨大なバーチャル世界が与える影響は大きいということですね(ユーザー数 約24億人)。 Libra自体のビジネスポテンシャルや技術的な評価は他の専門家の方に任せるとして、私が注目しているのは、プロジェクトに付随して

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          ブロックチェーンによる証券デジタル化への期待

          2019年5月13~15日に米国ニューヨークで開催された世界最大ブロックチェーンカンファレンス Consensus2019は、ブロックチェーンビジネスシーンにおいて転換点を迎えつつあることを象徴するものだったと思います。 (CoinDeskJapan様と共に開催した報告会の模様はこちらご参照) 下図は過去5回のConsensus参加者数の推移ですが、昨年の異常値を除けば、順調に参加者は増加を続けている状況です。世に「Crypto Winter」と言われはするものの、かえって

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          UBER台湾 + Combi のコンビから振り返る交通安全の"当たり前"

          先日出張で訪れた台湾でライドシェア(※)のUberを利用しました。 Uberのサービスは、Uber社が料金や配車を中央集権的にコントロールしているので、厳密にいえば互助的な「シェアリング」ではないのですが、ここでは一般に言われているように「ライドシェア」と表記しています。 日本では、いわゆる「白タク」規制によってUberは、「Uber X」と呼ばれるドライバーと乗客のマッチングという本来のサービスを提供出来ず、「Uber Black」と呼ばれるハイヤーサービスと「Ub

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          ノートルダムの悲劇にみる寄付の偏在

          ㈱クロスデジタルCEO・㈱ブロックチェーンハブCMO の増田 剛です。 フランス パリのノートルダム大聖堂で発生した火災は、ショッキングな映像とともにあっという間に世界を駆け巡りました。 鎮火するかしないかの時には、フランス国内のみならず各国政界・財界から多くの金銭的・物理的・精神的な支援が寄せられました。これはユネスコ世界遺産に列せられる大聖堂がパリ市民だけでなく世界中のひとびとを魅了してきた証左でしょう。そして、再建にむけた動きがすぐさま始まったことは不思議なことでは

          コンテンツ東京2019 新設ゾーン観察:ブロックチェーン&VTuber

          ㈱クロスデジタル CEO・㈱ブロックチェーンハブ CMO の増田 剛です。 先日2019年4月3日(水)〜5日(金)、東京国際展示場(東京ビッグサイト)においてコンテンツ東京2019が開催されました。 当展示会イベントでは以下の7つのコンテンツ系EXPOで構成されており、東京国際展示場の西館1階・2階を使って行われました。 ・ライセンシングジャパン ・先端デジタルテクノロジー展 ・クリエイターEXPO ・コンテンツマーケティングEXPO ・映像・CG制作展 ・広告・デザイ

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          微信支付と支付宝 in 小樽 からみたキャッシュレスの進行

          ㈱クロスデジタル CEO・㈱ブロックチェーンハブ CMO の増田 剛です。 先日、まだ残雪が見られる北海道小樽市を訪れました。 冬前後の北海道はインバウンド観光客にとって人気が高いエリアですが、小樽もその運河沿いの倉庫群や街並みを目当てに訪れる人が多いようです。 北海道観光統計によれば、北海道を訪れる訪日外国人旅行者数は約280万人(2017年度)。また、小樽市観光入込客数によれば、小樽を訪れた(宿泊した)のは約20万人(2017年度)で、そのうち3/4が中国・韓国・香

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          【2019年最新カオスマップ】国内ブロックチェーンスタートアップ俯瞰図

          ㈱クロスデジタル CEO・㈱ブロックチェーンハブ Chief Marketing Officer の増田 剛です。 2017年の仮想通貨・ICOバブルが崩壊して、ブロックチェーンに対する一般的な見方はポジティブではないかもしれません。Gartnerの2018年版ハイプサイクルでもブロックチェーンは幻滅期にあるとされています。 出典:ガートナー (2018年8月) しかし一方で、少なくともブロックチェーン関連スタートアップへのベンチャーキャピタル投資は2018年で金額・ラ

          【2019年最新カオスマップ】国内ブロックチェーンスタートアップ俯瞰図

          from シリコンバレー to 山形

          ㈱クロスデジタル CEO・㈱ブロックチェーンハブCommunity Manager & Industry Analyst の増田 剛です。 私が事業開発をお手伝いしているシリコンバレーの Yume Cloud Inc.(Sunnyvale, CA)が山形県米沢市に日本法人・株式会社Yume Cloud Japanを設立しました。 Yume Cloudのプロダクト『GLOW』 プレスリリース 「シリコンバレーのIoTスタートアップ、山形大学の誘致により日本拠点を設立」 日