最近の記事

劇薬: 大島弓子

Book cover challenge Day 2:大島弓子『つるばらつるばら』 「お義父さん 夏の陽ざしにできる影って濃くて深いよね 人生も濃くて深い影があれば その裏にかがやくまぶしい光がぜったいある! ぜったいにあるんだよ お義父さん」 大島弓子は「少女性」と「情緒」と「猫」の漫画家です。画面には花びらや星が舞い、登場する女性の多くはフリルやレースの愛らしい服を着ています。 けれど彼女の作品はその可愛らしい見た目の中に、死に至ってしまいそうな毒をはらんでい

    • 西瓜糖に浸っていたい

      好きな本とその本の一節を紹介していきます。ステイホーム期に一週間ブックカバーチャレンジをしていた時の文章です。 リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』 「いま、こうしてわたしの生活が西瓜糖の世界で過ぎてゆくように、かつても人々は西瓜糖の世界でいろいろなことをしたのだった。あなたにそのことを話してあげよう。わたしはここにいて、あなたは遠くにいるのだから。」 不思議な小説です。まどろんでいる時にみる夢のような、曖昧で抽象的でつかめない物語。 西瓜糖の世界のコミューン的

    劇薬: 大島弓子