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作曲AIに感じたところ


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三大要素「リズム・メロディ・ハーモニー」のリズムが圧倒的に突出していて、商品クオリティに迫る。
メロディ・ハーモニーは大概物足りなく感じる。

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何が物足りない?何故そう思う?
そもそもの音色や音質がややチープということもあるけど、それだけだろうか?それが完璧になったらOKなの?

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コードの弾き方、アクセントの置き方がどうも素人がやった時の感じと似ている。

「素人がやった感じ」って、それはどういうこと?

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大味な要素をドシドシ鳴らしている感じで、「絡み合ってる」物が感じられないから?
例えるなら、紙コップにめんつゆと蕎麦が入っている…以上!という感じ。確かに蕎麦だが…みたいな。

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じゃあ素人からミュージシャンになっていく中で学習してきたことってのは何なの?

基本的に、リードメロディやソロなんかを考えることよりも、伴奏のクオリティを上げることのほうが知識が要る。

歌(主役)があるなら、どんなメロディなのかを把握すること。ただこれはその都度耳で目で確認するので(暗記するわけではないことも多いので)、さほど問題ではないか。

歌との距離感を考えながら楽器を配置すること。大きく聞こえる物と、小さく漂う物の使い分け。これはAIでEDMを作った時、意外と出来ていた気もする。パッドシンセの使い方とか。

歌とカウンターが起こるように、効果的に「主役以外のメロディ」を配置すること。
これに関しては、確かにAIクリエイトで感じられたことは今の所ない。「主役と伴奏」という風に分離した物が提示されるように感じる。
「伴奏に大事なのはブロックコードです」という感じで、いくつかのメロディが重なってそれがコードになっているという雰囲気は無い。
物足りなさの原因はこれなのか??

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しかしながら、カウンター・対位法的な作り方はクラシックから始まってポップスでも活躍した後、徐々に世界から薄まっていった気もしている。
それは人間が作った物であっても、EDMにもあるにはあるが、Trapなんかまでいくとほとんど感じない。ビートとラップ、あとは印象的なシンセがあるかなって感じで、有機的に絡み合うみたいなことはほとんど起こらないし、起こるとそれっぽくなくなる。主役(歌)自体のメロディ要素が薄いからだろう。主役と伴奏が独立した感じになりやすい。ドラムがいなくなったら崩壊するタイプの音楽。

日本のボカロ系なんかはなぜか特殊で、異様にたくさんの裏メロが存在するように感じる。裏メロというか、バッキングの手数が多く色んなところで何かが起こってる感じだ。
こういう物は、AIではどうなんだろう。
こっちの方が学習しなきゃならんことが多いように思うけど、グローバルAI界では無視されるのかしら?
やっぱ日本は独自に進化させるのかな?


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と、考えてきて、
AIが音楽界で早く結果を出すなら、ダンスミュージックでラップミュージックかという印象。つまり今の世界標準ポップスか。
たぶんオールドな音楽のやり方の方が学習しなければならないことが多いだろうし、やんや言われるだろうし、早いにしても、二番手以降になるんではないだろか。


AIビートルズ、AIニルヴァーナなんかは聴いたけど、パチモンみたいな部分もあるとは言え、普通によく出来てる。
たぶん「AIが作ったんだよ」と言ってみんなが驚くのは、この手の「オールドポップス」の方なんだろうけど、
現実的に制作で使われるのはそっちじゃないというか、ラップ界隈とかの方が早いんじゃなかろうか。


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BGMのフィールドはどうなんだろう。
動画にちょい載せするやつなんかは、もう全然いいんじゃない?という気がしたが、
それは単に自分のそこに対するジャッジが緩いだけなのか?
そうじゃないのだとしたら、暫定予想1位。
「印象的になり過ぎないで」という普通とは逆のオーダーもあるので、それは得意でしょ。


映画の劇伴レベルまでフィーチャーされるなら(既存の一般的劇伴であれば、そこにはクラシックなどミュージシャンの中でも更に多大な素養が必要なので)ちょっとまた印象は違うのかもしれない。

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AIに
「オールドな音楽まで完璧に学習させる」ように進化するのか、
「古い物より新しい物を」というスタンスで進化するのか、
どうなるんだろう。


おしまい

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