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Jaula(ハウラ)【短編】#1

コースターを見てこの店の名前が「Jaula」と知った
意味はもちろん何語さえも分からない
だいたいこの店の場所さえも分からない

グラスをバーテンダーの方に傾けると黙って
ワイルドターキーを注ぐ
むやみに話かけずに相手のタイミングで仕事をする
そうゆう感じが好きだがこの店には二度と来ないだろう

少し前 一人の男の最期を見届けた
男の苦しそうな表情にはまだ未練がありそうだった

まだグラスを傾けてないのに
ワイルドターキーを注いできた
「最後の一杯だ」と
言われたような気がした

「ハウラはどういう意味だい?」と聞くと
拭いてるグラスを見ながら
「あんたが今まで住んでた場所だよ」と

グラスを空けカウンターに何枚かの一万円札を置き席を立った

目の前の扉を開け外に出れば

俺の最期を何人で見届けに来るだろう

一本しか腹にナイフが刺さってない

男がナイフを抜きながらニヤリと笑った

俺もニヤリと笑いながら言った

「やっと檻から出れた」と

ありがとうございました。

Jauia   スペイン語  意味=「檻」

小説  処女作

今のところこれぐらいが精一杯です
次はこの倍位書けるように 倍でも短いですね

これからもよろしくお願いします。

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