薄れゆく感性、どこにゆくのだろう

すっかり星が綺麗な季節になってきた。

寒い季節になると星が良く見える、というのは感覚的にはよく分かる。冬は大気中の水分が少ないから、といえば科学的にも間違っていないはず。少なくとも自分にとって、夏よりも冬の方が散歩したいという気持ちが強くなる。特に夜。この街には、わずかだけど街灯の光も届かないような空間があって、暗闇の中で星空を見上げるのが好きだ。最近、スマホの歩数計をチェックすると、学生の頃より明らかに歩かなくなっていることが気になっている。一日、5000歩足らずしか歩いていない。学生の頃は平均8000歩は歩いていた。しかも大学は山の上にあったので、平地を歩くよりよっぽど負荷も高かったはずだ。健康を気にしなければならない年になってきた。


noteに何かを書くのは二週間ぶりになる。半年くらいは、毎日書いていた。それは毎日書くことを一種の目標にしていたというのもあるけれど、多分何かを書いて言葉を吐き出していないとやっていけないような、そんな気分だったというのが大きい。

ここ最近何も書いていなかったのは、別に特に忙しかったからというわけでもない。書きたいことが特になかった。何も感じなかったんだ。精神的に安定していたと言い換えることも出来るけれど、青春時代に尖らせた感性をそのままにして生きてきた自分にとっては、空っぽになったような、つまらない人間になったような、空虚という感覚が近い。ずっと続いてゆくかと思われたこの感性も、削られて丸くなって、薄れて溶けてゆくのかもしれない。自分はどこに行くのだろう。そんなことを考える。

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