【国宝 松本城】|信州松本の名城と美ヶ原温泉
全国各地にある百名城の中でも、常に上位に位置する信州長野の国宝・松本城。
優美な天守の姿と素晴らしい景観を同時に楽しめる唯一無二の城です。
その美しさは、お城好きの方でなくとも魅了されるに違いありません。
松本城の城下町には蔵街が広がり、少し脚を伸ばせば美ヶ原温泉も。
今回は私が訪れたお城の中でも1、2位を争う松本城の魅力を解説していきます。
松本城へ行くには
私は東京在住なので、新宿駅から特急スーパーあずさでおよそ2時間40分。
松本駅から松本城までは徒歩15〜20分です。
バスを利用する方もいますが、城下町を散策しながら向かうのがおすすめ。
松本城の歴史
松本城の始まりは戦国時代、信濃の守護小笠原氏によって築かれた深志城とされています。
武田信玄の信濃侵攻で小笠原氏が追放されてからの32年間は、武田氏の統治下にありました。
1582年、織田信長による甲州征伐で武田氏が滅亡。
同年6月に起こった本能寺の変での動乱に乗じて、深志城を奪還した小笠原氏が松本城と改名しました。
豊臣秀吉が天下統一を果たした小田原征伐後、徳川家康を関東へ移したのに合わせて松本城主も石川氏に変わり、現在の松本城と城下町の礎を築きます。
日本最古である国宝の五重六層の現存天守
現存天守の建物が残っている城は全国でわずか12のみ。
そして現存する五重の天守は松本城と姫路城しかなく、計り知れないほどの価値を持っています。
五重六層の現存天守としては日本でもっとも古く、国宝に指定されています。
なお、国宝指定の天守は松本城、姫路城、犬山城、彦根城と松江城の5城だけであり、大変貴重な歴史遺産と言えるでしょう。
美しい外観と景観を同時に楽しめる
松本城はその外観と景観の美しさでも知られています。
白い壁には漆喰(しっくい)、黒い壁には黒漆(くろうるし)が使われ、際立った存在感を放っています。
黒漆が使われている天守は松本城以外に存在しません。
その天守を囲むように造られている三重の水堀が、まるで城を水に浮かばせているかのよう。
さらには、雪化粧されている北アルプスが天守の背後に見える、素晴らしい景観を楽しめます。
風がない時には、天守や北アルプスが水面に映し出され、その光景は松本城だけが持つ絶景です。
埋橋の鮮やかな朱色が天守を引き立てる
「埋橋」(うずみばし)のある方角から天守を眺めると、先ほどとは違った美しさが楽しめます。
朱色が鮮やかな橋と白黒のコントラストの天守が、絶妙な景観を生み出しています。
さらに、お堀で優雅に浮かぶ白鳥も合わさり、最高の写真が撮れました。
天守に登る価値がある城
五重六層造りの松本城天守内部は見学する価値があります。
高層化するための「通柱」、「隠し階」、格子状の「武者窓」など、見どころたっぷりです。
6階を登り切れば360°を見渡せる天守から、雄大な北アルプスや城下町が一望できます。
城下町の散策を楽しもう
松本城周辺は散策も楽しめます。
蔵街ではお土産物店や飲食店が立ち並び、昔ながらの街並みが感じられるでしょう。
カエルを愛する者たちの聖地「縄手通り商店街」、国宝指定された明治擬洋風建築を代表する「旧開智学校」、「四柱神社」や美術館などもあります。
松本城と合わせて観光すると1日中楽しめるはず。
ランチは「信州そば」をいただく
松本城周辺には信州そばのお店がいくつかあり、「そば庄 松本城店」もその1つです。
地元信州産そばの実を自家製粉し毎日挽きたて、打ちたての信州そばがいただけます。
温泉旅館ホテル「翔峰」で美ヶ原温泉に浸かる
松本は東京都内からなら日帰り可能ですが、せっかくなので松本市の奥座敷と言われる美ヶ原温泉で1泊するのがおすすめ。
宿泊は「プロが選ぶ日本のホテル旅館100選」、「人気温泉旅館ホテル250選・5つ星の宿」をダブル受賞した温泉旅館ホテル「翔峰」を選択。
松本バスターミナルからホテル翔峰まではバスで約20分。
美ヶ原温泉の高台に位置しているため、北アルプスと松本城下町を全部屋から見られる絶景宿です。
夕食は創作和食会席で、信州の食材をふんだんに使った料理が堪能できます。
おわりに
信州長野は城郭、神社、仏閣、大自然や温泉など、観光名所を数え上げたらきりがありません。
今回ご紹介した松本城は全国にある城の中でも、特に美しい城なのでぜひ訪れてみてください。
その際、他の信州の観光スポットを組み合わせて回るのがおすすめです。
今後も信州の名所をご紹介していく予定ですので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
【信州長野の観光名所↓】
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