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中国の商業銀行の不良債権比率

日本のバブル崩壊は不動産がきっかけ、サブプライム住宅ローン危機は不動産そのもの、リーマンショックはサブプライム住宅ローン危機と時期も近く、そういう意味では不動産も大きく関係しているでしょう。さて、最近経営危機で話題の恒大集団という不動産ディベロッパー、これも不動産です。今後果たしてどうなるのでしょうか。どの問題にも共通しているのが不動産から問題が発生し、それが金融に問題が跳ねることです。中国でも不動産業に対する融資を締め付けています。金融が崩れなければ影響は限定的かと思われます。ということで、中国の銀行の不良債権って今どの程度あるのかを調べてみました。

銀監会のホームページを見ていると商業銀行のポジションを定期的に発表されており、その項目の一つとして不良債権比率を見つけることができました。2010年末と2011年以降の4半期の数字を折れ線グラフにしてみました。単位は%です。

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2010年から2014年初頭あたりまでは1.0%程度だったのが、その後一貫して上昇しています。ボトムは2011年第3四半期で0.9%、2020年第3四半期がピークで1.96%と2倍以上になってます。2020年第3四半期の1.96%の数値がやばいと思ったのか、その後2020年第4四半期の1.84%、2021年第1四半期1.80%、2021年第2四半期1.76%と数値を下げていってます。しかしそれでも2010年代初頭と比べるとかなり高いですね。貸倒引当金は相応に積んでいるとはいえ、気になる動きではあります。恒大集団の処理の仕方次第では現在正常債権とみなされている他社向け債権の格付けが下がり、不良債権比率がさらに上がる可能性もあるでしょう。大きく騒ぐようになってからまだ日が浅く、さらに中国は国慶節連休に入ってしまったので、次なる展開としては連休明けになりますが、どのような処理が行われるか、非常に注目されますね。

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