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ザ・東京を感じた新宿闇市6(フリマ)の感想と、日中のマリアンヌ様が新鮮で面白かった話

お祝いに参加できて楽しかった12/17の性誕祭の感想を書くべきだと理性は訴えているのだけど、終わってからの余韻というか余波がすごすぎて、ちょっとまだうまく文章にできないのと、12月前半にもいろいろあったので、特に書きたいなと思った新宿闇市(フリマ)の話を中心にまとめておきたいと思う。

12/8の難波MeleのLET'S GO's!主催のライブ、キノコホテルの実演会が楽しすぎてたかぶった気持ちのままやたらつぶやいてしまった12月第2週に引き続き、性誕祭前週の12/15は、新宿LOFTの裏スペクタクルで販売されたマリアンヌ様宅録CD-Rが欲しすぎて、旧Twitter(現X)でひとりぎゃーぎゃー騒いでいたりした。
(12/8、キノコホテルの演奏ももちろん大満足だったのですが、初見だったLET'S GO’sの、ひなたみたいなあたたかさ、前向きさと可憐さのあるロックンロールなライブに元気と癒しをもらい、バーチャルな歌が流行る今、いまどきの若者、特に中高生にすごく聞いてほしいなと個人的に思いました。それと、どうにも朝からぼーっとしていて準備に手間取り、開演時間直前に会場に駆け込む羽目になって、いろいろおろそかにした自分をちょっと呪っていたりも。)

その前の12/3の話。やむを得ぬ事情で2週間ほど自宅缶詰での対応に追われていた自分へのご褒美に、かねてからマリアンヌ様ご出店と告知されていた、新宿闇市6の第2部に遊びに行ってきた。
(↓主催者様の11月時点での告知ポスト)

マリアンヌ様がお引越し直後とのことでいろんな品があって面白そうという理由のほかに、実演会やFC生配信は夜なので、太陽がまだ空にある時間帯の、日中のマリアンヌ様ってどんな感じなんだろうという素朴な興味と、遠方住まいの自分が推しのフリマに日中行けるタイミングはひょっとするとこれが最初で最後かもしれないという思い、さらには新規の胞子が今後どんどん増えていくだろうことが予想される中で、どうやら自分の名前をご認識いただけたらしい今このタイミングで、ご本人様や先輩胞子の方々にご挨拶できたらいいな、ついでに吉田ユニさんの展覧会@ラフォーレ原宿(12/25まで)も見たい、という思いが重なり、新幹線に揺られて東京へ。

新宿闇市に行くのは初めてで、地方在住のため周囲に「どんな感じの催し物なんですか?」と気軽に尋ねられる知り合いがいなかったのもあり、

・フリーマーケットとはいえ、著名な方々によるご出店というケースでの、混雑具合や出品物の相場的な感覚がわからず(おのぼりさんなので、会場についた時点で完売だったり、手も足も出ない値段だったりしたらどうしよう、と考えていた)、

・会場やその周辺にもたまたまこれまで縁がなく、訪れたことがないエリアだったので、会場の規模はどのくらいでどんな雰囲気なのか、地方勢がふらっと1人で遊びに行っても大丈夫なんだろうか、

というようなことを考えたりもしたので、推し活の感想(ただの日記)とあわせて、新宿闇市(フリマ)の様子や、遊びに行く前にこれやっといてよかったなと思ったことを、タイミングがあえばまた遊びにいくかもしれない自分への備忘録として書き残しておく。
(第二部(14時~18時)、それも15時以降、マリアンヌ様のお店にしか行っていない人の感想にはなってしまうのだけど。)

結論から言うと、上記は全部、少なくとも今回は心配しなくて大丈夫でしたという話。それから実際遊びに行ってみて、日中にご本人様と会える機会、これからもなんらかの形でたまに企画されるといいな、とも思ったので書いておく。特に、地方の胞子にはそういうチャンスがめったにないと思うので。


・15時台のフリマの様子と、出展者との距離の近さにあたふたした話

吉田ユニさんの展覧会グッズと、ラフォーレ原宿の地下階にて東京デザフェス以来のまさかの再会を果たしてしまったアクセサリー類とでこまごまと散財し(購入を迷って見送ったものが面白いくらい全部出品されておりました…さすが原宿…)、適当に入った居酒屋さんランチのニラ肉豆腐(しょうゆ味)がおいしすぎてやっぱり東京最高だなあとなった後、駅のロッカーに荷物を預けて、15時くらいに新宿闇市6(フリマ)の会場、Cafe COMADOへ。

催し物名に新宿ってあるし、とりあえずJR新宿駅まで行けば大丈夫だろうと安易に考えていたけれど、地図を見たら会場から一番近い駅は副都心線の東新宿駅だったよう。
新宿駅からも歩ける距離だけど、方向音痴だったり、新宿に慣れていない人が1人で行ったりするなら、素直に最寄り駅まで電車に乗った方がいいかもしれない。


他の方のXでのつぶやきを見ていたら、開始直後の14時台はとても混雑していたらしく、入店待機列ができていたようなのだけど、15時台はちょうど入店ラッシュが終わった後だったようで、待ちなしであっさり入れた。(気が急いていたのと緊張とで、お店の外観とか、看板とか、まったく当日の写真を撮っていなかったので、様子を伝える絵がなくてごめんなさい。)

お店に入ってすぐ左手がチケット販売場所。スタッフの方に入場料500円を払うと、ドリンク券付きチケットを渡してくれる。
店内のバーカウンターにそのチケットを持っていくと、ドリンクが1杯もらえて、店外に出るまでは自由に買い物ができる仕組み。一度、店外に出た場合は再度入場料500円を払ってから中に入る仕組みで、会計がわかりやすくていいなと思った。ドリンクはしつこい風邪の治りかけだったので、ホットの紅茶を注文。

店内は入口から奥に向かって敷地が伸びている、縦長の形。出展者のみなさまの机や出品物が置いてあるため、大人が7、8人入るともう満員になるのでは、くらいの広さだった。すれ違う時はぶつからないようにお互い気を遣うくらいの距離感。入口から一番奥までの距離は、たぶん大人の歩数で8~10歩くらいじゃなかったかなと思う。



今回、マリアンヌ様のお店は一番奥側だったので、入口からは一番遠かったはずなのだけど、入口の時点で、もう容赦なく、ばしばし伝わってくる存在感。

(…というのも、声が、あの、サブスク音源や生配信でいつも拝聴しているあの美声が、会場内にとてもよく響いていらっしゃったんですよね。ミュージシャンの方にとっては当たり前すぎてわざわざ書くのも失礼な気もするのですが、それも承知であえて書くと、本当によく通る、特徴的なお声なので、なんかもう一発でご本人様がそこにいるのがわかるという、初参加で人見知りな私にはあらゆる面でハードルの高い状況でした。)

勝手に、作家さんのサイン会みたくパーテーションが置いてあったり、誘導する人がいたりするのかなと思っていたので、想像以上の距離の近さにびっくり。スタッフの方はもちろん近くにいるものの、机をはさんですぐそこにご本人様がいるという、一般のフリマとか同人誌即売会とかと同じシチュエーションだったので、心の準備が追い付かなくて、内心いろいろと大変だった。

(「…えええこんな近いの!!!???」という動揺を抑えながらトランク内の衣類や雑貨を覗く私、気さくに「どうぞ広げてご覧になっていってくださいね」とご本人様から声を掛けられ、ありがとうございますと返事しつつ、「…う、うわああああー!」と、さらにひとり心の中であたふたしていました。)


とはいえ、直に遊びに来れるのは人生でこれが最後かもしれず、ここであいさつできずに帰ったら一生引きずるとも思ったので、買いたい品の目星と心の整理をなんとかつけて、どきどきしながらお会計へ。

品物に値札がついていなかったので、手持ちでなんとかならなかったらどうしよう、と思っていたけど、「じゃあこの値段で!」と告げられたのがかなりリーズナブルな金額で、むしろこちらが「え、その値段で本当にいいんですか!?」と驚くくらいの良心的なお値段だった。これなら高校生や大学生でも気軽に買いに来れるかも、と思ったくらい。
(開店直後の14時台に売り切れたと思われる、キノコホテル関係のグッズやデッドストックポスターなどのレア品は別だと思うので、買いたい品にもよるのだと思います。ちなみに私はキノコと全然関係ない、日用品と雑貨を購入。)

お会計をすませて品物を手持ちのバッグの中に入れた後、差し入れを渡しつつ意を決してどうにかこうにか名乗ってご挨拶をし、少し会話して、お気遣いの言葉もいただきながらいったん退店。


初めてお会いした日中のマリアンヌ様、昼モードな服装に、夜よりもちょっと高めの声のトーンと、少しだけ早口でからっとした話し方が印象的で、キノコホテル支配人というよりは、キノコホテル支配人業を営んでいるマリアンヌ東雲という方がまとう、お酒好きで自由闊達、都会育ちだけど壁を感じさせない、気さくな雰囲気を直に感じられたのが、ファンとしては新鮮で楽しかった。青みがかったグレーの、大きめサングラスもお似合いだった。


・女子会の話

店を出たのが15時半くらい。
いろいろとキャパオーバーでとにかく一息つきたくて、近くのコンビニにかけこみ、ホットコーヒーに砂糖とクリームをざばざば入れて、さてどうしようかと外を見たら、自動ドア越しにアイコンタクトを送ってくださる先輩胞子の方らしきお姿が。

旧Twitterや生配信のコメントではよくお見かけするものの、実際お会いするのははじめてだったので、あらためてはじめましてのご挨拶をしつつ、お互いの購入品などの話をしながら買ってしまったホットコーヒーを飲み終わるまで待っていただき(やさしい)、一杯どう?と言われて下戸なんですと打ち明けたらじゃあお茶でもとお誘いいただいて、そのまま近くの喫茶店へ(ほんとやさしい)。

いわゆる女子会、しかも推し活関係のオフ会というのは初めてだったのに加えて、ご一緒したみなさま、みなさん雰囲気の良い方々ばかりで、何よりここでしかできない秘密の話がたっぷり聞けたし話せたしで、本当に楽しかった。

なんか、キノコホテルも、支配人も、胞子のみなさまも、はたから見ているだけでは想像もつかない意外な魅力がたくさんあり、知れば知るほど楽しくて、大事にしたいなと思ってしまう一方。
そしておそらく、これまでも私のようなビギナー胞子をたくさん見届けてこられた経験をふまえて、「みんなそういう時期があるのよ、やりたいように、自由にゆっくり楽しんでねー」と、やさしく見守ってくれている感じがしていて、見守られている側の私から見ても、みんな大人で、ものすごく懐が深い集団だとしみじみ思う。

力不足な私にはこんな風に、その魅力の一端しか書き記せないけれど、それすら、キノコホテルに興味のない人も手軽に読めてしまう、無料のnoteで文字にしてしまうのがもったいない、と、ちょっと思ってしまうくらい。
(でも今感じていることは今書かないと残せないし、この雰囲気の良さを、知らない誰かに伝えたいという気持ちも消せないので、野暮を承知で文章にしている。推し活、自分の欲深さと向き合う修行みたいな側面がある。)

ちなみに話の流れで、みなさん少なくともロックをはじめとする音楽を相当聞きこまれた上でキノコホテルにたどり着いているということがわかり(たまにおすすめ表示されるつぶやきから、なんとなくそんな気はしていたけれど、それが確信に変わったという感じ)、どちらかというとそちら方面にはふわっと触れてきた自分、おいおい、ゆっくり聞いていこうとも思った。



・17時台のフリマの様子と購入した本の話

夕方、もう一度マリアンヌ様のお店を見に行くという先輩胞子につられて、17時過ぎにもう一度フリマに入店。他のお店目当ての方も含めて入店者は3~6人くらいで、混雑具合はほどよい感じだった。

大きめの物品や衣類などをのぞき、品物はあらかた売れてなくなっていたものの、本や雑貨などはまだ在庫があったので、あらすじに興味をひかれた本を1冊購入。

あらすじに復讐劇とあり、ハンムラビ法典的なストーリー?面白そうと思ったのと、この厚さの小説なら帰りの新幹線で読みきれそう、ということで購入を決めたのだけど、この本、文章の読みやすさとは対照的に、復讐を実行する際の物理的・精神的な痛みと、登場人物たちそれぞれの事情や感情の描写が想像以上にヘビーで、ページをめくるごとに、内臓を内側からぐりぐりされるような、重くて鈍い痛みを感じる作品だった。1/4くらい車内で読んだ後は、少し寝かせて自宅で読んだ。

興味のある方がもしいたら、ネタバレなしで読んでほしいので内容については書かないけれど、人間、最後に自分を救うかどうか、また自分にとっての救いとはどのようなものなのかを決めるのは、他人や法律ではなく自分しかいない、という話かなと思った。

表紙に血のついている椅子、足枷が描かれている時点でなんとなく察してもらえると思うけれど、暴力表現や精神的につらい話が苦手な方には正直おすすめしづらく、少なくとも、爽快感や前向きな気持ちを味わう趣旨の小説ではないと感じたので、もともとそういうジャンルが得意な方も含めて、心身ともに健康な時に読んだ方がいい本だなとも思った。
(マリアンヌ様がこの本を手に取られた理由、フリマでは訊きそびれてしまったので、機会がもしあればお尋ねできたらいいなと思っている。お答えいただけないかもしれないけれど。)

そんな感じで17時40分過ぎくらいには退出、帰り道が一緒だった先輩胞子の方にJR新宿駅の荷物ロッカーまで付き添ってもらい(ほんとやさしい)、品川から新幹線に乗って無事に帰宅。
せっかくなのでその時のつぶやきを記念に埋め込んでおく。


新宿闇市(フリマ)、マリアンヌ様に限らず、会場スペースが限られている分、出店者との距離がとても近くて、プロアマ問わず、交流しながら気軽にお買い物できるのがいいなと思った。お値段もかなり良心的。
いわゆる業界人と一般人との垣根がとても低いのは東京ならではで、実際にお店に遊びに来るのは都内在住者か、遠くても関東近辺在住者がほとんどなんだろうなとも思ったけれど、地方勢の私が訪れても楽しかったので、マリアンヌ様のようにお目当ての方が出品される場合はまた来たいな、とも思った。

・新宿闇市(フリマ)に行くにあたりやっといてよかったこと、おすすめなこと

ざっくりと、今回のフリマで、買い物に行く側としてやっておいてよかったことも書いておく。

1.大きな荷物はあらかじめ駅のロッカーなどに預けておくとよい

今回、持参したパソコンと、展覧会グッズ一式(のうち、つい買ってしまった吉田ユニさん作品集)が重すぎてしんどくなったので、たまたま駅のコインロッカーにリュックサックごと預けてから来たのだけど、それが正解だった。
会場のスペースに限りがあるため、大きなリュックやスーツケースを持っている方とはすれ違うのも難しい場合があったので、できれば駅のロッカーに預けてから遊びに行った方がいいと思った。

2.大きめの肩掛けエコバッグを持参した方がよい

フリマなので、購入品を入れる袋は持参した方がスムーズにお買い物できると思った。ちなみに私はイベントの時に何かと重宝する、MOOD ADJUSTERのトートバック大で行きました。軽くて大きめサイズなので重宝しています、あのバック。

3.お目当ての品がある場合はお早めに、交流メインなら開始時間から1時間くらい後がちょうどいいかも

新宿闇市に限らず、いわゆる即売会系のお約束ではあるけれど、レア品やどうしてもほしい品がある場合は、早めに行った方がいいと思った。今回は14時開店で、私が到着したのは約1時間後の15時15分だったけど、その時点でレア品はなく、ポスターはあと数枚という状況だった。

逆に、その時間だと混雑は解消されており、店内は空いていたので、店主とゆっくりお話ししたいという場合はそのくらいの時間に行くと周囲を気にせず話せていいかもしれない。

4.100円玉、500円玉、千円札をいつもよりちょっと多く準備しておくと安心

これまた即売会系のお約束だけど、良心的なお値段設定である分、細かいお金が必要になることがあるので、いつもより少し多めに、小銭類や千円札を持っておくとお会計がスムーズかなと思った。(実際、多めに持っていったら会計しやすくてよかった。)



そんな感じで、新宿闇市6(フリマ)の感想でした。日中のマリアンヌ様もとても素敵だったので、胞子の方はもちろん、そうではない一般の方も含めて、また遊びにいくチャンスがあるといいなと願っている夜。


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