患者会の重要性
私が参加している月1の患者会は楽しい。
ただでさえ「死」を意識してしまうがんという病についてついつい考えてしまう日々を過ごしている訳で。
大袈裟かもしれないけれど『一服の清涼剤』みたいなもので、同じ病だからこそ共有できる心地良いものだ。
こればかりはたとえ親友でも分かり合えない部分がある。だから私はとても助かっているしありがたい。
私はがんを告知されて、すぐに「患者会」なるものはないか、検索しまくった。
そこが私の良いところで(笑)
「人生、終わったな」と絶望的にはなるのだが、私は無駄にフットワークがいい。
灯ひとつない底なし沼でもがくのが目に見えていたので、それもひとつの選択肢だと思いとりあえず参加してみたかった。
幼い頃に性暴力を受け、だいぶ大人になってから自助グループに参加し、そこで救われた経験があるので、同じ経験をした者同士しか分かち合えない部分が必ずある。
こういう機会やこのような場所はとても大切だとわかっている。
プライバシーに関わることは詮索しない、言いたい人は自分から言う人もいるが、それ以上は踏み込まないのが心地よさの理由かと思う。
がんについて考えるのもうんざりするし辟易する時もある。
だからこそ、がんとは全く違う話題で大笑いしたり、みんなでディスカッションしたり、がんになっても楽しく生きる事はできるんだと思える。
もちろん、病についての情報交換もある。
これはSNSだけでは味わえない信用度や顔を突き合わせて感じる付加価値みたいなものだろう。
利害関係なしで付き合えるのはとても貴重で気が楽だと思う。
がんになって良かったとは思わないけれど、人生は気の持ちようかも、と思ったりもする。
前向きになったり落ち込んだりは当たり前で「そんな日もあるさ」と思うようにしてる。
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